![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168768500/rectangle_large_type_2_aecb5d308a7de94d7a8f47f0022e033b.png?width=1200)
Photo by
nobuko47051837
7回目のお正月(散文詩風)
真っ白
ご飯を食べる手を止め、ふと見あげた先。
木の上に積もった雪の塊かと思ったそれは、
細長い首を伸ばし、形を変えた。
シロサギだ。
母が好きだった2階の大きな窓から、
静かに佇むその姿をしばらく眺める。
少しでも動いたら、飛んでいってしまいそう。
だけど残したい。
(ちょっとだけ待ってて!)
急いで階段を駆け上がり、携帯を掴む。
戻ると、まだそこにいてくれた。
そっと窓を開ける。
もう1枚・・・・
その瞬間、シロサギは大きな翼を広げ、
遠い空へと舞い上がった。
残像を追いながら、心に残る何かを感じる。
ふたたび食事を始めたけど、いろんな思いが駆け巡る。
ふと調べた【白鷺】の象徴。
神様の使い、
努力が報われる兆し、
運気の上昇ーーーー。
新年早々、この出会いがくれた静かな確信。
『わたしはひとりじゃない。』
すべてに大きな愛を感じる。
ありがとう。
温まった心の中でそうつぶやいた。