【自作・オーダー】現代でも使える江戸風メガネ!!【メガネ歴紹介も】
・インターネットのみなさん、こんまげ!
・地毛でちょんまげを結い、江戸風のメガネをかけている「まげメガネ」と申します。
現在はYouTubeでの発信、結髪イベントへのモデル参加、美術モデル、催事での売り子などで活動中。
・メガネもとい江戸メガネが大好きでして……2023年10月現在、手持ちの江戸メガネが4つになりました。
・いい機会なので、自分のメガネ歴&それぞれの江戸メガネのこだわりやらなんやらをまとめようと思います。増えていけば、今後この記事に追加予定。
※当ブログにおける「江戸メガネ」は
①テンプルが紐(耳にかける)
②鼻パッドがなく、額〜眉間のパーツで支える形状のもの
を指します。
・現代では構造上、再現しきれていないものもありますが……その辺りの「もがき」も含めて楽しんで頂けますと幸いです。
・また、素材はアセテート(メガネ作りに向いているプラスチック)、メタルフレームで再現しています。今後も、基本的にはその予定。
鼈甲でもいつか作りたいのですが、予算や資源の事を考えると中々作れず……。
【伊達メガネ時代】
・人生初メガネは、伊達でした。
・高校生の時、メガネマニアの先輩からのオススメがきっかけ。「絶対にメガネ似合う顔をしてるから、メガネをかけろ」ってmixiの紹介文に書かれた記憶が。
・因みに、視力はメチャクチャ良かったです。2.0でした。
・そしてその先輩、今は都内の某眼鏡屋で店長をやっています。好きこそもののなんとやら。
【度入りメガネ時代】
・高校卒業まで視力2.0を維持しつつ、伊達メガネを楽しんでいた私。
・しかしガラケー→スマホに変えた途端、数年で視力0.5を切りました。マジで早かった。
・なんか、どこかのタイミングで気づいたんですよね。「アレ、遠く見えてなくね……?」って。高校卒業後、色々あって健康診断を受けなかったのが災いしたかも。目が悪くなる過程に気づかなかった。
・暗い部屋で寝る前にスマホ、楽しすぎたからな……自明の理ではあったか……
【コスプレきっかけで地毛ちょんまげに】
・コスプレを趣味としていた私は、ちょんまげキャラ(磯部磯兵衛)のコスプレをする為、地毛でちょんまげを結う事に。
・私は本物志向のコスプレイヤーで、それまでも坊主キャラ・ツーブロックキャラを地毛でやっていたので……その心意気で、地毛でちょんまげをやっちゃおうと。
・で、コスプレだけに地毛ちょんまげを活かすのはもったいないと考え……地毛ちょんまげを活かせる場所で働こうと思い、浅草の土産物屋に転職。
・「浅草の忍者グッズ専門店」に転職。その店舗の制服である忍者服に身を包み、メガネをかける。
・…………似合わん!!!!(笑)
そもそも忍者+ちょんまげがイメージ合わんし、メガネが近代的でミスマッチ過ぎた。
・メガネ+ちょんまげって、それ自体は悪くないんですけどね。なんかギャップがいい感じに作用してる。面白い。
・ただ、「浅草で、地毛ちょんまげを活かして働く」ってなると……最低限の時代考証は考えねばと。そうなってくると
①江戸時代、メガネは高価だったので……「メガネを持っていない設定」でコンタクトレンズにより視力矯正
②江戸っぽい見た目の、度入りメガネをかける
の二択な訳です。そうなると、即決で②のメガネだなと。
・「コンタクトレンズを入れる」という行為そのものが江戸からかけ離れてるように感じたのと……江戸っぽいメガネを装着出来る楽しみもあり。
それっぽいメガネを探し回りました。
【初代江戸メガネ(既製品の改造)】
・そんなこんなで、とりあえず「江戸っぽいメガネ」を買いました。
・この時は、江戸メガネの特徴である「丸メガネで鼻パッドなし」に該当するものを選んだ記憶があります。テンプルはそのままにしてかけていたんですけど、「コレ、紐に改造出来ないかな……」と思い立ち、改造。
・最初は合皮の紐を使い、金具を多めにして制作。
(金具が多めの方がカッコいいから)
・後に、合皮は使っているうちに伸びてしまい、蝋引きの紐に交換。金具もチャラチャラとうるさかったのでコンパクトにまとめました。
・この時は、浅草の伝法院通りにあった忍者グッズ屋さんに勤務。
(現在は閉店)
・「浅草の地毛ちょんまげ」としては最高の姿だったんじゃないかと、自負しております。マジで楽しかったな……この時……
【二代目江戸メガネ(既製品の改造)】
・金縁メタルフレームの江戸メガネも良かったんですが、慣れと共に「別のデザインも欲しいな」と思うようになり。2代目となる、それっぽいデザインの丸メガネを買いました。
視力もさらに落ちたので、度を合わせたいって理由もありましたが。
・最初は初代と同じく、テンプルはそのままに使っていたのですが……「やっぱ江戸だよな……」と思い、再び改造。
・こっちの黒縁江戸メガネもお気に入りでしたね。度を合わせたのもあり、ずっとこっちのメガネだけつけていましたね。
・しかし、改造江戸メガネの難点が2つ。
①レンズの内側に、まつ毛経由の皮脂汚れがつきやすくなる
(紐でフレームを固定しているので眼球とレンズの距離が近くなって、まつ毛とレンズが触れやすくなる)
②改造しているので、元のメーカーさんに申し訳ない
(フレーム・テンプルのデザイナーさん……マジでスミマセン)
・改善するには「もう、オーダーメイドで作るしかないな」と思い……。国産メガネフレームの96%を作っていると言われる福井県まで行き、メガネの勉強をしようと思い立ちました。
・なんでも、鯖江市のめがねミュージアムには江戸時代のメガネがそのまま展示されていると。こりゃ見るっきゃないと、鯖江まで行き本物の観察&オーダーメイドの打ち合わせをすることに。
・↑当時の日記です。ほぼ観光面の感想ですが、鯖江の写真がたくさんありますので興味がある方はどうぞ……
【三代目江戸メガネ (完全オーダーメイド)】
・そんなこんなで出来上がったのが、フルオーダーメイドの江戸メガネ。まつ毛がレンズに当たらないように調整しているし、実物を再現してもらったデザインなのでデザイナーさんへの申し訳なさが無い!!(笑)
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2023/10/11
3代目、4代目江戸メガネの紹介はまた追記します……!
実は、レンズがまだ入っておらず、来週(10/15あたり)に受け取り予定なので。
届き、紐の調整が出来たら本格的に追加予定!
因みに、現時点で9代目までの構想があります。なかなかにお金がかかるものなので、すぐには無理ですが……いろんな切り口、いろんなデザインの江戸メガネが欲しいですね。
5代目は来年のめがねフェスまでに作る予定です。年明けくらいかな?そこまでは決まってます。マジで欲しいデザインがあるので。