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生まれ変わって戻って来てくれた   白猫ルネ その6

   前のお話 ➡ その5


《 私の王子様 ルネ の誕生 》

短いけれどギッシリと思い出の詰まった
短大生生活の2年間が過ぎ、
私は都会暮らしに未練を残しつつ
父との約束通り帰って来た。

  なんて素直だったんダロ 

  ・・・本当の事言うと、
  父に逆らって東京で就職し
  自立して生きる自信が無かったからだけど

      f(^_^;) 


 この数か月前に
 姉は結婚してしまったから、
 それまで2階の部屋で姉と一緒に寝ていた
 チロとグリは
 私が帰るまでの間どうしていたのだろう?


とにかくチロもグリも無事に私を待っていてくれた。 
そして私と一緒に2階の部屋に寝るようになったのだった。

チロは遠慮がちに私の足元の方で、
グリは遠慮無く私の脇腹辺りに。(;^ω^)



間もなく私が21歳の時にグリが産んだオスの白猫は、
ふた月程すると

  美しいサファイアブルーの瞳の
  私の「王子様」だった。(*^。^*)

        

  お待たせしました ‼ 

    この子がルネです


 


チロとグリは
これまで青い眼の猫をほかにも何匹か産んだが、
ルネは私が生涯忘れられない猫のひとりになった。

  あ、1匹ね(*^^*ゞ)


  

  
しかしグリ母さんは、

ナント‼ あろうことか
間もなく
この「王子様」を残して死んでしまったのだった

   (´;ω;`)ウッ…  😢



一酸化炭素中毒死だった。

当時 電気炬燵がはやり始め
我が家でも買って暫く使ってみたものの、
上に付いているヒーターが邪魔で
おまけに余り暖かくなくて物置行きに。
そして以前からの「豆炭炬燵」を使っていた。



豆炭というのは
燃焼する際に一酸化炭素を多く出すので、
猫たちがコタツにもぐって寝ていて具合悪くなり、
這い出して来る事はしばしば有ったが


  一酸化炭素中毒で死んじゃうなんて!

   グリのばかーあ! ゜・(ノД `)・゜・


あの美しいエメラルドグリーンの瞳・・・・・
あんなに美しく賢くて逞しく、愛情深い猫を私は他には知らない。 


冬の夜、
私たちの部屋のドアを トントン と叩くので入れてやり、
            👇
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抱き上げて一緒に寝た瞬間のグリの冷たい毛の感触と
すぐに暖かくなって喉をグルグル鳴らして私の脇に丸くなった時の、
何とも言えない愛おしさにワクワクした思い出が
今でも鮮やかに蘇る (;Д;)
             



私は一人で庭の池の端にグリを葬り、
小さな十字架を立てた。


偶然お墓の横を通りがかったチロ。
お墓参りではない。(;^ω^)

「バカチョンカメラ」と呼ばれ当時大流行りだった
シャッターを押すだけのカメラで撮った所為か
大分ピンボケ

      

     つ づ く





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よその あきこ
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