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【音楽制作】 カラオケ配信するだけで収入が得られるって話③

自作曲をカラオケ配信するだけで、1回も歌ってくれなくても、収入が得られるという話。その第3回目です。
ちなみに前記事はコチラです↓


参考記事

今回も以下の記事を参考にします。


1.カラオケ配信の費用(利用料)

さて、今回は自作曲をカラオケ配信するための費用に関する話から進めていきます。
ここでは、自作曲を作るための費用(機材購入費等)は別物として扱おうと思います。完成済みの自作曲をカラオケ配信するためにかかる費用について話しましょう。
例えば、TuneCore Japan(以下、TuneCoreと略します)でリリース済みの自作曲をカラオケ配信する場合、そのための利用料を支払うことになります。
具体的には「Video Kicks ビデオ配信サービス」におけるカラオケ配信の利用料が該当します(下記、初回登録料+年間管理料)。

・初回登録料:3,300円
・年間管理料:1,100円/1年間、2,090円/2年間、2,970円/3年間
(上記金額は2024/9/21時点のもので、いずれも税込み価格)

例えば、年間管理料に関し、1年間ずつを選択した場合は、1年目が4,400円(=3,300円+1,100円)、2年目以降は1,100円の利用料を支払うことになります。
というわけで、カラオケ配信にて黒字化を目指す場合、年間収入金額がこの利用料を上回る必要があります。


2.カラオケ配信にょる収入(おさらい)
カラオケ配信による収入は前記事に書いた通りですが、TuneCoreの著作権管理サービスを利用することにより、カラオケ配信によって得られる著作権使用料の85%が音楽アーティスト側に還元されます。

① 歌われたら発生する著作権使用料
カラオケで自分の曲が歌われた場合に著作権使用料が発生します。
上の参考記事によると、この著作権使用料は「約0.8~15円 / 1回の歌唱」となっています。
これを還元率=85%で計算すると、収入金額は「約0.68~12.75円 / 1回の歌唱」となります。

② カラオケ配信すると1度だけ発生する著作権使用料
カラオケ配信すると、「全国のカラオケ端末に複製された楽曲」に対する、複製権の著作権使用料が1度だけ発生するそうです。
上の参考記事によると、この著作権使用料は「約4,000~7,000円」となっています。
これを還元率=85%で計算すると、収入金額は「約3,400~5,950円」となります。

③ カラオケ配信の継続により発生する著作権使用料
カラオケ配信を続けていると四半期毎(3ヶ月毎)に 「配信楽曲が店舗で反復・継続的に利用できる状態に置かれていること」に対する、複製権と公衆送信権の著作権使用料が発生するそうです。
上の参考記事によると、この著作権使用料は「四半期毎に約250円」となっています。
これを還元率=85%で計算すると、収入金額は「四半期毎に約212.5円」となります。年間の収入金額は「約850円」(=約212.5円×4)です。


3.カラオケ配信で黒字化するには?
費用と収入の基本データが揃ったところで、黒字化について考えてみましょう。

①配信1年目の黒字化
配信1年目にかかる費用(利用料)は前述の通り、4,400円です。
収入の方は上記2の③にて約850円はほぼ固定の数値です。そこに上記2の②の収入が3,550円なら、利用料と同額になります。850円+3,550円=4,400円。
つまり、上記2の②の収入が3,550円を超えれば、黒字になります。カラオケで1回も歌われなくても黒字です。ただし、この②の収入金額がいくらになるかは、分かりません。
仮に最低ラインの3,400円だとすると、850円+3,400円=4250円となり、これだけだと150円の赤字になります。そこから黒字化するには、上記2の①で150円を超える収入金額を得る必要があります。①の収入金額は「約0.68~12.75円 / 1回の歌唱」です。約0.68円の場合は221回の歌唱、12.75円の場合は12回の歌唱で150円を超え、黒字化できます。

②配信2年目以降の黒字化
配信2年目以降にかかる費用(利用料)は年間管理料のみで、1年間ずつを選択した場合を例にとると1,100円です。
収入の方は上記2の③にて約850円はほぼ固定の数値です。1度しか得られない上記2の②の収入は、今回は無しです。
なので、この時点では250円の赤字になります。そこから黒字化するには、上記2の①で250円を超える収入金額を得る必要があります。①の収入金額は「約0.68~12.75円 / 1回の歌唱」です。約0.68円の場合は368回の歌唱、12.75円の場合は20回の歌唱で150円を超え、黒字化できます。


まとめ
ここまで、カラオケ配信に関する費用、収入、黒字化の話をしてきました。
カラオケで1回も歌われなくても、配信1年目は黒字になる可能性があるものの、2年目以降は赤字に転落するということが分かりました。
なので、上記3に示したような回数をカラオケで歌ってもらえるような楽曲を配信しないと黒字化という点では厳しそうです。
一方、特に1年目はそこそこの収入金額が得られそうなので、記念に配信してみるか、といった考えもあるかもしれません。

てなことで、カラオケ配信に関して何らかの参考になれば、幸いです^^

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