オンラインでマジックショーするぞ12
~やらなくてもよかったZOOMのデュアルモニター~
画面をモニタリングしたい!
ZOOMというのは参加者はもちろん、自分の画面も表示されています。それも鏡のように。カメラで移した映像を反転させて表示しているのでそうなるのですが、これが、今思えば曲者でした。
ここからの話は少しややこしいかもしれませんがなんとなく「そんなもんかな」くらいでおつきあいください。
最初の頃は自分の配信がどのように見えているのかを知りたくて、参加者として自分のスマホからZOOMに入室。スマホをモニターとして見ていました。(この時期にはスマホをカメラとして使わなくなったのでこれが可能なのですね)特に作業をするときは自分のパソコンの音声を右耳に刺したブルートゥースイヤホンで聴いて、配信されている様子を左耳に刺したスマホとコード接続しているイヤホンで聴いてチェックすることでこれが可能になります。そうこうしているうちに、スマホの画面では小さいので画面を大きくしたいと考えた私はモニター用にディスプレイを買うことになります。このサブディスプレイをスマホとつないで参加者と同じ映像を見るのです。
・参加者が並んでいるZOOM画面をパソコンのメインディスプレイに映し
・自分の演技が映っている配信画面をサブディスプレイに映す。
これによって参加者の顔を見ながら自分の演技も見ることができます。
こうして2つの画面を眺めて設定作業を数日しているうちに、私は自分の演技を鏡のように見ながら配信できる方法を思いついてしまったのです!今思えば、アホな回り道を始めてしまったのですね。
調べているうちにZOOMの「デュアルモニター」という機能にたどり着きます。
これは設定によりZOOMを2画面にできるというもの。
・(A)配信者(自分)を鏡のように映せる画面 と
・(B)参加者が並んでいる通常のギャラリービュー画面
の2画面になるのです。
演技を見ながら配信できるって凄いと 勘違い!
そこで新しく買ったサブディスプレイをスマホとつなぐことをやめ、パソコンとつなぎパソコンの画面を拡張することを覚えました。いわゆるマルチディスプレイというもの。(つなぐだけですが)
そして、、、メインのパソコン画面に(A)を映し、サブディスプレイに(B)を映すことにしました。(←これがマジシャンとしてはまちがいの元でした!!)
このつなぎ方をすると配信中に参加者の顔をサブ画面で確認しながら自分が演じているマジックを鏡で見ているかのようにチェックしながら演じられるのですよ!マジシャンなら解ると思いますが、実際に演じているときに自分の手の形を見ることができるなんて夢みたい。これぞカメラで見せるメリットの一つとさえ思っていたのです。嬉しくて4回くらいこの方法で配信していました。がしかし!このデュアルモニター法式は2つの意味で間違いでした。
ここでいうデュアルモニターとはZOOMの機能のことであって2つのモニターを使うことがいけないという意味ではありません。
ZOOMの記録は(A)画面だけ
ZOOMで記録映像を残して後で確認しようにも(A)画面しか録画ができないので、お客様のリアクションを後で見直すことができません。これが一つ目の間違いでした。もちろん自分の演技を見直したいですよね。でも自分の配信した映像は、実はOBSの方で録画できてしまうのです。この映像にはお客様の声や後述する効果音は残りませんが、綺麗な画質で残ってくれますので自分の演技の反省をするにはOBSで録画した映像の方がよいです。だから観客の様子を録画するためにも(B)が記録に残るようにしなければならないのです。これが一つ目の間違い。
そもそもプロマジシャンならば
もう一つの間違いは、配信やら演出やらなんやらを抜きにして、芸人として大切なお客さまに対する心構えの話です。今まさに配信しているということはお客様がいらっしゃるということ。そのお客様の画面をサブにおいて横目で見ながら意識はメイン画面に映る自分の手元にあるなんて、これプロとして良くないよねと思い直したのです。
やっぱりお客様をメイン画面に置こう
そこでZOOMのデュアルモニター方式を辞めて通常のギャラリービューにし、これをパソコンのモニターに映しました。そして後からサブモニター(写真左)にはOBSの画面を大きく映すことにしたのです。すなわち
・(A)参加者が並んでいるギャラリービューのZOOMの画面
・(B)自分の演技が映っているOBSの画面
と当初とは逆にしたのですね。ただしこの場合(B)は鏡写しにはならず参加者が見ているのと同じ映像になります。(スマホでやっていたようなモニタリングは可能というわけ)
細かく言うと画面のお客様を見つめるとカメラのレンズとは微妙にずれてしまうので、実際にはお客様をちらりと見ながらカメラのレンズを見るようにしていますが、最初の方法に比べればお客様を見ながら演じるライブでは当たり前の方法に落ち着いたわけですね。
プロたるもの、今まさにお客様に演じているときは自分の演技や手元ではなくお客様に気持ちを置くべきです。コンテストじゃないんだから。
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