周り廊下のその先に…(098)
大阪もいよいよ「梅雨入りした模様…」
模様? 模様って何?
モヤっと伝えて、「あは(笑)やっぱり違いました!」って言えるようにしてるん?
✿
急に、昔住んでいた家のことを思い出した。
(ここからは記憶なので、あっているかは不明です(汗))
以前にも記事に書いたことがあったかと思うが
私は当時、祖父母、父母、叔父、兄、祖父会社の従業員と
たくさんの人たちと暮らしていた。
祖父は、小学校を出て、繊維問屋に丁稚奉公をしていて
子どものいない社長さんに気に入られ
その会社を継ぐことになったそうな。
その後、小さいながら事務所を構え、社長をしていた。
私も、1-2度、事務所に行った記憶がかすかに残っている。
そんな祖父の家は、戦前から立っていた家で
戦後も燃えずに残った木造家屋。
昔の旅館のような周り廊下がある。
当時、私はその2階に住んでいて、
木でできた急な階段があり
よくそこから滑って落ちて、痛い思いをしたものだ。
幼稚園のころ
夜にトイレに行きたくなると
まるで肝試しやお化け屋敷に行くくらい、覚悟を決めてトイレに行かなければならない。
シーンと静まり返ったなか
昔の家なので、廊下に電気などなく
階段には裸電球が1つ、ポッとついていた。
決死の覚悟で、階段を下りるのだが、一段降りるたびに、ギシギシ音がする。
階段を降りきったら、もうそこは真っ暗闇で
周り廊下を進んでいかなければならない。
ぐるっと回ったその奥にトイレがある。
引き戸を開けると、電気のスイッチがあり
それを付けても、やっぱりくらい(泣)
しかも、当時は汲み取り式で、(小学校くらいに水洗トイレになった)
もう、怖くて怖くて、ほぼ目をつむっていたと思う。
何とか用を済ませるものの
帰りが問題だ。
さっきの行程を逆に行かなければならない。
トイレの電気をつけたまま行きたいところだが
消さなければ怒られる。
まるで、100メートルを走る陸上選手のごとく
一息吸って、電気を消し
全速力で廊下を走る。
第1コーナークリア、 第2コーナーをUターンする形で階段に突入。
もうとにかく、振り向かない。
ギシギシいう階段を駆け上っている途中で…
「うるさいんじゃ!ボケ!!(怒)」っと、兄が叫ぶ。
その声に、さらにビビりながら、布団に飛び込むのだ。
その当時は、夜、テレビで「オーメン」だとか「エクソシスト」だとか
「シャイニング」など、9時から〇〇ロードショーなんて、フツーに放送されていて(今はそう言うの無い気がする…)
兄がわざとに、それを一緒に見せたがり
ほんとに、嫌なヤツだと… 今でも思い出すと腹が立つのだ。