【数学】解の個数と解の対応
対象:定期試験以上
今回は「解の個数」の問題のうちで「置換え後の解の対応」を考える問題を扱います
復習として 解の個数 の問題では
(ア) 2次方程式なら 原則として判別式
(イ) グラフを考え $${x}$$軸との交点の個数を考える
です
(イ)でも定数分離ができるものについては 定数分離
によって2つのグラフの交点の個数を視覚的に考える
という手法を用いました
また 置換えをしてカンタンな関数で考える ということも学習しました
今回はこれらを前提とする問題です
(1)では,最小値問題です
共通部分が見えるので置き換えをして2次関数化して考えましょう
(2)では解の個数の問題であり 定数$${k}$$が既に分離されている状態なので「定数分離」で視覚的に考えます
ここで(1)で得られた$${t}$$の2次関数
$${y=t^2+6t+5 (-4\leqq t)}$$ のグラフを利用するわけですが
このグラフと$${y=k}$$のグラフの交点は
問題の方程式の解の個数とは一致しません
聞かれているのは「$${x}$$の個数」であり「$${t}$$の個数」ではないからです
したがって $${t}$$と$${x}$$の対応を調べる 必要があります
(2)の1~3行目の部分です (←ここが最大のポイント)
解の個数を考えるのに
「置換え」と「解の対応」を考える問題でした
この論点は 三角関数の置き換え 指数・対数の置き換えによっても同様の論点があります