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出かけてきたよ⑯(越後③)
(昨年夏の思い出を綴っています)
今回の越後訪問のきっかけとなったのは、
敬愛するnoter、みえさんのnoteを拝読したからだ。
最終日は朝から、大阪行きの夜行バスが出る時間まで、丸一日ある。
みえさんの記事で知った、馬高縄文館に出かける。
火焔土器のレプリカがお出迎え。
土器ラバーな私は、展示物にうっとり。
家族は、館内のクイズラリーにハマっていた。
クイズを全部終えるとお土産をもらい、ホクホクしてる。
何もらったの?と見せてもらったら、なんと黒曜石!
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この縄文館。楽しい上に立地も最高だった。
館の向かい側に、「なじら~て」があるのだ。
「なじら~て」は、JAの農産物直売所。
なじら~て、はこの街の言葉で「いかがですか」という意味がある。
親族は、いつもここから、新鮮な野菜や米菓子を送ってくれた。
実際に店舗に行ったのは、今回初めて。
まずは、軽い気持ちで中に入る。
新鮮な野菜や美味しそうな特産品で、いっぱい。嬉しくなってしまった。
気が付いたら、両手いっぱいのお買い物袋を手に、外へ。
地元の方、それもシニアが店内に大勢いらした。
「おめさん、そりゃ、えがったね(あなた、それはよかったね)。」
「今日は、腰がなんぎぃわ(腰の具合がよくない)」
「ほんと、〇〇は、しょったれ(だらしない、怠け者)でさ・・」
などと、この街の方言がとびかっている。
その言葉に、大好きだった祖母や親族を思い出し、キュンとした。
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みえさんの記事で知った、「ながおか花火館」にも出かけた。
「道の駅」でもあるので、地元グルメや特産品ショッピングも楽しめる。
この街の花火大会を何度も楽しんだことがあったが、花火館は初めて。
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長岡の花火を体感できるドームシアターが併設されている。
その日はたくさんの観覧客がいて、整理券がでていた。
長岡の花火は、歴史が長い。
そして、長岡空襲で亡くなった人への慰霊、
復興に尽力した先人への感謝と平和への願いが込められている。
美しい花火の映像と共にその想いに触れた。
(みえさん、私も泣いちゃいましたよ💦)
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この花火館から駅までのバスに乗っている途中、サプライズがあった。
私が生まれた病院前に停留所があり、そこで止まったのだ。
何回もこの街を訪れたことがあるが、
自分が生まれた場所を間近に見る機会はなかった。
なんだか、とても感慨深かった。
駅前に戻り、さらにもう一か所、みえさんのnoteで知ったところを訪れる。
存在を知ってはいたが、入ったのは初めてだったかもしれない。
この街の戦災を語り継ぎ、平和の尊さを次世代に伝えるための施設。
地球上では、戦火に苦しむ人々がいる。
国境を越え、地球に暮らす人間として平和を願い、
生きていくことを目指していくというメッセージを感じた。
この街での最後の締めくくりは、やはりここ。
久しぶりのへぎ蕎麦を食べると、
次から次へと、この街の親族との思い出がよみがえる。
たくさんのへぎ蕎麦と大盛りの揚げたて天ぷらが並んだお膳。
本物のワサビをすって食べたっけ。
ふきのとうの天ぷら。あれも美味しかったな。
満腹になったのに、ふと、この街の赤飯を思い出した。
この街の赤飯は、しょうゆ味でとても美味しい。
「なじら~て」で昼間食べたところだったけど、名残惜しくなった。
どこかで、手に入らないかな。お土産にできないかなと歩いていたら、
駅ビル内に、閉店間際のおこわ屋さんを発見。
お店の方が興奮気味におっしゃった。
「お客さん、よかったぁ。この時間にはいつも全部出ちゃうんだけど、
今日は赤飯、ちょうどいいあんばいにちっとばか、ありますて。」
赤飯と、残っていたおこわを、サービス価格でいただいた。
なんとなくだけど。
この訪問の間中、誰かが、色々なものをプレゼントしてくれたように思う。
ありがとう、ご先祖の皆さん。
また遊びにきますね。
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