モルック世界大会に出場。人生最大の夏を終えて…⑥世界大会に挑む!
2024年8月23日から25日までに行われた「2024モルック世界大会in函館」に選手として出場していました😊
今回は、経緯も含めて「2024モルック世界大会in函館」を振り返り、折々の心情を思い出せる範囲で記録に残しておきたいと思います。
長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです😊
前回の記事はこちらから💁🏻♂️
【いよいよ世界大会当日!】
2024年8月24日。
函館は昨晩の雨もあって、雲が陽射しを覆って涼しく感じられました。
僕たちのチーム「YURU MOLKKY」は午後からの試合で、午前中は試合観戦と練習に時間を当てられました😊
ここでチームメンバーが全員揃い、ようやく合同練習ができる…と思いきや、皆それぞれ自己練習をし始めました😓
(初顔合わせの人もいれば、こうなるよなぁ…)
と思いながら、チーム全体として「ポジティブ全振り」になる為には、それぞれの自主性(自律)に任せるより他ありません。
と言うのも、僕たちのチームには(手続き上の代表者は別として)明確なチームリーダーは存在せず、お互いにできることで協力し合うことでチームワークを形成してきたのです。
リーダーがチームを先導するタイプのチームではなく、それぞれが自分で考えて
「こうした方がいいよね」
と確認し合いながら当日までやってきたのです。
となると、チームの和が出来上がっているところに当日入るのには時間が掛かり、午前はその和に入るためのアプローチに時間を費やしました。
[ゆるモルックチームのスケジュール]
予選でのスケジュールは以下の通りになります。
最初に試合をしないターンがあり、その後は6連戦という過酷なスケジュールとなっています😅
午後に差し掛かる頃には雲も晴れ、陽射しが強く差し込むようになりました☀️
函館は地元に比べれば湿気も少なくカラッとした気候だったので、暑さはあれど風も吹いて涼しい感じもありました。
休む間もない6連戦がどれくらいの消耗になるのか。波乱を生みそうな試合展開になりそうな予感がしました。
【試合開始!】
時間となり、いよいよ世界大会初戦が始まりました✨
チームメンバーでの練習ができずに「ポジティブ全振り」で挑む初戦。投擲順を決めるだけのデータも少ないのでじゃんけんで順番を決めることに😅
ただ、その後はチーム相手が変わる毎に1番目が4番目に回って順繰り回す感じで戦うことはあらかじめ決めていました。
そうして順番を決め、何の因果か僕が1番となりました😳
[初戦から出し抜け!]
正直、この時点でホッとしました😮💨
何故かと言うと、これで「実力不足」による負けを『タイムラグ』で乱せると思ったからです。
というのも、初戦第一投目はチームの行末を暗示する一投になります。
ここで試合に臨む姿勢や投擲フォームなどを「仕上げてきた」姿を見せれば「おっ」と思わせることができますし、ともすれば相手の緊張を引き出して試合を有利に進められるかもしれません。
実はすごくプレッシャーのかかる大事なポジションだったのですが…これも「ポジティブ全振り」の成せる業。
しかも先攻まで取ることができ、世界大会初戦の「はじめの一投」を任されることとなりました😳
この大事なブレイクをしっかり決めて、試合は始まりました🥖💪🏻
相手も追いかけようとするものの、どこか調子が合わないようでミスが数回。その間もチームメンバーが着実に6〜7mのスキットルを当てて勢いに乗りました✨
(お、これは行けるかも?!)
そんな予感がし始めた頃には、あっという間に1セットを取っていました😮
当初は「1セットでも取れたら恩の字ではないか」と思っていたのがウソのように、初戦で1セット取ることができました。
この時点で、ある意味では目標達成とも言えますが、ここからゆるモルックチームの快進撃が始まります👊🏻
後攻もチーム全体が勢いに乗って、スキットルに気持ちよく当てられて、何と後攻まで勝つことができました😮
初戦2-0。
思いがけないスタートに、チームのエネルギーが「ポジティブ全振り」に染まっていくのを感じました。
【忘れられないフィンランドチームとの対戦】
その後の試合も1-1で先攻をきっちり押さえるゲーム展開となり、いよいよ世界大会を象徴するかのようなチームと対戦することになりました。
モルック発祥の地フィンランドからのチーム「Kymiläiset」(キュミライセット)。
メンバーの中でも長い人では10年以上のモルック歴を持つチームで、明らかに「格上」の相手です😮
流れとしても、ここで負けると緊張の糸が解けてチームの「ポジティブ全振り」が崩れていくかもしれない状況だったので、是が非でも喰らい付きたい相手でした。
[モルック合宿メンバーで挑む]
ここでチームメンバーから提案があり、それまでサポートに回ってもらっていたメンバーと入れ替わり、「モルック合宿」のメンバーでフィンランドチームと挑むことになりました。
これは粋な計らいであり、戦略的にも誰かが休憩するのは全体の流れとしても良い判断だったと思います。
モルック合宿のチームだと、遠投やスキルの必要な配置のスキットルは狙いにくくなりますが、その分「ポジティブ全振り」が極まります✨
この組み合わせになった時こそ「セオリー外し」を仕掛けるタイミングであり、フォルトを出さなければ気持ちよく投げてもらう形へと切り替えました。
[ポジティブ全振り戦略を始動させる「セオリー外し」のロジック]
試合の中で、相手の飛ばされて7〜8mに12のスキットルが浮く展開となり、僕の番が回ってきました。
相手は想像以上に的確に、力強くスキットルを狙ってきます。
もしこの番で12のスキットルを取れなかったら手の届かない場所に追いやられてしまうでしょう。
逆に、ここを的確に喰らいつく姿を見せれば「セオリー外し」が完成し、続くメンバーが手前のスキットルを楽に狙えるようになります。
どういうことかと言うと
①「世界大会出場者は練習してこの場に来ている」(=実力があって大会に出ている)という思い込みが誰にでもある
②しかし数回プレイを見れば実力は推しはかられ、見破られる
③ところが「きちんとスキットルを取りに来る」メンバーがいると、それがチーム全体の実力であるかのように錯覚する
④すると、もし「手前のスキットルしか狙えない」のだとしても「意図して手前のスキットルを取った」と誤解するようになる
⑤それが「セオリーから外れたプレイ」となり、チーム戦略が不透明になって相手の混乱を生み、投擲ミスや守りのプレイを誘っていく
という流れを生み出せるようになるのです💪🏻
世界大会という初見同士の闘いだからこそできる、いざって時の戦略。
奇しくも相手はフィンランドチーム。
同じ日本に住んでいたら雰囲気で悟られてしまうことも、フィンランドチーム相手ならかえって通じるかもしれない。
そう考え、丁寧に方向合わせをした投擲は、きっちり12のスキットルを射抜きました✨
このセオリー外しが功を奏したのか、その後の展開でフィンランドチームがミスする場面も出てきて、なんと先攻1セット取ることが出来ました😳
チームの実力からすれば「10回闘えば10回負ける」ほどの差がある相手でしたが、この世界大会という舞台だからこそ得ることのできた奇跡でした✨
[苦しい後攻こそ、チーム内『緩急』が活きる?!]
後攻ではフィンランドチームも調子を取り戻し、着実に加点していきました。
ただ、ここまでチームメンバー全員が「順手のみ」で加点しできたことで「バックハンド」や「縦投げ」の警戒が解け、バックハンドで取れる甘い位置に高得点のスキットルが浮きました。
おそらく次の番で取る予定だったであろうスキットル。「ここしかない」というタイミングで番が回ってきたのでバックハンドを選択。
こういう状況に備えて、モルックスキルゲームで「どんな時でも絶対に狙う」メンタルとスキルを鍛えてきました。
この場面で狙わずして、いつ狙うのか。
ここで誰かに遠慮して、また逃げの日々に戻るのか。
そんなのはあり得ない!
精神を研ぎ澄ませて放たれたモルック棒は狙い通りスキットル手前に落ち、前へ転がってスキットルを倒し、次倒すためのスペースを埋めるように押し出していきました。
この一投の後、わずかな沈黙がありました。
そしてフィンランドチームから小さなどよめきが起こり、戦略の立て直しのためチームで話し合っていました。
ここまでが「チームゆるモルック」の快進撃で。
ここから一旦ペースを崩しかけたフィンランドチームがきっちりと攻めに入り、1セット取って1-1の結果となりました😳
その後このフィンランドチームは9勝3敗でグループ1位通過し、本戦で1回戦敗退となるのですが、3敗のうち1敗をチームゆるモルックが付けられたこと。
しかもモルック合宿メンバーでその1敗を付けられたことは、世界大会最高の思い出となりました✨
(次回へ続きます)
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