備忘録1(偽装離婚)
最近知ったことだが、偽装離婚というものが世の中にはあるらしい。
その逆の偽装結婚というのは聞いたことがあったのだが。
引用:偽装結婚 - Wikipedia
偽装結婚と聞いてすぐに思いつきそうなのが、永住権目当てで途上国の人が日本人と結婚するケースだろう。
創作の分野でも『逃げるは恥だが役に立つ』や『SPY×FAMILY』など知名度の高い作品があるので、割とイメージが湧きやすいと思われる。
その他にも、同性愛者であることを隠すために、あえて異性と結婚する、ということも偽装結婚にあたるらしい。
では、偽装離婚とはどういうものか。
要は言葉の通り、その気はないのに書類上は離婚したようにすることなのだが、偽装結婚よりもさらにネガティブ、それも犯罪性のあるイメージがあるように思われる。
そもそも離婚という言葉にポジティブなイメージを抱く人は、ほとんどいないだろう。
あなたの感想だって?
それは失礼。
だが離婚はどういう時に行われるものなのか、を考えてみると、言ってしまえば夫婦の間で何かしらの不和が起きた、ということだ。
それも、わざわざ婚姻という手続きまでした相手とだ。
式を挙げたのなら、人前で永遠の愛だって誓っている。
いくら当人がポジティブに捉えようと、周囲からは、異性との付き合い方に関してはそういうものなんだ、という風にとられてしまう。
問題はそんな離婚を、何故わざわざ偽装してまで行うのか。
真っ先に挙げられているのが、一人親世帯や生活困窮者への支援制度を受けるため、というもの。
もちろん意図的に行えば罪に問われることになる。
そう言った違法目的でない離婚を『ペーパー離婚』と呼ぶこともあるらしいが、事例の解説を見ても、わざわざそんなことをするメリットが今一つ理解出来なかった。
どうしても夫婦別姓がいいとか言われても、仕事上別姓が使えないってことも今時あまりないだろうし、どちらの姓に変えるかも結婚前にちゃんと話し合って合意を取っておくべきだろう。
それでも駄目なら事実婚という手もある。
なんだか、ペーパー離婚するだけじゃ犯罪ではないんだよ、という苦しい言い訳に思えてしまう。
違法目的を言い出せば、前述の事実婚も似たようなものかもしれない。
考え方の多様性、とはいうが、弱者救済の制度を悪用されたら、真面目に働いて納税している側としてはたまったものではない。
こういった小賢しい犯罪行為を抑制するためにも、行政からの子供や子育て世帯に対する支援は、所得や家庭環境に左右されず一律で行ってほしいと改めて感じるのであった。
離婚した妻や子供と頻繁に連絡を取りながら、世話をしたり就職先の相談に乗ったりしている、職業不詳で稼ぎの少なそうな50代男性(しかも実名)のつぶやきを見て思った備忘録でした。