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なぜ薬局がコミュニティスペースなんてやってるの?その2

その1を書いてから1年以上放置してしまいました。。書けていない間にたくさんの変化があったので今更感満載なのですが、せめて、なぜ薬局がコミュニティスペースなんてやってるの?の回答は書き切ろうと思います。駄文にお付き合いいただければ幸いです。


自治会に入ってみてた

その1で書かせてもらったように、薬局アワードの影響を受けて地域に出て行く薬剤師になることを決めました。ですが、地域に出ていくといってもどこに行けばよいのか??意気揚々と地域に出ると決めたのは良いものの、何をすればよいのか、どこに行けばよいのか何もわからずやる気だけが空回りしていました。

ない頭を使ってひねり出した答えが「とりあえず自治会に入ろう」でした。ですが、自治会の入り方がわかりません。なので、薬局に来てくれている患者さんの中で、薬局のすぐ近くにお住まいの方にどうやったら自治会入れますか??と相談して、会長さんにつないでもらい自治会に入らせてもらいました。会長さんから「今度自治会主催で認知症の勉強会があるからそこに来て見れれば?」とお誘いを頂けたので、是非参加させてくださいと回答し、これが地域に出る活動の第一歩だと胸を高鳴らせて会場に行きました。厳しい現実に直面することも知らずに。。

地域に出てみて感じた絶望

認知症の勉強会は、地域包括支援センターの職員の方が来て講義をしてくれる認知症サポーター養成講座でした。会場は薬局の近くの集会場で、20人弱の方が集まっていまいた。薬局がある場所の自治会が主催でやっているわけなので、当然薬局の近くに住んでいる方々が参加されています。半分くらいは私の薬局に来てくれている患者さんでしたが、もう半分の方は初対面の方でした。白衣は脱いで参加しましたが、周りはご高齢の方ばかりが参加していたので、めちゃくちゃ目立ちます。患者さんから話かけられたりもしましたが、あんたどこの人?と声をかけられることもありました。このチャンスは逃すまい!と思い、「すぐ近くの薬局で働いている薬剤師です!」と答えると、驚くべき反応。

「えっこんな所に薬局なんてあったけ?」

う、嘘だろ。。。

「ほら、○○医院があるじゃないですか?そこの東側にある薬局です!」

「そこ毎日通るけど薬局なんてあったかな~?」

ちーーーん

私がやっている薬局は、10年以上院内処方を続けている医院さんが院外処方に変更するタイミングで作りました。それでも、薬局が出来てから3年は経過しており、この地域に根ざして頑張っていきたいと思って仕事をしていました。にも関わらず、うちの薬局に来ていない人からしたら、地域の風景の一つとしても認識されていなかったわけです。今から地域に出て頑張っていこう!と思っていた所に突きつけられた現実は、そこに住んでいる人に存在すら知られていない薬局を自分はやっているということでした。

ファンを作るとか言っている事が恥ずかしくなりました。好きになってもらうどころか、そこに住んでいる人に認知すらされていないわけで。

「地域の人ともっと関わりを持ちながら、地域の人と一緒におもしろい薬局を作っていきたい。」

とういう目標がはるか遠くにあるという現実を突きつけられたのが、私の地域活動デビューでした。

その3へ続く



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