筋違い角ワンポイント自戦記
2022年、今年もよろしくお願いします。
今日指したウォーズ弾丸の将棋で、手筋っぽいものがまとめて出てきたのでご紹介したい。
この▲5六歩が、金美濃における筋違い角からの急戦を狙った手である。角道を自ら閉じて、相手の方は安心したかもしれない。さて、狙いは?
いたってシンプル▲5五歩。△同銀▲4五角か、なるほど…と考えていると。
本命は6筋、すぐに追い返される4筋よりも、銀を上ずらせて正面玄関から訪問しようと言うわけだ。
これは、はにみちゃんの将棋を参考にした手。6筋を屈服されてしまうとこれ以上手が出せないかと思うが…次へ次へとジャブを放つ。しかし厳密には、ここでは最善ではなかったかもしれない。
4筋のやりとりの後、△4二金直に▲6三歩成と進んだ。特に何を打ち込んだわけではないこの歩成り、狙いは…?
シンプルに正面から、継ぎ歩。4四銀との十字飛車になるでしょう、と。実は37手目で▲4六歩とした時にはこの筋に気付いておらず、この局面までに防ぐ手段があったということで、最善ではなかった…とした。
最後は攻め駒を増やすと金。筋違い角はそれそのものを敵陣の金銀(特に守りの金)と差し違えることが多い。このように睨んでいるだけでは、攻め駒が足りない。4枚の攻めに近づけるために、と金製造を目指した。
このように、まだまだ筋違い角には知らない手筋が眠っている。これからも迷わず突き進んでいきたい。