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「シャー芯譲ってくれ」
「はい」
「助かる〜」
〜次の休み時間〜
「新たなシャー芯」
「またぁ?」
「折れまくった」
「筆圧強すぎるのでは」
「気をつける。お頼み申す」
「はい」
〜また次の休み時間〜
「お恵みを」
「堪忍袋の緒に感謝しな。今まだ頑張ってくれてるぜ」
「そうする。ありがたき」
〜そのまた次の休み時間〜
「供物です」
「これだけぇ?」
「原価で言えばなかなか高レートだと……」
「さぁ残り本数を見たまえよ」
「ぐぬぬ……」
「どんな筆圧をしていらっしゃるの」
「思ったよりセーブができないっていうか柔すぎない? お前のシャー芯」
「軽めでも良いように4B使ってる」
「聞いたことないんですけど」
「手が疲れない」
「いや、それ剣として枝使うようなもんだわ」
「お前にとってはな! 畜生何本無駄にしやがった」
「かたじけナッシング……」