自分がオープンさせたお店が潰れたって話とゆるいノートの話
自分が12年務めた会社の話。
今から5年前の2015年の10月に、新しくオープンする店舗の店長に任命された。
新店の店長はその時が初めての経験だった。
新店用のマニュアルは一応あるにはのだが、これがもうあってないようなもので、毎度のように突如として予期しない業務が降りかかってくることの連続だった。
ちなみにその店の新規従業員さんの募集を募る時、1番最初の面接を行ったのが以前『もり氏の無謀が過ぎるマガジン』で特集記事を組ませていただいた藩士君である。
本人曰く「最高です」との出来なので、是非見てやって欲しい。全文公開されています。
余談はさておき、オープン前の話である。
全くのゼロからの新人さんの教育、店の備品を揃えつつ、不足するものは近くのホームセンターや100円ショップに買いに行った。
オープン10日前くらいから急に慌ただしさを増してくる。鬼のような量の納品物を仕分けて心が折れかけたり、鬼のように訪れたメーカー様方の車駐車場がパンパンになって、お祭り時に現れるDJポリスのように車の誘導に四苦八苦したり、オープン1日前になって、車を誘導する用の光る誘導棒を買ってくるように上司に言われて夜中のド○キに買いに行ったら売り切れてたりした。
オープン当日には当初の予想を遥かに上回る客数で、店内をぐるりと一周するほどのお客様に溢れ、入場規制をするまでの事態になった。
当初予定していたレジ数では到底足りず、急遽2台増設して貰ったが後の祭りだった。あるお客様にはこんなに待たせて、事前準備はどうなってるのか?ふざけるな的なドギツイご意見を頂戴した。ただ申し訳ございませんと謝ることしかできなかった。
朝の6時から夜中の25時過ぎまで働いて、家に帰る時には足がガクガクになって絵にかいたようなボロボロの状態だった。階段を登ることもままならなくて、もう2時間ちょっとくらいしか眠れないくらいの時間しかなかったので、寝るのが怖かった。
1日を乗り切る、という言葉があるが、乗り切れずに流された感じだった。明日も同じように流されていくのかと思うと、気が遠くなりそうだったが、考えても何かが変わる訳でもないので、少しでも身体を休めようと眠りについた。
翌日も、初日に迫るくらいの忙しさだった、お客様は元より、メーカ〜の方や、自社の社員がひっきりなしに現れては色々言っては去っていくので、到底正しく対応ができていたとは思えなかった。
色んな人がいた。自分の言いたいことを言って去っていく人、何か問題があってそれを伝えに来る人、そんなことまで聞くのか?というような質問を投げかけてくる人、文句を言ってくる人、事前準備の拙さを指摘してくる人、自分の主張を曲げない人、後は任せたと言って帰っていく人、色々だった。
客観的に見ても、自分が頼れる店長だったかというと、全くそんなふうには思えなかった。
それでも、自分が店長をしているお店で働いてくれている部下や、パートさんには出来るだけ大変な思いはしてもらいたくないし、1番従業員満足度の高いお店にしていきたいという思いはこの頃から既に芽生えていた。
大変なオープンセールが終わってすぐ、客足は嘘のように遠のいた。
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