イトシン流 対振り右玉撃退金爆戦法(仮)
7月10日23時、シナモンロールさんと白イルカの戦法指定戦。時間が遅いのは、白イルカが子育て中のため、心優しいシナモンロールさんが気を利かせてくれたため。ちなみにシナモンロールさんとはくりそらさんで、白イルカはまじっくりん。
対局場はどうするか、と81のチャットで話し…ログインし直しなどが面倒だからこのまま81で!となり、ツイートしてから対局開始。
補足として、くりそらさんは対振り右玉を指さず、まじっくりんはあまり経験がなくイトシン先生の将棋をチラ見して臨んだ研究対局。
大抵の場合、こう進めば後手は右玉決定。イトシン流の形に向かうべく、67金と厚く活用する。
先手の狙いは、歩を交換して金を繰り出し、受け止めながら攻めること。角の使い方は、36歩から右辺に展開して玉を睨んでいきたい。
先手としては、じっくり囲うと後手にも充分に組まれてしまい、それは右玉の望むところとなるので早い動きで牽制していきたい。
飛車先交換をして金を繰り出して、桂馬を跳ねてこの歩を突くのがイトシン流。細かい駆け引きや変化はありそうですが、方針としてわかりやすいのが良いと思います。
この局面が一番のハイライト。
パッと見える△67桂は、▲64歩と楔が入るのが大きく、△72銀と引かせてから▲77角の味が良すぎる。▲64歩に△69桂成も、攻めは細くとも後手が支えきれないと思う。しかし△67桂に単に▲77角の切り返しは、△同角成▲同飛車△64歩▲66金△88角とされ、67の桂馬は取れるが先手おもしろくない。
本譜は、△73桂とひねって受けた。以下▲64歩△65桂▲63歩成△同玉▲69飛車△64歩▲66銀△75金。
この金打ちが読みになく、受け切られそうな嫌な予感を走らせた。▲55歩△66金▲同飛車△55角と進んで次図。
ここで真っ先に飛車の逃げ場所を考えたが…香車を取りながら左辺を荒らされて自信が持てなかった。手持ちには金銀桂に歩が一枚。この歩があったので、▲65飛車!を決断した。以下△同歩に、次の手をひねり出せたので手応えを感じた。
▲45金。この局面は、ソフトにかけるとどうなるかわからない。しかし角が逃げると▲64歩があり、▲76桂などがちらついて△78飛車とするのが良さそうと普通はそう進めてくると思っていた。以下▲48角△66角とされて上手く角をかわせたかに見えた。しかし…貴重な銀を▲67銀とここに投入して、無理やり角を交換するのが自陣にカナ駒を増やしながら手駒を強化する一応の読みだった。
以下、△48角成▲同銀△79飛車成に▲64歩が刺さる。
▲46角がちらつくので、取ったり73に逃げたりは出来ない。△62玉▲54金△52金▲55桂。
くりそらさんのほうが上手なので、切れないように厚く厚く攻めることを心がけた。ちなみに、本譜はここから△51玉▲63歩成△同金▲同桂成△41玉▲22金△45角▲53歩。
しかしここで△72銀と受ける手も見えるのではないか。もちろん、▲63角と打ち込んでも繋がるかもしれないが…▲73歩!を考えていた。△同銀は受けた手が無効になるので△同玉に▲46角が必殺の手となる。龍を逃げると、63から成っていって角筋もあり受け切れないと思う。
▲64桂までで後手投了。
感想戦でくりそらさんが、4筋の金銀が使えなかったことを特に悔やんでおられました。攻め駒に対して守り駒を集結させてしまうとなかなか打ち破れませんので、早い動きで戦いにするのがコツだと思います。許可なく対局を記事にしてしまったので、くりそらさんから指摘を受けたら消そうと思ったが…寛大にも許可していただいたっぽいので局面図を修正しました。
なお、戦法名は金の活躍が目立ったので思いつきでつけました(笑)。「イトシン流 対振り右玉撃退金爆戦法(仮)」なんて、ネーミングが奇襲大全ばりのセンスだと思いませんか?
読んでくださってありがとうございました。