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「どうやらこの世には猫カフェ、と呼ばれる場所が存在するらしい」
「まことしやかに囁かれているね」
「田舎にあるのは猫集会のみ。しかもそこに侵入できる人間は限られている」
「招かれないといけないからな」
「俺は……都会に住みたい……」
「もう行動の根元が猫だもんなぁ。探せばあるんじゃないだろうか」
「と思って探してみました。ないんだなこれが」
「ないのか〜、まぁカフェなんか行かないでもいっぱいいるしな」
「そ。だから考えましたわたくし」
「せーのっ」
「野良猫全部カフェにぶち込んで猫カフェにしたら大繁盛しそう」
「野良猫全部カフェにぶち込んで猫カフェにしたら大繁盛しそう」
「全部かぶせるじゃん!」
「手に取るようにわかります。安易だよ、安易」
「そうかぁ? 寝食困った猫たちに全てを捧げるウィンウィンビジネスだよ?」
「衛生面が気になるなぁ」
「そら超丁寧に洗ってワクチン盛って健康な猫にしてやるよ」
「人に近寄るか心配だなぁ」
「そらまたたび片手に近づいてちゅーるをあげて人に対する警戒心のないなごやかな猫にしてやるよ」
「それらをやる金銭面が不安だなぁ」
「そら猫カフェで荒稼ぎして……おや?」
「猫カフェやるなら最初にさ、元手を稼げる職に就こうね〜」
「くっそー金銭面なんてところに気付きやがって……」

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