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オンサイトかオンラインか

 前回の記事で久しぶりに現地開催の学会に参加して現地もいいよね~って話をした。色んな方々と交流できることだけではなく、仕事休んで半ば強制的に学会だけに集中できること、空き時間に現地観光を楽しめること等々、そのメリットはいくつもあるかと思う。

 一方オンラインと比べると時間と金銭面は不利であろう。コロナ禍でオンライン学会にもいくつか参加してきたが、これはこれで基本的に自分の好きな時間に好きな講演を拝聴できる気楽さがある。また、オンラインゆえ交通費や宿泊費が不要であることも大きい。まぁ自腹で学会に行く人は少ないかもしれないが。

 詰まる所一長一短なわけだが、個人的な理想としては、大きな学術大会はオンサイト、1日だけの短い講習会などはオンラインかな。

 特に単発の講習会系はこれからも是非オンラインを続けてほしいところ。コロナ前はこれらも現地開催が当たり前であったが、開催場所によっては参加費以上に交通費かかるし、何よりこの手の会は土日開催が多かったので、別の予定と重なって泣く泣く参加できないこともよくあった。このあたりが全く問題にならないオンラインは受講者側には本当にありがたい。

 そんな背景もあってか、最近では学会だけでなく、大学やメーカーなども定期的なウェビナーを開催しているので、以前より勉強するチャンスが随分増えたなと感じている。ただ、いくらオンラインで受け放題といっても全部が全部チェックしていたらキリがない。いつでも見られるからといって後回しになってしまい、見たいやつを見損ねることもあるだろう。

 そんな悩みをお持ちの方に(?)、筆者のおっさんも定期的に受けているオススメウェビナーを勝手に紹介したい。

1. JCMP医学物理士セミナー
 医学物理士向けに基礎から実践的なものまで幅広い内容で数多くの講習会を主催してくれている。もともと普通の現地セミナーであったが、コロナ禍以降はオンデマンド配信になっている。JCMP会員は通常セミナーなら受講費5000円と比較的良心価格で、医学物理士の更新単位もばっちりゲットできる一石三鳥くらいのセミナー。

2. AFOMPウェビナー
 アジアオセアニア医学物理学会の月1ウェビナー。ほとんどの講演が事後にYouTube配信されているので登録なしの完全無料で国際的なセミナーを受講できる。医学物理士の教育といった国内セミナーではあまりないテーマもあって興味深い。違いがよくわからんが、AFOMP schoolというウェビナーシリーズも配信されている。ただし英語。

3. WOW
 がん治療について最新情報を包括的に学べる週1ウェビナー。医師向きの臨床的な内容であるが、医学物理士でもがん治療に従事する者として大変勉強になる。国内第一線で活躍する先生方の講演に丁寧な資料までついて年間5000円という破格設定。運営していただいている先生方には感謝しかない。

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 さて、問題はいくら多くのウェビナーで勉強しても肝心の自分の脳味噌がオーバーフローしてしまうことか(気づいたら動画見ながら寝てる)。

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