22%と33.2%、何の数字だと思いますか?
先日、FPとしての学びを
深めるために、
セミナーに参加してきました。
さて、そんな学びの場に
参加した時に聞いた数字に、
私は驚いてしまいました。
その数字が、
「22%」と「33.2%」です。
改めてですが、
あなたは、何の数字だと
思いますか?
答えをお伝えすると、
「金融資産を
保有していない世帯の割合」です。
22%は2人以上の世帯、
33.2%は単身世帯での数字です。
つまり、
2人以上の世帯では、
約5世帯に1世帯が、
単身世帯では、
約3世帯に1世帯が、
金融資産の蓄えがない
というイメージです。
そのため、この世帯の方は、
毎月の給与や年金などの収入が
入ってくると、
それをその月内ですべて
使い切ってしまい、
貯蓄などができない世帯、
ということになります。
この数字を聞いて、
あなたは、
金融資産を保有していない世帯は、
多いと感じましたか?
少ないと感じましたか?
データの数字は、
あくまでも客観的なデータなので、
それをどう捉えるかは、
あなた次第ですし、
正解がある訳ではありません。
参考として、
私の感想を伝えますと、個人的には、
多いな、と感じました。
そして、
先程の状態にあるということは、
家計が火の車状態、
収入が途絶えてしまったら、
生活がたちゆかない状態を
意味しています。
なので、少なくとも、
ご縁あって私と接点を持って頂いた方、
相談にお越し頂いた方、などに
関しては、
そのような状態にならないように、
一緒に考えさせて頂き、
サポートさせて頂こうと、
改めて感じたりしました。
ちなみに、これは、
世帯主が20代~70代までという、
幅広く全体を集計した結果で、
金融広報中央委員会という所が
出しているデータになります。
今までは、
少々インパクトも感じる、
「金融資産を保有していない世帯」
についてお伝えしましたが、
同時に、保有している世帯の方が、
どのくらい保有されているのか、
も公表されています。
細かな内容は割愛させて頂きますが、
2人以上世帯の
平均は「1,563万円」、中央値は「450万円」
単身世帯の
平均は「1,062万円」、中央値は「100万円」
とのこと。
平均は、その名の通り、
保有していない世帯も含めた、
各年代を単純に平均した金額です。
中央値は、
金融資産保有0円の方を起点にして、
保有している金額順に並べた時に、
ちょうど真ん中になる方が、
いくら保有されているか、
という数字です。
分かりやすくお伝えすると、
例えば、
金融資産保有額
「0円」「100万円」「2,000万円」
という3人の方がいらっしゃるとします。
平均額は、
「0+100+2,000」÷3=700万円となります。
中央値は、
3人の中で、真ん中になる方の数字
なので、今回の例の場合は
100万円、になります。
あなたなら、
「平均値」と「中央値」、
どちらの方が、気になりますか?
これも、先程と同じように、
正解がある訳ではありませんが、
私であれば、
「中央値」を気にかけて見ます。
平均は、先程の例のように、
たくさん保有している方が1人でも
いれば、平均額はあがります。
それに対して、中央値は、
全員の真ん中という意味合いなので、
中央値の方を中心に、
半分の方はそれ以下、
半分の方はそれ以上
ということになり、
人数の絶対数を、より信憑性をもって
捉えることができる、と感じるからです。
その点から改めて見てみると、
2人以上世帯の中央値は「450万円」
単身世帯の中央値は「100万円」
金融資産を保有していない世帯が
2人以上で22%、単身生体で33.2%なので、
2人以上世帯の場合、
約28%の方が、
金融資産の保有額1万円~450万円
単身世帯の場合、
約17%の方が、
金融資産の保有額1万円~100万円
ということになると、
中央値は示しています。
数年前に、「老後2,000万円問題」と
言われるワードが、
メディアなどで取り上げられ、
話題となりました。
世間にひとつの問題提起を投げかけた
という点では良かったのかな、
と思いますが、この2,000万円を
計算するモデルになっている世帯は、
現在では、少数派になっていると
感じるので、
あくまでも参考にとどめた
方が良いと私は考えています。
とは言え、先程の「中央値」を
目安に考えた、金融資産の保有金額で、
お金の不安が解消されるかと言えば、
心もとないのではないか、
とも感じます。
いくらあれば安心か?という金額は、
あなたの収入と支出のバランスや
資産状況で変わります。
だからこそ、絶対の正解、
このくらいあれば安心、と
ハッキリした金額をお伝えする
ことはできません。
ただ、今回、私が、
金融資産を保有していない世帯の
割合に驚きを感じたように、
今回お伝えした平均や中央値などの
数字をご覧になられて、
あなたなりに、
何か感じて頂けることが
あったのではないか、とも思います。
事実の数字はひとつでも、
それをどのように捉え、解釈するかは
様々です。
今回の内容を踏まえて、
あなたの資産運用や資産形成に
とって、何らかの行動につながる
気づきなどになれていれば幸いです。
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