【曖昧模糊】を考える

【曖昧模糊】あいまいもこ

 状態やようすが、はっきりせず、あやふやで、ぼんやりしているさま。
(豊富な用例でよくわかる 四字熟語辞典 改訂第3版より引用)

 こんにちは、異羽です。
 僕が好きな四字熟語です。曖昧模糊。響きからして芯を食ってないのがわかる、可愛い言葉。
 心なしか意味も「これ掴みどころねぇなぁ」って思われつつ書かれてる感じしません? 僕はしますのでよし。

 はっきりしたものとぼんやりしたもの、どちらが好きですか?
 急に心理テストみたいな話になったけど答えはないので安心してください。
 僕は割とはっきりしたものの方が好きですね。輪郭がわかりやすかったり、一言で言い切れたり。ただこの世には曖昧にしといた方がいいものがいっぱいあるんですよ。

 例えば霊魂の存在。これはこれまで何十年も平行線ですよね。そして向こう何十年も同じ平行線を描きそうです。
 心霊現象を取り扱った番組って減りましたよね。僕は怖いもの苦手なので観ると半分死ぬんですけどでも怖いもの見たさとかいう厄介な本能もあって、深夜に時折1人の時にぼや〜っと調べてしまったりします。
 んで、心霊現象は悪霊によるものだとほとんどの場合提唱されますよね。同時にそれはやらせだとかプラズマだと声を上げる人もいる。

 例えば友達の線引きとか。
 ほら、「俺たち友達だろ」みたいなことって言わないじゃないですか。僕最近友人に酔って大声で言ったんですけど。まぁそれはボケじゃないですか。ねぇ、いいじゃないですかそんなことは。僕は友達いっぱいいますよ。
 何が始まりなのか、そして何が終わりなのかっていうのがはっきりしてないからこそ大事にするし、大事にしないし、みたいなとこある。
 人間関係リセット癖、みたいな話をたまにTwitterで見かけますけどあれは自分と他人の領域が曖昧なことが我慢できないからなるのではないかと思っています。

 このように、曖昧なままで成り立っているものがある。これらを不用意にはっきりさせようとすると、様々な矛盾が生じてきそうなんですよね。
 例に出したものに限らず、今曖昧なままのものっていうのは雲を掴むようなものです。そして厄介なことに、掴んだ雲の中が迷宮になっているというオプション付きです。加えて入口/出口が決まっていません。だから両方の口から迷宮入りした人がその中で争うことになるんです。

 思うに、今は細分化の時代なんですよね。今まで曖昧なままでどうにかなってきたものを一旦細分化し、共同体から個々へ変化するその途中。
 多分これからもいろんなことで喧嘩する人が大勢いることでしょう。答えのない曖昧な迷宮の上で。

 僕は前述の通りはっきりとしたものが結構好きです。数学とか、文字とか。でもね、もうすでに曖昧で決定! となっているものに対しては俯瞰していたいなと思ってます。
 これを忘れて僕も強く論争し始めたらその時は即座に僕のこめかみに弾丸を打ち込んでください。自分が変化した時って良くも悪くもわからないから。

 さてさて、なぜ僕は人に殺人を乞うているのか。こんなはずじゃなかったのにな。まぁ理由ははっきりしませんね。曖昧模糊です。
 曖昧模糊で畳むための無茶な流れです。恥を恐れず全部言う。

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