【 初めての珈琲専門店 】
「おまたせしました。ごゆっくりしててくださいね。
ん?どうかなさいましたか?
ああ、こんな専門的な店は初めてなんですね。いいんですよ、緊張なさらなくても。
お客様がここでリラックスして頂ければ幸いです。
このまま座っていて頂いていいんですよ。
・・・・私がすべて手取り足取りといたしますので。
えっ?私の名前ですか?杏里と申します。今後とも宜しくお願い致します。
では・・・最初に・・・・この容器に入ってるのが何か・・・
・・・わかりますよね?
・・・もちろんお客様がいつも使ってるのと似てますが、
当店のは・・・・濃ゆいんです。見ててください。
・・・・どうですか?この透明なトロ~リした感じ・・・ゆっくりと垂れ落ちてるのを見てて下さいね。
私、このまま舐めた事があるのですが、意外と甘くて美味しいんですよ。
・・・・・・・あっ、すみません・・・・少し垂れましたね。
私が拭き取りますので、そのまま動かないで下さいね。
・・・お客様、見て下さい、このナプキン。こんなに粘りがあるんですよ。ほら・・・ベトベトしてて・・・細い糸みたいなのが見えますか?
・・・お客様、・・・・これはナイショにしてて下さいね。
この店では禁止なんです・・・お口で舐めるのは・・・・
・・・んっ・・・・んっ・・・・甘くて美味しい・・・・
以前、私が働いていた店では、お口で舐めるだけなら大丈夫だったんですけどね。
お客様、少し私の方に寄せてもいいですか?
あっ、お客様は動かなくていいんですよ。
私が引き寄せますから・・・
ふふっ・・・欲しいですか?・・・これ・・・この白いカップ・・・
・・・いいんですよ。お客様のご希望ですからね。
少しだけ開きますね。・・・・私の指先で。
・・・やっぱり凄く溜まってますね。ゆっくりしないと溢れそうです。
ゆっくり・・・・ゆっくり・・・ゆっくりと・・・・
少しづつ出てますね・・・お客様・・・・思ってたより・・・白くて濃ゆいですね・・・
独特の香りがします・・・
少しだけ・・・味み・・・舐めてもいいですよね?
・・・・んっ・・・美味しいです・・・・
トロトロと出てきてますね・・・白いクリームが・・・
あっ・・・まだ出てる・・・・まだ出てるわ・・・白いのがいっぱい零れてる・・・さっきのトローリしたのと白いのが溶けていってる・・・・
・・・お客様・・・これで掻き混ぜて・・・お客様が・・・いいでしょ?
この黒くて長い棒で・・・・ゆっくり・・・
ねえ・・・見て・・・ゆっくりと沈んでいくのが・・・わかるでしょ?
奥まで入ってるわ・・・とどいてるわ・・・ずっと奥底に・・・
お願いだからゆっくりしてね・・・中で白いのが混ざって・・・
いいわ・・・その調子よ・・・ホントに初めてなの・・・
ねえ、まって、そんな掴まないで・・だめ・・そんなに激しくしないで!
おねがい!だめっ!
そんなに掻き混ぜないで!あっ!だめっ!渦をまいてる!
そんなに早く動かさないで!だめっ!零れてる!
いっぱい濡れてるからもうやめて!
これ以上したらっ!!!だめっ!
だめっ!だめっ!お願いだから抜いてっ!いっぱい出てるわ!
あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!もうやめて~~~!」
THE END