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モルック世界大会に出場。人生最大の夏を終えて…⑦一夏の陽炎のような、その思い出を
2024年8月23日から25日までに行われた「2024モルック世界大会in函館」に選手として出場していました😊
今回は、経緯も含めて「2024モルック世界大会in函館」を振り返り、折々の心情を思い出せる範囲で記録に残しておきたいと思います。
長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです😊
前回の記事はこちらから💁🏻♂️
【陰りが見え始める】
ここまで2-0,1-1,1-1と好調に勝ち進んできたチーム「ゆるモルック」ですが、後半戦に差し掛かる頃には疲れが出始めてきました😓
何せ6連戦で試合をしっぱなしで、試合の合間も木陰に入る暇もない状況です。
加えて本土より涼しいとは言え、夏の陽射しが差し込む競技場で何時間も過ごしていれば気力・体力が削られていくのも道理です🥵
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疲れが見え始めたと明らかにわかったのは、投擲ミスが目に見えて増えたこと。
これまで当ててこれた6〜7mのスキットルにモルック棒が当てられず、2ミスから消極的なプレイが目立つようになりました😰
この流れを断ち切るため、残り17の際に4m付近の「11⑦⑨…」という並びで11のスキットルを縦投げで狙いました。
ここで11を取れば⑥が5〜6m付近に浮いていたので、起死回生の一投になります✨
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しかしこの一投を決めるしか勝ち筋はない
イメージとしては縦投げで少し手前にモルック棒を落とし、縦の状態のまま滑らせて11のみを軽く倒す形。
練習でも何回か成功させたことがあり、感覚を掴み掛けていた投げ方でした。
仮に滑らずとも、縦のまま弾んで11を倒しさえすれば、次に⑥で上がれる。
腕を振りながら精神を集中させ、ゆっくり、丁寧に投げたモルック棒は緩やかにスキットルの手前に落ち、イメージ通り滑り出し……⑦のスキットルのみを綺麗に倒していきました😮
11からわずか数センチ右にずれてしまいました😓
ただコートには「おお!」という歓声が上がり、チームメンバーからも「すごい!」と褒められました。
ただ、残る⑩のスキットルは後方6〜7m、しかも後ろにもう一本スキットルがあって巻き込みやすい配置。
これを狙うにはバックハンドで手前に落とし、転がして倒すのがセオリーですが、チームメンバーが練習してきたのは主に順手投げ。
「転がさない順手投げ」や「右や左にカーブする順手投げ」が偶発的にでも起きればまだ勝ち目があったのですが、相手の上がり目の方が楽に取れる状況で、先攻を取られる形となりました😢
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[消極的プレイでは勝ち目がない]
先攻を落としたことで、チームメンバーの一人が過度に2ミスを恐れるような消極的プレイになってしまいました😰
当人の心境を思えば致し方ない事情もわかるのですが、1ミスからまだ攻められるタイミングで手前のスキットル数本倒す安全策では、相手にとって何ら恐怖ではありません。
なにしろ僕たち「ゆるモルック」チームがどうにか勝ててこれたのは、攻める時に攻めてチーム全体の実力が不透明になる時間を長引かせてこれたからです。
本来の実力勝負では練習量の差からまず勝てないのは「やる前からわかっていること」なので、消極的プレイに走った時点で『ポジティブ全振り』にはなれず、勝つ確率はグンと下がるのです😱
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それをフォローするため、難しい盤面に挑むことも。
そも、モルックは先攻有利のスポーツで、後攻側が早々に守りに入れば「上がりまでの投擲数の差」で先攻に追いつけなくなります👨🏻🏫
最短5ターンで上がりが出るルールにおいて「一投多くかける」ことは
①手数を増やさないと上がり目のスキットルが狙えない
②相手の上がり目を阻止しながら加点し、着実に勝てるようにする
といった理由でなければ、相手に「一投分の余裕」を与えるだけになります。
そして先攻は、先攻の時点で後攻よりも一投分先んじている為、後攻側は自分たちのプレイで一投分の差を埋めるのが勝つための必須条件なのです。
つまり、モルックにおいては「攻める」よりも「守る」方が遥かに高度なスキルを要求される訳で、世界大会に出場する上級者相手に「守る」のは至難の業と言えます😧
それだけに消極的なプレイは避けなければならなかったのですが…それがチームメンバーの選択ならば、それを受け入れるのが『ポジティブ全振り』。
試合中にモルックプレイの良し悪しを過度に挟み込んでしまうとチームのアイデンティティそのものが揺らいでしまうので、投げたいように投げてもらうことを優先しました。
その結果、0-2。
しかも次のチームでも、先の結果を受けて「ミスする恐れ」から消極的となり、またメンバー全員がより疲れを感じやすい状態に陥り、0-2で大敗しました😭
ただこれは、厳しい見方をすれば、実力通りの結果が本来通り出たことになります。
僕たちゆるモルックチームもまた錯覚から目を覚ませられて「本来の姿」に戻ったのでした。
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【迎えた最終戦。相手は「チームイチオシ」!】
4勝6敗で迎えた最終戦のチームは、なんと北海道テレビ「イチオシ‼︎」のアナウンサーチームでした😳
大会会場に来てから「テレビが来てる」という話は聞いていましたが、まさか自分たちと同じグループだったとは😮
グループ32のチーム群を見てみれば、確かに「TEAM ICHIOSHI」の文字がありました。
最終戦にこんなありがたいシチュエーションが待っているとは思っておらず、チームとして最後の気力・体力を振り絞って試合に挑みました😊
その時の様子の一部が、これまたありがたいことに北海道テレビのYoutubeに投稿されていました✨
動画を見ていただければわかるように、僕たちは後攻で1セット取られ、後のない状況でした。
何しろ休憩なしの6連戦で、前二つの試合を0-2で落として意気消沈。
前半であれば難なく当てられた5〜6mのスキットルも当てられないところまで皆、消耗していました😥
僕はと言えば、オンエアに乗ることはなかったのですが、縦投げでスキットルを一本抜きしていました🥖💪🏻
テレビなら映えるシーンも必要なのかな、と思ってあえて難しいところを狙って当てましたが、さすがに使われることはなかったですね😅
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代わりの縦投げ写真を😊
縦投げを狙う時は
当てるスキットルしか見えていませんでした
[本来の姿になれば、気負うことなく『感謝』があふれる]
なぜそんなチャレンジができたかと言うと、僕自身は疲れを感じていなかったからです。
陽射しが照りつけるといっても函館の気候は愛知に比べれば涼しいもの。一度風が吹けばエアコンが掛かっているかと思うほど心地よい。
そして何より、夏に入ってからほぼ毎日朝に夕に汗だくになってモルック練習をしてきたので、それに比べると函館の会場は快適そのものだったのです😊
加えて僕はレイキヒーラーでもあるので、試合と試合の合間にセルフヒーリングをして疲労を回復させてきました。
もちろん疲労の全てが癒やされる訳ではありませんが、肩や膝などをヒーリングすることで調子を維持していたのです。
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試合と試合の合間にセルフヒーリングを。
そして何より最終戦は「勝っても負けてもそれがこのチームだよね」という雰囲気になっていたので、伸び伸びと投げることができたのです☺️
『勝つ意思』はそのままに積み重ねてきたものを出し切る。それで勝敗が決まるなら悔いはない。
元よりチーム全体の実力はこの1ヶ月あまりの練習で培ったもので。
本来、周りの出場者ほど気負うほどの積み重ねがない訳ですから、この状況には『感謝』しかないのです✨
ですから。
チームイチオシとの試合は、勝つこと以上に全力で挑んで見せ場を作ることが大切だと思いました。
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悲喜交々。
[2セット目。思わぬ50点バーストが見せ場を作る]
2セット目は順調な滑り出しでした。
こちらも動画の7:42あたりを見てもらえるとかなり早い段階で45-18となっており、この時上がり目の⑤は5m付近左側に浮いていました。
しかしこの角度のスキットルを二投外し、やむなく3本倒して48-22の状況へ。
手前④⑦の2本を倒して勝つ場面だったのが、動画で紹介されたシーンとなります🎬
ここでバーストした結果25-22の接戦になりました。
こうして番組で報道された結果から見れば、このバーストはチームイチオシにとってまたとない逆転のチャンス、つまり『見せ場』となったようです😳
結果、予選最終試合は、お互いのチームにとってフィナーレを飾るに相応しい試合展開となりました✨
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【エピローグ】モルックは終わらない
こうして全試合を終えた結果、5勝7敗で第4位、予選通過となり、二日目のフレンドリートーナメントに出場できることになりました😮
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チームを組んで各々の事情を伝えられた時点では「1セット取れれば上出来」だと思われたチーム『ゆるモルック』。
自分たちが予選通過するビジョンを持たないまま、ただポジティブ全振りで挑んだ世界大会予選で予想以上の結果を手にしました。
ただ、ここから先は予選通過を果たした強者揃い。
ここまで話したような小手先の戦略など通用せず、『実力差』がはっきり出る試合展開になることが予想されます。
そして予想通り、フレンドリートーナメント1回戦敗退。
手も足も出ない状況でした😥
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それでも気圧されずに果敢に縦投げで攻めました
[一夏の陽炎のような、その思い出を]
こうして、個人としては2023年4月から、チームとしては2024年4月から始まったモルック世界大会への軌跡は幕を閉じました。
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闘い切った証は、記憶にも記録にも残る
正直、ここまでの結果を出せるとは思ってもなかったです。
僕自身が迷いながら始めたモルックが、いくつかの御縁が重なって世界大会出場にまでつながって。
その世界大会では強豪揃いの中で勝ち進み、モルック発祥の地フィンランドのチームや北海道テレビのアナウンサーチームとも闘わせてもらえる幸運に恵まれ。
その上で予選通過して1回戦敗退とは言えトーナメントに出場できたのは、どこか大きな流れによって導かれたように思えます。
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だとしたら、僕はきちんと役目を果たせたのだろうか?
チームにとって素晴らしい成果を出せたのは喜ばしいのだけれど、その為だけにこれだけの幸運がもたらされるとは考えにくい🤔
それなら、きっと。
今回のことを記録に残し、どこかのタイミングで知りたい人に伝えられるようにすることが重要なんだと思い、ここまで書き記してきました。
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しかも別の方から「以前もお会いしましたよね?」と
声を掛けられ
去年多摩川で行われたモルック大会で
お会いしていたことを思い出しました😳💦
ゆるモルックチームは今回の大会のために作られたチームで、次回何かしらの大会に出場するときに同じメンバーとも限りません。
一夏の思い出の為に生まれ、陽炎のように揺らいで消えていく、そんなチームです。
ただそれでも、その一夏のために、それぞれなりに走り抜けたメンバーがいたことを。
これだけの事情と幸運に恵まれたチームがあったことを。
いつか朧げになる記憶だけに留めるのはどうしてももったいなくて、こうしてネットの片隅に記録するのが自分の役目だと思いました📝
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[モルックの可能性を信じて、今日もモルック棒を投げていく]
世界大会が終わった後も、天候や都合を見てはモルック練習に勤しんでいます😊
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世界大会が終わった今、何かしらの目標があって練習しているのではなく、ただ楽しくてモルック棒を投げています😁
ここまでモルックをプレイしてきて
①モルックは老若男女、国境すら超えて楽しめるスポーツである
②モルック棒は投げれば結果を生む。投げずに引っ込めたモルック棒は後悔を生む
③練習は裏切らない。諦めたとき、自分が練習を裏切る
④「無理」「無駄」と決めつけることこそ『無意味』である。それらの課題は可能性に化けるのだから
⑤チームは和があって初めて機能する。一人ひとりの『自律』と『調和』がチームの力となる
⑥弱者が強者に挑むとき、正攻法で挑んではいけない。自分の勝てるフィールドを探そう
⑦勝つ実力がないよりも、勝つ意思がない方がよほど相手を傷つけてしまう
⑧「あるかもしれない」虚構の一投が試合を動かす
⑨「基礎」を疎かにして「応用」はない。
⑩攻めるよりも守る方が遥かに難しい。攻めなければ守れない。
11)全てを出した者に後悔はない。次に向かって歩み出すのみ
12)モルックは人と人をつなげるバトンになり得る
こうした学びや可能性を見出しました😊
これからモルックとどう向き合うのか、何が起きるのか。
ワクワクしながら、次に備えてプレイ精度を高めていきます🥖💪🏻
(おわり)
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