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【数学】多変数関数

対象:定期試験以上

2次関数を題材として,多変数関数の最大最小を考えます

多変数関数は,変数が2つ以上ある関数であり
例えば 2変数関数 x+y や x^2+y^2 などは
それらの値を$${z}$$とおくと
$$z=x+y,\ z=x^2+y^2$$ となり
空間内での曲面を表します

しかし 最大最小を考える際には 空間内の曲面を考える必要はありません

ここでは 2変数関数 を題材として学びます

2変数 といってもその関係上 2種類に分けられます
1つは従属変数 もう1つは独立変数です

カンタンに言えば
一方が決まれば他方も決まるしばられた関係・・・従属変数
お互い自由に動ける・・・独立変数
ということです

まずは,独立2変数の問題からやりましょう

$${x}$$と$${y}$$の間には,特に何の関係もないので
お互いが自由に動ける 独立変数 です

解き方は 「まず一方を定数扱い(固定)して」 ということで
$${y}$$を定数として $${x}$$の2次関数として扱いました
その後,得られた最小値を$${y}$$の関数として考え
最小値の最小値 を求めればよいです

個人的にあまり好きな単語ではないですが「予選決勝法」などと呼ばれることがあります


次は 従属変数 の場合です




$${x}$$と$${y}$$に一定の関係があるので従属関係です
したがって,原則に従い まずは1文字を消去しましょう

ただし,今回の場合には$${x}$$や$${y}$$の変域には制限があります
(数学IIで円を学習すればさらに理解できる)
したがって $${y}$$を消去したあと 限られた定義域で最大最小を考えることになります



独立2変数,従属2変数の問題を1問ずつやりました
それぞれの解き方の違いは

でした

従属2変数の問題のほうが 1文字だけになってカンタンだ
と感じる人もいると思いますが
実は 従属2変数では ちょっと問題が変わればまた別の議論が必要となります(文字が消去できない...)
独立2変数のほうが実はカンタンなんですね

2次関数だけでなく 他の分野でも使う基礎論となりますから
しっかり習得しましょう


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