下関マグロ|さんぽ作家

2018年に還暦を迎えたフリーライター。ビジネス系のライターからその後フェチ系の原稿を書く機会が多くなる。2003年、45歳のときに糖尿病と診断されたが、110kgあった体重を70kgに落としたら、数値も安定。本名の増田剛己でも著作がある。CS朝日の「ぶらぶら町中華」出演中。

下関マグロ|さんぽ作家

2018年に還暦を迎えたフリーライター。ビジネス系のライターからその後フェチ系の原稿を書く機会が多くなる。2003年、45歳のときに糖尿病と診断されたが、110kgあった体重を70kgに落としたら、数値も安定。本名の増田剛己でも著作がある。CS朝日の「ぶらぶら町中華」出演中。

マガジン

  • 読む町中華

    町中華にまつわるいろいろな話を書いていきます。

  • 発掘「わにわに新聞」大研究

    「わにわに」新聞のバックナンバーの紹介とともに解説を書いております。無料でもかなり読めます。有料部分は「わにわに新聞」本体を紹介。当時、有料で売っていた時期、100円で販売していましたが、現在もそれを踏襲してみました。

  • 名残メシ

    後継者問題や都市開発によって、多くの個人店が存続の危機にある。 かつて足しげく通い、胃袋を満たしてくれた馴染みの店。 歴史の幕を下ろすことが決まった名店を訪ね、思い出の味を堪能しつつ、感謝とともに惜別したい。

  • 東京チャンポン大研究

    東京の町中華にはかなりの確率で「チャンポン」というメニューがあります。まだ一般にはあまり知られていない東京の町中華で提供されているチャンポンを食べ歩きます。

  • 僕が食べたおいしいお弁当の話

    お弁当についてのあれこれです。

最近の記事

  • 固定された記事

ほのぼのとする記事を書き綴ります!

まいど、フリーライターの下関マグロです。 出版社や広告代理店を経て、昭和の終わりごろフリーライターになりました。 お前はどんなライターなのかと問われれば、受注ライターでございますということですね。 受注ライターとは、取材や原稿執筆などの仕事を頼まれれば、断らずになんでもやるライターです。 本名の増田剛己では、ビジネス系の仕事を頼まれることが多く、ペンネームの下関マグロでは、エロ系の仕事を頼まれることが多かったですね。 だから、あるときはビジネス系のライターだと思われ、

    • 町中華の歴史にとって重要なお店「祐天寺 来々軒」に行ってきました!

      日本で最初にできた町中華は、明治時代に浅草で創業した来々軒だ。店主が戦争に行ったりして、その店は途絶えてしまったが、そこで働いていた方が、祐天寺で暖簾分けをした店を開いたのが昭和8年。 つまり、日本で最初のラーメンの系譜を味わえる店というわけで、ずっと行かなくちゃと思っていたんだけれど、やっと先日行くことができた。 店頭にはこんなポスターが掲げてあった。 元祖東京ラーメンとあり、全国の来々軒のルーツとある。たしかに、自分が子供の頃テレビドラマやコントなんかで見る町中華の店名

      • パラパラとかしっとりではなく、炒飯がおいしい理由は玉子にあった

        チャーハンはパラパラ系がおいしいのか、それともしっとり系がおいしいのかはよく議論されることだけれど、僕が思うに両方おいしい。 町中華のチャーハンはだいたいがしっとり系だ。なかにはしっとりとパラパラの中間のようなところもあるが、おいしければどっちでもいいように思う。 パラパラ系で有名なのは本駒込の兆徳さんだ。ここのチャーハンを食べれば。パラパラ系チャーハンがなぜうまいのかがよくわかる。 こちらのお店、醤油味の普通のチャーハンと塩味の玉子チャーハンがあって、多くの人が注文するのは

        • 歓喜! お茶の水大勝軒が復活ですよ

          先日も早稲田の有名町中華「メルシー」が閉店するというニュースがネットを駆け巡った。このところ町中華の閉店が相次いでいるが、いいニュースもある。 お茶の水大勝軒が復活する。先日、プレオープンのレセプションがあったので行ってきた。 筆者はオールアバウトの記事で大勝軒の取材を始めて、けっこうはまり、いろいろと大勝軒を食べ歩いた。その後、大勝軒といってもいくつかの系統があることがわかったが、いまここで言う大勝軒は山岸一雄という人が東池袋に開業した東池袋大勝軒を元祖として、そこから暖

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        • 読む町中華
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        • 発掘「わにわに新聞」大研究
          4本
          ¥100
        • 名残メシ
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        • 東京チャンポン大研究
          1本
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          1本
        • コラム
          3本

        記事

          「未亡人中華」から「婿中華」へ。これからの町中華の未来を切り開くのはどっちだ

          町中華について原稿を書き始めたのが2014年なのだが、このときいろいろな町中華をめぐりながらわかったのは、町中華は永遠にあるものではなく、どんどん減っているということだった。僕と北尾トロは閉店を続ける町中華を目の当たりにして、これはいまのうちに行っておかなければという危機感があった。 店が終わってしまう理由は経営者の高齢化だった。店主である夫に先立たれたのだが、その後、奥さんが店を継いでいるというケースはとても多かったのだが、僕はそういった営業形態を「未亡人中華」と呼んでい

          「未亡人中華」から「婿中華」へ。これからの町中華の未来を切り開くのはどっちだ

          町中華のハンバーグ

          町中華でハンバーグを注文したことがあるだろうか。そんなことを聞かれ、ああ、そうだ、メニューで見たことはあるけれど、食べたことないかもと思った。 ならば食べに行こう。えっと、どこでハンバーグのメニューを見たんだっけかとあれこれ過去の画像を見たり、ネットで検索してみたんだけど、これまで行ったお店がいくつか出てきた。 しかし、まだ行ったことがない、気になるお店があった。それが横浜にある金葉という台湾料理のお店だ。このお店のハンバーグ、横浜の商店街で行われたコンテストみたいなんで金賞

          町中華のナポリタン

          町中華についてあれこれ書き始めて10年になる。 最初に書いた単行本のタイトルが『町中華とはなんだ』だったことでもわかるように、初期は町中華っていったいどんな店のことなんだろうかという話をよく書いていた。 そのうち、少し進化して、最近では町中華だけれど◯◯というようなことを書くようになった。 もともと町中華は中華といいながら、カツ丼、オムライス、カレーライスを出しているというように中華以外のメニューがあるのが、町中華の定義だと言っていた。なので、「町中華だけど◯◯」のネタには事

          「メディアの快楽」ってタイトルがついているけど、よくわからない

          平成元年5月12日に発行された「わにわに新聞」のVol.4。 表面は「メディアの快楽」というタイトルがつけられているけれど、よくわからない。短い文章が並んでいるんだけど、まったく記憶がない。 僕が書いているのか、あるいは別の人が書いているのかよくわからない。 懐かしい大原麗子のウィスキーのCM まずは、冒頭の大原麗子がサントリーレッドのCMをやっていたのにオールドのコマーシャルをやるようになったというのはよくわからなかったのだが、You Tubeにそれがあった。 「少し

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          わにわに新聞Vol3のメイン記事はなんと「美少年狩り」なんです。

           自分でもまったく記憶にないので、こうして毎回「わにわに新聞」を発掘して、読んでみると新しい発見がある。 Vol.3号は平成元年の5月8日発行だ。もっともVol.3というのはどこにも記されておらず、「平成元年5月8日号」となっている。サイズはA4の裏表。まずは表面から見てちょ。  今回はよりこさんが手伝ってくださっているようだ。よりこさんは、創刊号でも紹介されていた伝言ダイヤルの1039(倒錯)ダイヤルのメンバーでもある。ファンキー・タルホさん同様に雑誌や広告のデザイナーを

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          『わにわに新聞Vol.2』では、ほぼ自分の考えていたものに近づいてきた

          創刊号が平成元年の4月24日だったが、第2号は一週間後の5月1日付けで発行されている。割とすぐに発行されたのだと驚く。週刊にしようとしていたのか、今となってはその頃の気持は思い出せない。ちなみに当時のカレンダーを見てみると、4月24日も5月1日も月曜日である。 今回改めて読んでみると、僕が思い描いていた形に近くなってきているといえる。つまり、伝言ダイヤルの会報誌というスタイルの定期刊行物だ。 創刊号のところにも書いたのだが、僕は伝言ダイヤルの会報誌のようなものがつくりたか

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          久しぶりに押入れから「わにわに新聞Vol.1」を引っ張り出して思ったこと。

          知り合いのフジミ・セージさんから新媒体をつくるための参考にしたいので、『わにわに新聞』を見せてくれないかというLINEが届いた。 フジミ・セージさんとはもう長いつきあいだけれど、名前がいろいろ変わる人だ。僕と一緒に町中華の本を書いた時は竜超(りゅう・すすむ)という名前だった。 で、フジミ・セージさんは、あの伝説の雑誌『薔薇族』をミニコミ誌のような形で続けていたんだけれど、それを終刊させて、新しく自分の媒体をつくろうとしていた。それでかつて、こんな記事をスクラップしていたという

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          女性患者の頬に局部を押し付けたニュースで思い出した怪しい床屋

          こんなニュースを見て、驚いた。 墨田区の歯科医がなんとも驚きの事件を起こして逮捕されていた。見出しにすべてが出ているのだけれど、女性の患者に自分の陰部を押し付けていた歯科医が逮捕された。驚くべきことに、受付に妻がいたのだそうだ。その妻は足が悪いため、診察室にはすぐに来ないので、こういう犯罪を行ったのだという。 ち○こをさわってくる床屋 それで思い出したのは子供の頃にたまに行っていた、床屋のことを思い出した。そこは夫婦でやっているんだけれど、ご主人がち○こを触ってくるんで

          女性患者の頬に局部を押し付けたニュースで思い出した怪しい床屋

          名残メシ【vol.08】玉屋@十条

          後継者問題や都市開発によって、多くの個人店が存続の危機にある。 かつて足しげく通い、胃袋を満たしてくれた馴染みの店。 歴史の幕を下ろすことが決まった名店を訪ね、思い出の味を堪能しつつ、感謝とともに惜別したい。 さて、今回うかがったのは十条の玉屋さん。取り急ぎ店頭にはられた紙を紹介しておこう。 令和5年3月19日を持って閉店 うかがったのは3月15日。店頭には張り紙があった。創業は昭和32年とあるので、筆者よりも一つ年上。 このお店、とても思い入れのあるお店であるので、そ

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          かつての築地市場の入り口にいらっしゃるお地蔵様

          久しぶりに築地にやってきました。テレビ番組のロケです。 訪れたのは2023年2月14日。バレンタインデーですね。 これまで築地には何度もきていますね。直近では、『サンデー毎日』という週刊誌の取材で築地の名物喫茶店「喫茶マコ」を取材した2022年5月です。 そのときは、それなりに観光客はいましたが、かつての賑わいはなくなっていました。それがコロナのせいなのか、市場が豊洲に移転した青果はわかりませんでしたが、今回の訪問で観光客がかつてのように戻ってきていました。待機していたロケバ

          かつての築地市場の入り口にいらっしゃるお地蔵様

          名残メシ【vol.07】祐天寺@平和軒

          町中華探検隊のSさんから、祐天寺の平和軒が11月末で閉店するという話を聞いて、これは行かねばと北尾トロと話をした。 平和軒といえば、僕たち町中華探検隊は『散歩の達人』という雑誌で2店舗ほど取材をしている。 ひとつは大崎広小路にある平和軒、もうひとつは五反田にある平和軒だ。 というわけで、11月25日の11時半に北尾トロと待ち合わせをしていたのだが、急遽トロが来られなくなった。そこで、油流しから参加予定だったSさんが店前まで来てくださり、一緒に入ることになった。ありがたい。

          名残メシ【vol.07】祐天寺@平和軒

          その始まりは西荻窪の大宮飯店だった

          町中華について、まだあまり知らなかった頃、それは2015年の初夏だったのだが、ちょっと信じられないことを耳にした。それは西荻窪にある大宮飯店という町中華のご主人の言葉だった。 「チャンポンというのは聞いたことがあったけれど、見たことも食べたこともないんだよ」 と言うのだ。これは食べてみたいと同店を訪問したのが2015年5月12日だった。駅からけっこう歩いて同店に到着した時、店頭には「冷やし中華始めました」の文字。くーっ、冷やし中華にしたい。しかし、ここは初志貫徹でチャンポ

          その始まりは西荻窪の大宮飯店だった