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「ヤクザ VS 部長」/現場で学んだこと/信じるべきは・・・

2025年最初の記事は、若いころのエピソードから始めようと思います。

15年ほど前のこと。銀座のクラブで魔法を披露していたら、893さんと思しき集団の中の若者が

「おい!タネ教えろよ」

と凄んできました。

すぐに親分らしき人が出てきて

「おまえ、周りを見ろよ、素直に楽しみたい人もいるんだよ。プロに恥かかせるのも小せぇ人間がすることだし、プロに恥かかせるお前を抱えてる俺たちの顔にも泥を塗るんだよ。お前の一言がどれだけ恥ずかしいことか、わきまえろ。」

的なことを言って諭してくれました。もっと怖い言い方でしたが(笑)
はー、と感動したものです。


一方で同じ時期、一流企業の華やかなパーティで魔法を披露していたら同じように若い社員が

「絶対タネ見破ってやるからな」

と言ってきました。こちらとしてはよくあることだし、如何様にでも捌く術があるので気にしていなかったのですが、彼のボスと思しき部長が出てきてこう叫びました。

「お前ら、誰か見破ったら俺が1万円やるから全力で見破れよ〜」

みんなでプロに恥をかかせてやろうと考え、純粋に楽しみたい人がいるかもしれないということを想像すらしない。1万円の賞金までぶら下げて。

そんな人が大企業の部長として高い給料と社会的信用を得ているのかとこれまた感動したものです。

世の中で良しとされているものを無条件に信用していては、いろいろなものを見誤ってしまうんだな。と気づく良い出来事でした。

今、多くの企業、多くの業界、多くの価値観が、揺れ動いています。日々綱渡りをしながら人間観察をしてきたので、なんだか報酬はいいけど気持ち悪いなと思って仕事を断った会社が傾いて行ったり、なんだか偉そうだから嫌だなと思ってパーティでの魔法を丁重にお断りした団体や芸能人の方々が信用を失っていったり、不思議な現象が起き続けています。だからといって、それぞれの企業や業界で働く一人一人の人間は、みな良い人ばかり。一つにまとめて悪だと決めつけるのもまた筋が通らない。

メディアや他人の言うことを信じるのではなく、自分の目で見極めるための訓練をする。騙されずに生きていくにはこれしかないのかもしれません。もちろんメディアを通して伝わってくるすべてのことが嘘だなんて思ってもいないし、素晴らしい情報も人もたくさんいます。でも、やっぱり無条件に吸収してはいけないと思います。

今でもぼくはいろいろな面でたくさん見誤り、たくさん騙されているのだと思っています。だからこそ、できるだけ曇りなき眼で一つずつ見極め、決断していきたい。

そんな時に便利なのが、「魔法」

人の心が!と?に支配される魔法の瞬間、なぜか「その人の素」が露骨に出てくるのです。

素直に喜ぶ人、自分の論理で説明できないことは許せない人、理解できないことを目の当たりにすると不安になる人、その場の空気を大切にする人、その場の空気より自分を大切にする人、その場で自分より目立つ人を許せない人、魔法を一緒に楽しんで皆と繋がろうとする人、魔法つかいを貶めて自分が目立とうとする人、様々です。

魔法を通して、見えてくる世界がある。
だからこそ、ぼくは魔法を通して世界を見て、魔法を通して人と繋がっていきたいのです。

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KOJI(魔法つかい/魔法科学者)
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