オンラインでマジックショーするぞ11
~観客にとって観やすい配信のためにやったいくつかのこと~
マットを白くしました
テーブルマジックを演じる際、ほとんどのマジシャンは「マット」を利用します。多くは黒かったり緑色だったり。私も初めは何も考えず、自前の臙脂色のマットを使うつもりでした。
ところが一つ問題が浮上。2020年8月の段階で私が使っていたカメラにはありがたくも「自動露出機能」がついていました。残念ながらこれによって不具合が起こるのです。
上下2枚の写真で臙脂のマットの色がだいぶ違うことに気づくと思います。マット上にトランプのカードを拡げると白いカードに反応しカメラの露出が変わってしますのです。これではマジックの途中でパパッパッと映像全体の明るさが何度も何度も変わってしまいます。見ている観客からはかなりのストレスです。これをさせないようにするには照明を暗くしなくてはなりませんが、そんなことをすれば想像通りマジックは見えにくくなります。そこでマットを白くしました。というか白い布でマットを新しく作りました。
こうすることでトランプを拡げても自動露出が働かず、ストレスのない映像になります。
※実はこの白マット、しばらく使っていましたが現在は使っていません。理由はカメラを変えたからです⇒こちらの記事をお読みください
カードを変えよう
それから上の写真でわかる様に、普段使っているバイシクルライダーバック版を使っていません。露光の問題を考えている時、同時にトランプが見えにくいということに気づきました。そこでトランプのデザインに注意をしたのです。10種類ほどのトランプを試し、表面にテカリが少ないカードやバックのデザインがよりくっきりカメラに映るカードを探しました。結局はマークと数字が大きく書かれたビッグインデックスを使うことにしました。
CMって必要かも
私のオンラインマジックショーはおよそ60分です。はじめてZOOMに入るお客様も多いため、どんなふうに観るのか少しは不安を感じているお客様もおります。そこで7月から11月ごろの配信では初めに5分ほど視聴の仕方の説明もしていました。現在はできる限り少なくしています。またZOOMの画面操作に
・ギャラリービュー(参加している全員が見える方法)
・スピーカービュー(今話している人が大きく映し出される方法)の
二つがありますが、これを観客に切り替えてもらうよう指示してもいました。現在はこの方法をしていません。
参考にしたのはテレビ番組。テレビってすごいメディアで、「どうやって番組を楽しんだらいいのだろう」なんて心配は一切ありません。時間になったらチャンネルを合わせ音量を調整するだけ。視聴中に操作する必要がないんです。そして一番参考にしたのは途中にCMタイムがあること。これにより引き続き集中して観てもらえるのです。
ピエールのオンラインマジックショーには2回のCMタイムがあります。
一回目は2分30秒 2回目は3分あります。
画面をずっと見つづけることは観客にとってストレスであってあまり続けるものではありません。そこでショーが20分を超えないように途中にCMの時間を入れています。ここで流しているのは自作の動画で実店舗であるBAR Magic Timeの宣伝動画です。動画を見せるのはあまり良くないと5月のトークイベントで実感しましたが、この場合お客様は集中して観る必要のないCM。意味合いが全く違うのでOKでしょう。お客様はこの間にお茶を取りに行ったりお手洗いに行ったり目を休めたり。当たり前ですが、CMの間は参加しているすべての方の音声をミュートにしています。ZOOMの機能でホストは参加者の音声を一斉にミュート出来ます。ちなみにその逆でホスト側が参加者の音声をONにすることはできません。(ONにして下さいと個別にリクエストすることはできる。)
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