夜空に奏でるカノン

詩/童話/夜/音楽/花/自然

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Memory of the Ring【小説】

目次 第一章 ~コスモスの女神~ ・第一話 美空と美夜  8月6日、投稿 ・第二話 森を探検する二人の冒険者  8月13日、投稿 ・第三話 古城の住人  その① 8月22日、投稿  その②  ・第四話 砂漠の王国  その①  その② ・第五話 月の女神とその騎士 ・第六話 美空と陽海 ・第七話 太陽の王様と美夜の千夜一夜物語 ・第八話 草原の石像 ・第九話 行方不明の美空と一人旅の天野川 ・第十話 最後の冒険、コスモスの大陸へ ・第十一話 終わりの冒険、始まりの冒険 第二

    • 秘密の部屋童話館の店主より

      大人になるために置いてきた優しい物語 掌で踊る人形 宙に浮かぶ妖精 星空を走る夜汽車 埃を被った分厚い本 子供の頃から大事にしてきた物語 育み紡いできた証でもあるの 眩い光の中、目を閉じる 森の動物と風の声が混ざり合い 刻を結んでいくメロディー 一度は忘れたあの日の物語 だけど いつか必ず思い出す日が来るの 誰かが繋いでくれる私の日記 秘密の部屋童話館の店主より

      • 気がついたらフォロワー100超えてる...😳 何が起きたのだ?

        • ページをめくる音に興味を持てば、それは音楽となる。

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        Memory of the Ring【小説】

          指輪の記憶

          ある日、故郷は枯れ果て 離れ離れになっていた 一人の少女が立ち上がり 「元に戻してみせる」と 今から冒険が始まる ガラクタ集めの毎日 今日は古い本を見つけた “指輪を探しに行く冒険” 出掛ける準備をしよう 森に忘れ去られた 遠く寂れた記憶 いつか忘れ去られて 傷が消えてしまっても 君の記憶にあればいい それだけで意味があるの 雨の日の滴る音色と 夜に浮かぶ満月 二度ともう戻れないけれど 心にとどめておく 消え去ることはない 白い花は揺れ 赤い花も揺れ 青

          森の城の人形

          メリーバッドエンドの物語 視点:少女 黒い森のお城には悪魔が住んでいる 一度でも踏み入れたら二度と出られない 小さな頃に教わった物語 ◆◆◆◆

          ¥1,000

          森の城の人形

          ¥1,000

          真珠の海

          雲の切れ間に三日月船 キラキラ光る真珠の海を渡りたい ↓ 夜空をイメージしました

          コスモスの城

          声よ 届いて! 花よ 輝け! さぁ 歌いましょう 小さなランプを灯して(灯して) 私の物語を教えてあげましょう 草木が生い茂る 森の中 花は揺れていた そよ風に それはコスモスだった 気が付くと 「ここはどこ?」 机の上には 手鏡が置いていた  「何を映すの?」 そこにはコスモスが映っていた 今度はあなたの物語を教えて… 写真、ほしの様

          森のピアノ

          風にゆれる木々 青い空の下 雨は昨日から降っていた 今朝も降り続いていた 明日も雨が降るかもね 虹は架かるのかな? 森に忘れ去られた 古いピアノの音色 君が歌うのならば 君のために奏でたい 雨上がりの空に… いつか晴れるなら どこかへ出掛けよう 風にゆれる木々と 青い空の下で 夢を描いていたい 写真、ぴろ様 こころのつぶやき 台風よ 過ぎ去ってくれ… でないと体の痛みがとれない…

          雨の日の帰り道

          予定より仕事が順調に進み 2時間も早く終わってしまった 正直ものすごく困る 派遣だから、早上がりするとその分の給料がもらえなくなるのだ 私の2200円が… などと落ち込んでいる場合ではない さあ、帰ろう だが金がもったいない 仕方がないから電車賃をケチろうとした 2駅歩けば50円安くなる たかが50円 されど50円 それでも私は雨の中を歩くことにした Googleマップを頼りに、目的地を目指して歩いて行く 知らない町を歩くのは、何だかちょっとした探検のよう

          Memory of the Ring 第3話 その①

          第一章 ~コスモスの女神~ 3,古城の住人 その① 視点:美空  全体の空気が重いまま、三人は無言で森林を探索した。ものすごく気まずい雰囲気の中、私と美夜は一生懸命、流星に話しかけるが…。 「うん。」とか、 「あぁ。」としか、返事をしてくれなかった。 (居たたまれない。) (帰りたい。)  そんな時だった。  どこからか湿気を帯びた靄がかかり、人の姿が見えなくなるくらいに広がり、そして辺り一帯を覆い被さった。次の瞬間、目の前に霧の中から巨大な建物が出現したのだ。その建物は、

          Memory of the Ring 第3話 その①

          【詩】露営のともしび

          生きる屍と化したその人体は 生きる希望を捨てたその戦場で 求めるものは何もないと思っていた あの時までは。 月のない真っ暗闇の中 ひっそりと潜む人の影 そこに新たなともしびを植え付けた すると 小さなともしびは ほんのりと照らし 傷ついたこころは 少しだけ和らいだ 人間のこころを捨てたのに あの人に会いたいと願ってしまった 今だけは許してくれるはず 風に揺らぐともしび 雨に濡れるともしび けれど そのともしびは どれほど小さくなっても この先も消えることは

          【詩】露営のともしび

          Memory of the Ring 第2話

          第一章 ~コスモスの女神~ 2、森を探検する二人の冒険者  私たちは文字通り、ミーティング会議で魔物と遭遇した時の対処法や、森林の地形などをある程度把握してから、冒険を開始した。  図鑑にも載っていなさそうな草に、見るからに怪しいキノコなど、歩けば歩くほど珍しい植物があちこちに生息していた。森林は思っている以上に荒れ果て、私は軽く後悔していた。 「ねえ、いつになったら目的地に着くの?」 「まだ一時間しか歩いてないじゃないですか。しっかりしてくださいよ。」 「結構歩いてるじゃ

          Memory of the Ring 第2話

          さみどりの風

          【詩】 広大な草原にたたずむ、二人のシルエット さみどりの風が吹き    クサタヲ       クサタヲ 私の声は溶けて消えて  クサタヲ     クサタヲ             クサタヲ 君の長い黒い髪もなびき       クサタヲ   クサタヲ            クサタヲ さみどりの風は止まることを知らず 永遠の時間が水流のごとく吹き続け ついに風の一部となる それでも君はそこにたたずんでいた 〈参考短歌〉 歌人・永井陽子 「さみどりの風

          向日葵

          【詩】 向日葵の花言葉 あなただけをじっと見つめる 臆病で手折られてしまいそうな私の心を あなたは優しく包み込んでくれた 私を見つめるあなたの瞳は 向日葵のようだった。

          Memory of the Ring 第1話

          第一章 ~コスモスの女神~ 1,美空と美夜  コスモスの女神。あなたは今、どこにいるの?  私は美空。十九歳。コスモスの女神様、コスモと呼ばれた女性に憧れ、勇者になることを夢見ていた。  そんな私が今、何をやっているのかと言うと、私の故郷である〈コスモスの大陸〉を取り戻すために、荒れ果てたコスモスで模索しているところだ。  まずは私の故郷を知るためにも、この世界と歴史を説明しなければならない。  この世界には五つの大陸があり、〈中央の大陸クローバー〉、〈東の大陸アネモネ〉

          Memory of the Ring 第1話