市中病院勤務で研究や教育活動も続けるには
またしばらく更新が滞っておりましたが、何とか生きています。
ここ数ヶ月、非常勤している大学の学生講義をさせていただいたのだが、いかんせん不慣れなもので、講義資料の作成から話す内容を考えるまで大変時間をとられていました。教える立場になるといかに自分の知識が曖昧かというのが炙り出されますね・・・。
そんな感じで市中病院勤務の医学物理士でありながらも、相変わらず研究活動や学会の仕事、学生講義(NEW!)まで幅広く手を出しています。大学の医学物理士ならこれらも業務の一環になるでしょうが、臨床メインの市中病院では研究や教育は直接的な業務ではないので、基本的には全て自発的な活動になります。
臨床以外の仕事もやっているメリットは以前の記事で少し書きましたが、そうは言っても自分のプライベートの時間まで割いてよく続けられますね~と言われることがある。
実際に臨床の医学物理士でありながら、研究や教育、学会活動等へのモチベーションを維持するのは簡単ではないと思います。私も何度辞めようと思ったことか。何だかんだで不必要にストレスたまるし。
それでも続けられている筆者おっさんが思う業務以外の活動に取り組むために重要なことは、そういったことが好きかどうかだろう。
例えば研究や学会発表なんて必要なければやりたくないと思う人にはまず無理だろう。新しいことをやって発表したり、若手を教えたりすることに対して自己満足を感じることがまず大事だと思います。言ってしまえば、趣味でやっているくらいの感覚が必要かと。(研究や学会活動を趣味扱いなんて舐めているのか!とお偉い先生方には怒られそうだが・・・)
あとは、無理のない範囲でやり続けることだろうか。際限なくどれもこれもやっていると、メインの病院業務より課外活動に割く時間の方が長くなってしまって自分が何やっている人なのかわからなくなります(あの人病院の仕事してないじゃん!と技師さんに言われます)。私の場合、どの活動やつながりが将来的に自分のキャリアに役立つかを考えて、やるorやらないかを決めるようにしています。
まぁ臨床以外はやりたくないって人に無理強いはしませんが、医学物理士という職は私のように市中病院勤務であっても臨床にも研究にも教育にも携われる比較的自由な(?)立ち位置なので、病院勤務だからといってルーチン業務だけに留まるのではなく、ぜひ幅広く活動することをオススメしていきたいところです。