見出し画像

しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第119回 ロック対談_だぶる模話模話模話~〈ロック再入門編_日本のロック、ポップス3【じわっと、とべる曲③   そらいろ/Greedy Green GARDEN/SPIRAL LIFE WOW WOW HIPPIES ブルーマヨネーズ 遊佐未森/地図をください 愛ある世界、僕はコレクター/THE COLLECTORS ほか】〉~」

模話1「じわっと、とべる曲日本編の続きね~」

模話2「たくさんあるから、なかなか進まないね~」

模話1「まあ、少しずつやっていきましょうね~」

模話2「今回はどんな切り口?というか…どういう音に焦点を?」

模話1「じゃあ、まず1曲目、Greedy Green「BEep!」(1995)から〈そらいろ〉と…思ったんだけど…出てこないねえ」

模話2「残念だね。試聴できるとこあったけど…同マキシシングルに収録の〈かげろう〉を出しときましょうか」

かげろう - Greedy Green (1995)

模話1「このマキシシングルは最高でしたね。〈そらいろ〉って曲は臆測だけど…喉のチャクラの色のことかな?とか思ったりして(笑)」

模話2「ドラッグソングっぽいけどね。これは実はCMでもわくんがどうしても聴きたいって思ったパターンの曲なんでしょ?」

模話1「うん。浅草橋ヤング洋品店の時間にかかってたCMソングでさ…アメリカ村のジーンズの宣伝だったかな? 関西に住む前だったから…アメリカ村がどんなとこかも知らなかったけどね。〈そらいろ〉のおかげで…ますます日本のロックってすごいのがあるんだなって…沼っていくきっかけの曲だね。とぶんだこれが…ずっとこれをリピートして聴いていたと思うね。一時期は」

模話2「よく聴いていた中にミッシェルガンエレファントがあるよね?」

模話1「そうだね。おんなじ頃かな? ミッシェルガンエレファントは2枚目ばっかり聴いてたね」

Thee Michelle Gun Elephant - High Time [Full Album]  1996


模話2「日本のロックで〈とぶ音〉ってのがその頃いろいろあったんだね」

模話1「時期は違えど…同じ文脈っていうか…同じニオイのするミュージシャンってでてくるんだよねえ。日本のロック界って。すごいなあって思ってたよ」

模話2「じゃあ、そのだんだん日本のロック・ポップスにはまっていくきっかけになった〈とべる曲〉を紹介してください」

模話1「では、大好きな加藤くんの日本のロックの名作〈僕はコレクター〉です」

僕はコレクター / THE COLLECTORS 1987年


僕はコレクター Living Four Kicks 1998 
※ある意味バンド最高の時期の演奏…しびれる


模話2「これは、とべる曲なの?」

模話1「とべる。これはねえ、ザ・フーとかスモールフェイセズとかキンクスみたいな〈ときめいて、とべる曲〉の範疇ね(笑)」

模話2「(笑)。ザ・フーのグロウガールとかリトルビリーやソーサッドアバウトアスみたいなやつね」

So Sad About Us (Mono Version) 1966

The Who - So Sad About Us - LIVE (1967)
※チューニングのすばらしさがハイドパークのストーンズに匹敵しますので、ご注意ください(笑)。でも、キースムーンのすばらしさがわかります。

So sad about us - The Jam 1978


模話1「そのとおり! 下の方は小里くんと阿部Qちゃんのときのやつで、よく聴いたバージョンだね。コータローさんのギターもよく鳴ってて最高。ライブがいいんだよね。彼らは」

模話2「続いては?」


GARDEN / SPIRAL LIFE【Official Music Video】 1993

WOW WOW HIPPIES ブルーマヨネーズ 1988

WOW WOW HIPPIES ブルーマヨネーズ 1988



模話1「WOW WOW HIPPIES ブルーマヨネーズは、ネオGSブームのときに結構注目された曲で…あのギターが素晴らしくてね…どうやって弾いてるんだろうって…あのコード知りたいなと当時、思いましたね」

模話2「SPIRAL LIFEは一時期売れてたよね。しかし、うーん。すごいね。洋楽っぽいし…よくこんな曲書いてたね。とべるね。ワウワウヒッピーズのサイケ路線は面白いけど、ちょっとボーカルがよわいかな?」

模話1「Ⅽのローコードの形で、Dになるようにそのまま2フレット移動するとべるコードを知ったのはワウワウヒッピーズのおかげです(笑)」

模話2「次はなんだい?」

模話1「日本のポップスのワンアンドオンリーの天才のメルヘンポップを2曲~」

遊佐未森 -地図をください 1989
作曲:外間隆史

遊佐未森 - 0の丘∞の空 1989
作曲:外間隆史



模話2「確かに、こんなタイプのアーティストはいないかもね」

模話1「な? 太田裕美さんだってここまで徹底的にはいかないぞ。でも、太田裕美さん大好きだけどね。因みに作曲者の外間隆史さんは国語学やってる人間なら知ってる人間もいると思う…結構知られた学者さんの息子さんだそうです。外間さんの本は沖縄に住んでるとき図書館で借りて読んだよ。伊波普猷っていう沖縄の国語学の大家のお弟子さんに外間守善って偉大な学者がいてさ。その方の実子らしいね。ウィキペディア情報だけど」

THE MILKY WAY EXPRESS~銀河急行に乗って(太田裕美)1975
作詞:松本隆 作曲:筒美京平


模話2「外間さんのワールドと遊佐未森ワールドがうまくかみ合った独特のポップな世界だね。アニメの世界観にも通じるものあるかもね」

模話1「日本の名曲だよね。ちなみに太田裕美さんのは作詞:松本隆 作曲:筒美京平という当時必ず売れるコンビの名作です。これもメルヘンポップとしてとべる曲だね」

模話2「サイモンとガーファンクルのアメリカをもとにつくられた名曲もあったよね?」

模話1「よくぞきいてくれました! これも貼っておこう。アメリカはアメリカの光と影をあらわしていて、こっちはそこが浅いっていうネットの記事みたけど…これはこれでとてもよい物語がみえる傑作だとおもってますけどね、ボクは。名曲。ユーミンのこの時期の作品って特にとべるよね」


ひぐらし Evening Cicada - 太田裕美 Hiromi Ōta 1975
作詞:松本隆 作曲:荒井由実


模話2「では今夜のラストをお願い致します」

模話1「ちょっと迷ったけどね…やっぱり加藤くんのとべる曲でお別れです。コレクターズはまた改めて特集予定です。おたのしみに~」

模話2「日本版のサマーオブラブの名曲の数々。素晴らしい~。続く~」


愛ある世界 THE COLLECTORS 1995


MOON LOVE CHILD / THE COLLECTORS 1994


世界を止めて / THE COLLECTORS 1993


THE COLLECTORS - NICK! NICK! NICK! [2010]

THE COLLECTORS -30th Anniversary Session-「愛ある世界」
※ミュージシャンズミュージシャンであり、数々の泣けるとべる素晴らしい作品を書いてくれた加藤くんに感謝!

【VOCAL】
奥田民生
甲本ヒロト (ザ・クロマニヨンズ)
鈴木圭介 (フラワーカンパニーズ)
TOSHI-LOW (BRAHMAN) 
藤井フミヤ
増子直純 (怒髪天)
山中さわお (the pillows)
吉井和哉
加藤ひさし (THE COLLECTORS)

【BACKING VOCAL】
真城めぐみ (ヒックスヴィル/ましまろ)
畠山美由紀
【GUITARS】
會田茂一
真壁陽平
古市コータロー (THE COLLECTORS)
【BASS】
ウエノコウジ (the HIATUS)
【DRUMS】
クハラカズユキ (The Birthday)
【PIANO】
山本健太
【PERCUSSIONS】
朝倉真司
【Piano(Intro) / SYNTHESIZER / TAMBOURINE】
高野勲

【©tomasu mowa 2024】