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【学会記】印度いってきた話

 今年の初めにそろそろ海外学会に現地参加したいなぁと言っていたので、先日勢いだけで国際医学物理学会ICMP2023に参加してきました。開催地はインド、ムンバイでした。

 IOMPの学会なので医学物理の国際組織図ではAAPMより上位にあたる学会ですが、開催地の問題か、日本はじめ東アジア圏からの参加者は見たところかなり少なく、体感で9.5割くらいがインド人でした。日本のパスポートでも入国にビザが必要な国なのでまぁ行きやすいところではないですね。

 学会プログラムは1週間前になってようやく発表されたのですが、それも口演の発表者とタイトルだけで抄録集はなし。ポスター発表においては誰が何を発表するのか全く事前情報なし。現地に行ってみてからのお楽しみ状態でした。

 いざ現地参加してみると、これが全然プログラム通りじゃなくて、1時間とか平気で時間押している。仕方なく聞きたい演題を気長に待っていたら、演者不在でその発表なし!といういい加減さ。

 そんな中、会場では発表者も質問者も喋りたいだけ喋る。座長が止めても喋り続ける。ある意味、国内学会では見たことない熱量です。まさに学術の「大会」って感じがしました。

 会場のDAEセンター。インド政府の原子力関連の敷地の中にあり、ゲートでは銃をもった係員にID確認されました。会場以外の写真撮影もダメだと。

 そんな会場入口ではワンちゃんたちがお出迎え。いくら動物好きの私でも狂犬病がこわくて近寄れません。

 言わずもがなランチョンは毎回カレー。味は美味しいですが、消化管弱い筆者おっさんはスパイスにやられてか3日目以降腹痛に苦しみました。

 会場の最寄り駅。初日降り立った時には本当に国際学会があるのか不安になる景色でした。ちなみに電車はドア全開で走っていました。

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 そんなこんなで4日間総じてインドらしさ満載の楽しい学会でした。決して悪く言っているわけではないです。発表内容は興味深いものも多かったし他の学会と変わらず勉強になりました。

 個人的にはコロナ禍挟んでかなり久しぶりの海外現地参加で、そのために仕事の調整もしないといけないしそれなりに体力もお金も使うわけですが、やはりこの現地らしさを楽しめるのは海外学会参加の醍醐味の1つだと改めて思いました。いやー今年最後に仕事のいい刺激になりました。

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