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【事相と教相】

真言宗を開かれた
弘法大師空海さまは
このような言葉を残されています。

「事相と教相」

 教相 = 理論を学ぶ 「学業、勉強をする」

 事相 = 実践する 「実際に体験する」

車の免許で例えると
机の上で勉強する学科が教相。
路上に出て実際に運転する実地が事相

理論を頭で学び、実践の中から身体で学ぶ
この両方が大切だという教えです

特に、空海さまは実際に
身体で感じることを大事にされました。

お経を読み理論を学ぶことも大切である。
しかし、体験することでしか
わからないこともたくさんある。
実際に行い成功したり失敗したり
することで学べるものは沢山ある。と

 歴史上で「25万回」失敗した、
有名な人物を知っていますか?

マイクロホン、蓄音機など
1093件もの特許をとった
発明家トーマス・エジソンです。

 
エジソンさんは失敗しても失敗しても、
何度もなんども挑戦し続けた人物であります。 
なんと、熱電球を開発するだけでも
1万回以上の失敗をしているそうです。

ある時、記者がこんな事を聞いたそうです。

「エジソンさん、あなたは今の会社ですでに1万回を超える失敗をしています。そのことについてどう思いますか。」
 
すると、このような質問にエジソンさんは

「一万回の失敗をしたわけじゃない。一万通りのうまくいかない方法を知ることに成功したんだ。」

体験すべてを失敗と捉えるのではなく、
その経験から学べたことが成功だ、と

まさにエジソンさんは空海さまの
おっしゃる「事相」体験から
多くの学びを得て沢山の
成功を収められたのではないかと
私は感じるわけであります。

体験を失敗、成功というカテゴリーに分けず、
全て学び多き経験と考えれば
少し勇気を持って様々なことに
挑戦できるのかもしれません。

習い事やお仕事など、
はじめから100%成功できる人は
おらず実践の中で大きな失敗、
小さな失敗を繰り返し
少しづつ良き状態に近づいてきます。

真言宗は事相と教相を「車の両輪」に例え
バランスよく学ばなければ
いけませんよ、と説いています。

理論を学び、実践する
事相と教相このような概念を
持つと様々な方向から
多く学ぶことができるかもしれません。

ご参考にしていただければ幸いです。

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