じいじの詩集ー母の背中で

母の背中に負われて見てた
白く咲いてた百合の花
小鳥はさえずり
あたり一面緑の中に
静かな風に揺れていた

峠の山道細い道
ポッカリ浮んだ白い雲
他に行きかうひともなく
陽はまだ高く明るいが
家路を急ぐ二人です

暑いくらいの時でした
蝉が鳴くには未だ早い
峠の山道細道を
緑りの風に吹かれつつ
母の背中に揺られて越えた
白い花咲く山でした

 


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