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ドラクエ11Sをクリア。その感想*ネタバレ含む

ドラクエ11を2024年3月から遊んで5月にクリアした。遊ぶきっかけは行きつけのドラクエバーで面白いと進められたからだ。過去のドラクエは1・2・3・4と5を中盤までぐらいしか遊んでいない。
シナリオを楽しもうとサクサクプレイを心がけたけど想像以上にプレイ時間が必要だった。結局130時間近く遊んだ。
ドラクエ1・2・3のロトシリーズを遊んでると楽しめるとか、ドラクエ5・7のシナリオが先鋭的でよかったので、最新のドラクエも興味が出てきたので、想定外の入院で時間ができたので遊んでみました。
遊んだ感想としては、真ボスまで攻略するまで遊び、シナリオも想像していた通りの先鋭的な良シナリオ、過去のドラクエ1・2・3のオマージュシーンもあり、楽しめた…プレイ時間が長すぎること以外はね。


良かった点1:先鋭的なシナリオ。

シナリオは先鋭的だと思う。ドラクエ11は魔王から世界滅亡を救った勇者が、その中で救いきれなかった人を救いに戻る過去改編の物語だった。

これまでドラクエは、1・2で世界の魔王を倒し世界救済する。3で魔王を倒し1・2の起源の話。4でオムニバスの群像劇、5で親子世代の物語、6で複層世界の話(未プレイ)。7で魔王が滅亡後させた後の物語、8・9DS・10オンラインとなっている。また、古の勇者のローシュ一行に関しては、名前や伏線としては感銘をうけた。ドラクエという大きなタイトルで、先鋭的なシナリオを大きな破綻させずに作ったことは、本当にすごいと思った。

幼馴染エンドとかメタルマックスだよね。

良かった点2:世界の広さの感じ方、ゲームデザインとシナリオの巧みさ

ドラクエ11は一度目の世界救出はドラクエ3や4よりも街の数などが少なく世界が狭いと感じた。
実際、参考サイトから情報で比較するとドラクエ11が20拠点、ドラクエ3が23、ドラクエ4が27とのことだった。若干少ないくらいなんだけど、町から町へと移動する時間が少ない、また船で世界一周もできない等の要因からか狭いように感じたようだ。だたし、各町の3Dで立体的に特徴つけられた街は見ごたえもありめぐる楽しさは感じた

ドラクエ11の拠点20個って多いの?少ないの?町の数をランキング形式で紹介! | ドラクエ11極限攻略ブログ (dq11.org)

初めの一巡目の世界では狭さを感じるが、11の物語が一度目の世界救出の中で異変前と異変後、二度目の世界救出で同じ町をめぐることになる。そのことで、一度目では語れなかった物語が同じ舞台で語れることになり、各町でシナリオが複層的に語られることになる。
ゲームで街をつくる労力は大変なものだと想像されるが、町という舞台を再利用して、さらに付加価値もの生み出しているのは、巧みなゲームシナリオだと思う。
同様の構造を持つゲームといえば、月下の夜想曲、俺の屍を超えて行け、タクトオブマジック?(思ったより思い浮かばない。思い出したら書き加える)

マルティナの悪落ちシナリオも楽しめた

個人的に合わなかった点1:リアルさとギャグセンスのギャップ

ややシリアスな話が多い中でギャグが挟まれるが合わなかったことがあった。ロウのお尻たたき棒やエッチな本や、ぱふぱふを使ったギャグ、グランドクロスとネビュラについては、全体的に等身があがったこともあり、リアルさと不整合が大きく感じた。さらにいうとギャグは総じて寒いと感じた。

また神の民の神殿などのデザインは鳥山明の漫画の世界観が取り込まれているが、ドラゴンボールのオマージュのように感じて、もう少しひねった感じが良かったと思う。

ふしぎな鍛冶を持ち歩いているところとかは、突っ込みどころがあるが、ただシナリオに重ねるようになっているところは良かった。

鍛冶の写真がないのでカジノのスクショ

個人的に合わなかった点2:プレイ時間の長さ

クリアタイムが130時間ほどかかった。個人的には30~50時間ぐらいで、楽しめるほうが良く。今回は入院中であったのでその時間で遊べたが、普段の生活をしながら、これだけの時間を捻出するには長い時間が必要になる。

物語は一度世界をクリアしてからが、クライマックスになるが、物語を一度クリアするのに70時間ほどかかり、その後に50時間となっている。

前半の一度世界をクリアするのは、シナリオは大きく凝ったところはなく、よくできたRPGといった感想を持った。ただそれが70時間かかるのが辛かった。

また、クリア後の再度の世界救出にしても、直ぐにラスボスに迎えるがまったくクリアできるレベルではなく、世界をめぐって強くならないとクリアできないゲームバランスとなっている。(どうもこの辺のボスの強さは、PS4、3DS、switchのそれぞれで違うようだ)

世界を救った後で、そのあとに一気に真の物語のクライマックスに突入したいと感じた。そのため世界をめぐるのが、おっくうに感じた。

六魔王とか影が薄いが、お腹いっぱいです

個人的に合わなかった点3:戦闘の難しさの好み

一度目の世界を救出するでは、戦闘は簡単でレベルをある程度上げていれば、特に試行錯誤する必要がなく、単調な印象を受けた。

世界の再救出の世界では、敵がデバフを本格的に使うようになり、LVが足りない、装備が足りない、行動やパーティの最適化を考える必要があり、楽しめた。

これらもプレイ時間が半分くらいで楽しめるゲームだと、両方が味わえて、不満には感じないだろう。

個人的に合わなかった点3:突っ込みまずえないシーンが多いなぁ

あとは、全体的に突っ込みどころのあるシナリオや設定は多いが、演出などでなんとか気にならないようにしている。ただ、やっぱり気になるところはあるよね。
ユグノア襲撃の際に、護衛が少ない一人になるデルカダール王やユグノア王とか。勇者の紋章が強すぎるとか、一般人と英雄の差がありすぎるとか。
ふしぎな鍛冶を持ち歩いてこととかね。

おもったより地味だったパレード。シルビアはいいキャラだよね

その他スクエアの影響

ドラクエ11はドラクエ4・5(の途中)以来のドラクエになった、どうしても昔のドラクエと比べてしまう点がいくつかある。

前半の一本道のシナリオとムービーの多用は、ドラクエというよりスクエアのFF10をプレイしている感覚を思い出した。スキルパネルもそんな感じを強めた。ただ、FF10はとても好きなゲームなので、よい意味ではある。

また、二巡目の世界はデバフがもりもりなので、この辺のゲーム性もFFシリーズのような感覚を受ける。

ゲームの面白さは、ほかのゲームから積極的に取り入れながらも、わかりやすくドラクエナイズは流石と感じる。

二巡目の世界で、直ぐにボスに突撃できるのは良かった。多分、ほとんどの人はズタボロにされるので、いろんな人の勧めの通り世界を巡るモチベーションになった。(このへんも各PS4、3DSで違うようだ)

あと、二週目があり、俺つえーができるのはちょっとな間だけど、異世界転生もの要素もうまく取り入れている。
アニメのペルソナ4の二週目の演出を思い出した。あれは良かったなー。

あと、個人的に好きなゲームのメタルマックスは、開発者のとみおかさんがドラクエ1・2企画の出身なので、ドラクエとメタルマックスは親戚みたいな感じだ。
ドラクエ11もこれまでも、RPGとして世界中に散らばったクエストをクリアして、世界旅行感覚を味わって、ラスボスを倒す流れなどは変わりがなかった。やっぱり親戚のような感覚だ。ダーハールーネとかメタルマックス4のウンガウンガかと思ったもんな。感覚が似ている。幼馴染エンドとかもそうか。

3Dモデルで丁寧につくられた町。それをサラッとあっさりと使うからすごい贅沢

結論

老舗のスクエニが大ボリュームで手抜きなく作る3D-JRPG、堀井雄二さんのシナリオも光る、二巡目の世界のゲームバランスは見事で面白かった。願わくはこの面白さを40~50時間で濃縮して欲しい。ただ総じては、楽しいゲームでした。

おもしろいゲームをありがとう

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