【悪衣悪食】を考える

【悪衣悪食】あくいあくしょく

 みずぼらしい着物と粗末な食事。質素な生活をいうことば。
(豊富な用例でよくわかる 四字熟語辞典 改訂第3版より引用)

 こんにちは、異羽です。
 五十音順の弊害なのですが、これからしばらくは「悪」から始まる四字熟語が続きます。昔の人の言う悪いことってみんな根源的な何かを指摘されるようで胸が痛いんだよね。

 悪衣悪食を自分に照らし合わせようとしても、服はまぁ好きなもん着れてるし、食事もベストと言わずともベターで保ってる節があるからなんとも言えないのよね。
 質素かと言われるとそうでもないし。てか「質素な生活」って今では「健康的で落ち着いた、最低限のものに囲まれた生活」みたいな意味合いがあると僕は思っていて、それがこの言葉に照らしてみると最低限以下になってしまうのね。
 時代を経て最低限の水準が上がったのかしらね。豊かである証拠と思っておこう。

 あ〜でもあれね、僕全然服を買わないんですよ。何年も着続けちゃう。物持ちがいいとかではなく、ひたすらシンプルに着古す。
 一時期はファッションに興味を見出した時もあったんだけど、今はその熱も冷めて一回気に入ったやつを毎年起用する惰性の監督になっています。

 食事に関しても最近はまぁコンビニ飯とかだからいいとして、以前は冷凍唐揚げと白米だけを2ヶ月ぐらいずっと食べてたことがあります。楽だし美味いしで。野菜ほとんど摂ってなかった。
 多分今の価値観に沿えると完全な悪衣悪食ですよねこれ。ファッションに関してはなんか、トレンド掴まなきゃ悪! みたいな考えはあんま好きじゃないんですけど。

 生活のクオリティを上げるには二つの方法があって、
・収入を増やす
・今の収入のまま生活を機能的にする
 どちらかで済む場合が多い。ただ前者をクリアできれば後者も同時にクリアできる節があるんで、正確には二つの方法ではなく二種類の筋道ですね。
 当分前者が見込めるような状態にない僕は後者を採るしかないのですが、まぁ時間というルールには抗えないわけで。
 僕には僕なりにやることがいっぱいあって、それに応じた充電時間も大切になってくるわけです。人によっては充電時間がほぼいらないらしいですけど、体に悪いですよ。みんな過度に充電しなさい。

 マジで僕以外の人がどんな時間の使い方をしているのか気になりますね。落ち着いて世界を眺めてみると「あれ? 自分で手一杯なのって僕だけ!?」ってなる。実際はそんなことないのにね。
 自分が悪い状態だという自負があると、自分以外がみんな善い状態にあると思い込んでしまう。人と自分の格差を勝手に決めつけるところからメンタルの落ち込みは始まるもので。

 さて、今日も今日とて悪い服に身を包み、悪いご飯を食べるのですね。あ、でもこれから人と会うから良いご飯にはなります。人と食べると砂でもスペシャリテになるんですよ。知ってた?知りなね。

 数日跨いで「悪」の四字熟語をやっていきますので、そちらもよろですわね。

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