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みうらじゅん マイ遺品展を観てきた

2022年3月2日
 昨日「みうらじゅん マイ遺品展」を観に行ってきました。前々から「みうらじゅん展」には行きたいと思っていて、昨年は岩手で開催されていたので、本気で岩手に行こうかと画策していたほどです。関西に来ると知って、喜んで安心していたら、会期終了が今週末になっていました。うかうかしていました。なので雨にも関わらず、慌てて行ってきた次第です。雨で空いていて良かったかも。

アウトドア般若心経 あの「空あり」があり

 展示内容は、アウトドア般若心経、シンス、冷マ、ヘンジク、ゴムヘビなどなど、楽しいコレクション満載で、とても良かったです。おそらく、これでもコレクションの一部なのでしょう。いろんなことを生み出せるクリエイターという人種は、何かが根本的に違います。

圧巻の冷マ冷蔵庫

 それぞれの展示物について、感想を書いてもつまらないので、別角度で書きましょう。

 まず、この美術館は、もともと昭和初期建築の英国風山荘です。ニッカウヰスキーやアサヒビールの創業者たちによって建てられ、調度品や美術品で埋め尽くされました。
 その後、安藤忠雄設計によって増築され美術館として開業されました。つまり、この建物と調度品自体が独特の雰囲気を醸し出しています。周囲は、合戦で有名な天王山の自然です。その中に、みうら氏の変態的なコレクションが埋め尽くされているのです。もう、この対比に頭がクラクラしてしまいます。

大山崎山荘美術館と、MJ飛び出し坊やと、それぞれ一人の女性客with not ビニール傘

 あと、もう一点、興味深かったのは、来ていた人たちの多くは、女性、しかも一人だけで来られていた人が一番多かったことです。次いで、女性二人連れ、次にカップル、その次が男性一人でした。
 意外に女性に人気があるのです。しかも一人で来るということは、それなりに行動力のある女性に受けているんだということでしょう。
 その女性に共通するのは、ファッションとしては地味だけど、個性があり、いわゆる意識高い系に近いが、それほど主張しない雰囲気を持っていました。雨でしたが、傘立てを見ると、透明ビニール傘率は低かったですね。個性を大切にしたい人は透明ビニール傘は持たないと考えています。
 みうら氏の世界観は、そんな感じの人たちに共感を博しているのです。かなり興味深いことでした。

 話は変わりますが、ボクはよく大阪城公園に走りに行っています。あそこには大阪城ホールがあり、コンサートがあると、そのファンたちが大勢集まります。
 走りながら、そのファンを観察して、今日はどんなアーティストが来ているのか、予想するのが楽しみなのです。
 YAZAWAが来ていたら、もう明らかも明らかです。いったいどこに行けば、全身紫や真っ白のスーツと革ジャンリーゼントの人たちが同時に集まる世界があるのでしょう。
 ひと昔前のピンクハウス系女子がいると、ジャニーズですね。コンサバ系の上品なお姉様たち多めだったら斉藤和義や平井堅あたりとか。気の弱そうな地味男子多めなら、青春を歌う男性デュオとか。あらゆる年代を含んでいたら、7,80年代ポップスの外タレだとか。パンクとヘビメタも区別可能です。
 このように音楽趣味などのアート嗜好と、男女比や年齢構成やファッションには高い相関があるなあという経験の中で、今回のみうら氏ワールド趣味の人種考察は面白かったですね。
 ちなみに、フェイスブックのいいねを150以上集めて分析すると、その人のことはパートナー以上に理解できるらしいです。

 「みうらじゅん マイ遺品展」は、この日曜3月6日までです。最終土日は混むでしょうけど、一見の価値ありです。それではまた。

美術館アプローチにもMJ飛び出し坊や


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