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臨床医学物理士の1日

 臨床現場で働く医学物理士が看護師さんや若手技師からよく言われること(n=1、筆者調べ)

 第3位「よくそんなに英語すらすら読めますね!」

 第2位「画面ずっと見てて目疲れないですか?」

 第1位「毎日何やってるんですか?」

 以前の記事の通り、日々大半の時間をモニターに向かって黙々と仕事しているためか、同じ治療グループのメンバーからさえもこんなことを言われる(私だけ?)。まぁ表舞台で患者さんと接している看護師や技師とは違い、確かに医学物理士が何をやっているのかわかりにくいというのは否めない。

 そこで臨床医学物理士の1日の仕事の一例として、地方病院に勤める筆者おっさんの実際にあった1日の中身を紹介したい。あくまで一例であって、実際の業務内容は勤務する病院の運用や自分の立ち位置などで大きく変わると思いますが、私は今はだいたい毎日本当にこんな感じで働いています。

早朝~始業時間
 この日は朝6時半過ぎに出勤。朝食にコンビニパンを貪りながらたまっている論文読みとウェビナー消化。いわゆる朝活

午前中:始業時間~昼前
 放射線部門全体の朝礼。個人的に接点の少ない診断部門の状況を窺えるのでまじめに毎日出席はしている。
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 朝一は前日照射した症例のIGRT画像の確認をしながら、PACSへ必要画像の登録作業。治療計画変更が必要になりそうな症例などがあれば、担当医師や技師にフィードバック。
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 前日までに仕上がっていた治療計画のダブルチェックをして、その流れでそのQAプラン作成やRISへの登録作業など。
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 少し時間ができたので、仕事メールの返信や学会の抄録作成をするなど。

昼休み
 治療室が空いている昼休みの時間を使って午前中仕込んでおいたIMRTのQA測定を実施。

午後1:昼過ぎ~夕方
 昼食後はIMRTの治療計画。最適化計算を回しつつ、昼休み測定したQAのレポート作成を済ませて、午前中CTS撮影された症例の画像取り込みや診断画像フュージョン、OARの描出等をこなす。珈琲片手にカフェインブーストしつつ。
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 IMRTプランが一段落したので、院内会議用の資料作りといった退屈至極な事務仕事(一応管理職)。

午後2:夕方~終業時間
 16時前に患者照射業務が終わって治療室が空いたので、そこからいわゆる装置のQAQC。残業にならないように必要項目を1時間分量に分けて実施。
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 治療医を捕まえてその日に作成した治療計画の確認をしてもらう。これで17時過ぎ。

終業時間後
 静まり返った治療計画室で独り書きかけの論文の続きを執筆。研究のための限られた時間も、19時過ぎに空腹で力尽きて退勤。

・・・

 うーむ、改めて書き上げてみると治療室で作業しているとき以外は確かにずっと画面とお友達状態というのがわかる。腰痛や眼精疲労も天敵だけど、何気に座りっぱなしで日々の尻の痛みも侮れんよ(しかも車通勤)。

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