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【レイキの歴史 ②創始者:臼井甕男氏 その2】
今回は臼井式レイキの創始者である臼井甕男(うすい みかお)さんの話の続きとなります。
多彩な知識と才能を持ち「安心立命」という人生の目的を達するため京都で修行するも、師から「(安心立命を達成したくば)一度死んでみることだな」と言われて、鞍馬山での断食に挑む臼井さん。
その後どうなったかの話となります。
【断食は3週間続き、そして】
飲まず食わずの生活が3週間続き、その深夜。
突如落雷を受けたような衝撃が脳天を貫き、虹色のあと巨大な白光が出現し、目の前にシンボルが金色に輝きました。
一夜明けて意識を取り戻した臼井さん。未だ体験したことのない不思議な感覚を体験します。
それは「私は宇宙だ、そして宇宙は私だ(宇宙即我、我即宇宙)」という声が鞍馬山全体に響き渡るような感覚でした。
【癒しの力】
求めていた悟りの境地が完成したと感じ、山を降りようとする臼井さん。しかしその途中で木の根につまずいてしまいます😱
ところが、うずくまって足の爪が剥がれた箇所に手を当てると、たちまち痛みが取れてしまったのです😳
他にも帰宅途中虫歯で苦しんでいた人に手をかざすと痛み魔が止まったり、
帰宅後には病床に伏した夫人の肩に手を触れると快癒したり。
これまで体験したことがないような不思議な出来事が続きました。
こうして臼井さんは癒しの力が与えられていることに気づいたのです✨
【大いなる気付き】
その後、臼井さんには大きな気づきが訪れました。
「人は幸福を求めているが、現実には病気や不幸な出来事に苦しんでいる人が多い。人が宇宙から使命(役割)を与えられ生かされている存在であるとするなら、宇宙が人の病気や不幸を望むはずがない」
「人は本来宇宙から健康に、幸福に作られているが、人がそれに背を向けて生きているにすぎない」
「人は小宇宙と言われるが、本来の健やかな状態を取り戻すには大宇宙との響愛が必要である。両者をつなぐものは気と光であり、それが『レイキ』だと言われている」
「宇宙レイキは周囲に満ちているのだから、体内レイキとの響愛ができれば良い」
「数々の体験から、手当による癒しの力は明らかに宇宙レイキと体内レイキとの共鳴によって起こっている。また安心立命の境地も、宇宙レイキと体内レイキの究極の共鳴状態に他ならない」
「今このような癒しの力を与えられたのは、誰にでもできる手当て療法を入口として安心立命への道を伝えるように、という天からの啓示に違いない」
これらの気づきから、臼井さんは『レイキ療法』と名づけ、この療法を縁ある人に伝えていこうと決意。
教え(五戒)と指導体系を創って『臼井靈氣療法学会』を設立されました。
【その後の臼井さん】
1922年(大正11年)4月に東京青山原宿に移住。『臼井靈氣療法学会』を創設し、レイキのアチューンメント、レイキ療法の伝授を開始しました。
(学会は現在も存続)
その後4年間に21名の師範(現在のレイキティーチャー、マスター)を育成。
1923年には関東大震災発生。多くの負傷者を救済。
1925年2月、学会の発展に伴い道場を中野に移転。全国を巡行、臼井式靈氣は国内を席巻することに。
そして1926年(大正15年)3月9日、広島県福山市で脳溢血で急逝されました。(享年62歳)
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今日レイキが存在するのは臼井さんの悟りがあり、その後に続く方々の尽力があってのことです。
ただ「臼井式靈氣療法は国内を席巻」したと言われていますが、今その影を見ることは難しくなっています😢
そもそも江戸時代以前から普及していたとされる『手当て療法』自体が今の日本で広まっているとは思えず、時代の流れの中で何かしら変化があったのではないかと推測されます。
レイキはこの後は第二期、林忠次郎さんの話へと移っていきます。