【正精進】
苦しむ=努力ではない
【正精進】正しい努力ブログ
修行と聞くとどんなものを想像しますか。
「苦しいもの辛いもの。苦しくなければ修行じゃない、辛くなければ修行じゃない」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、少し違います。
修行は「目的」に向かうためのプロセスです。
「目的」のために苦しい
道のりがあるのであって
苦しむために修行している
わけではありません。
仏教をひらいたお釈迦様は、
6年間の苦行をしました。
食事を極端に減らす、
気を失うまで呼吸を止める、
肉体に苦痛を与えるなど
考えられるあらゆる苦しみを体験されました。
そして、1つのことを得られます。
それは
「苦しむことを目的にした修行ではなにも得られない」
ということ。
苦しみを求める修行は無駄であると知り、
菩提樹の木の下で深い瞑想に入り、
ついには悟りを得たのです。
修行の目的は苦しむことではありません。
悟りを得る
ことです。
努力を成果につなげるなら、
苦しいことをする達成感や
辛いことを我慢するという
自己満足だけではなく、
しっかりと成果に向かう道を
歩まなければなりません。
人間は苦しむ人を評価する傾向があります。
・苦しい修行に耐えたから偉い
・残業をしたから偉い
・勉強を一日中したから偉い
耐えるということは大切ですが、
苦しんだから偉いという考えだと
目的を見失った行動を
してしまう場合が多いにあります。
「苦しむ道」ではなく
「目的につながる道」を
選ぶことを仏教は教えてくれています。