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川口隆夫が語る大野一雄の空間

Tokyo Real Undergroundで8/15まで配信されていた川口隆夫「大野一雄について」。
その動画の中で川口隆夫が大野一雄について語っていたパートの一部抜粋、書き起こし。

「大野一雄のビデオを見せて、これをコピーしてくださいって言うと、あまりにも沢山のことが起きすぎていて、そんなに簡単に、とてもじゃないけど、コピーできない。難しすぎるってみなさん仰るんですけど。」
「確かにそうで、その。手がこう動いたときに、もしかしたら胸がこう、もしかしたら胸がもっと下がって、(空間が)大きくなって、小さくなってっていう。そういう万華鏡のような、身体の周りにこう、空間が次々にこう、展開していって。これが、わぁって広がっていくのがねぇ。」
「タンゴ。タンゴはタンゴの感覚なんですけど、他の、音がない伴奏する音楽がないものに関しても、そうやってすごくリズムというか、空間的なリズムが、こう、微細に繁殖していくような。はぁ、ってすごく。それは、それをね、そこをやっぱりこう、コピーするっていうか、ゲットするっていうか、その魂っていうのを掴むっていうふうに思う。そこ、そこに行きたい。」
「その細かいサブリミナルなものがふわふわふわっと蓄積していって、ある瞬間、飽和状態になって、そうすると観てる人が、ふわぁって泣き出すっていうの、わかります。その小さな身体の周りにふわっふわっふわって出来ていく、その、それがね、魂を作っていっている。」


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