30歳から数学を初めて良かったこと
高校時代
数Iは赤点。代数・幾何は赤点。基礎解析は平均点以下。何故か微積は解けたけど面白くないし、今もやりたくない。(ここで代数が嫌いになる)
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20歳
Prologを触った。夜眠れないほどの衝撃を受けた。論理学の勉強はしない。
感覚でPrologはマスター。
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30歳
エニグマ暗号機を解読した原理を知りたかったが、資料が当時は皆無に近い。仕方なく暗号数学というのを始めるが分からない。
(”有限体”という言葉が何なのか、理解できなかった)
何をやったら分かるようになるのかさっぱりと分からないので、片っ端から入門書を読んだ。集合論、数学基礎論、微積、確率、群論(代数という概念があるのを知らないのでやってない)数学書だけは増えていったが、読み方を知らないので読めない。
論理学とグラフ理論に出会った。これを仕事にしてみたい!と漠然と思ったが実現するのに25年かかる。
最適化数学をやりたかったが、まだ無料ツールが何も無い時代。
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35歳
集合論と位相を勉強した。凄く面白いと思った。
この頃から仕事がスケジューリングや物流問題になるが、まだ気合で問題解決を求められ続けたので数学は全く使えない。
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40歳
何かの役に立つかと思ってリー群と結び目理論を始める(まだ、仕事の役には立っていない)。
この頃、やっとPythonで最適化計算が無料で出来る事を知る。
10年間研究して、やっとエニグマ暗号機がどうやって解読されたのか一通りを理解した。(殆どの時間は良い資料を探すのに費やした)
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50歳
色んな事に気が付き始める。
・この世の現象の総てはグラフ構造でモデリングできる。
物流でも事務でも現場を観察すればグラフネットワークになる。
・やろうと思えば最適化計算できるが、現場はそれを求めていない。
(数式が難しすぎる)
・複数人が使う社内の大規模システムは皆に好かれていない。
・先生が付いて、正式に数学(整数論と代数)を学び始める。
👉まだ、数学は役には立っていない。
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現在(55歳) ”やっと、数学の力を実感し始める。”
量子コンピューターがPythonで組めるようになってきた。
リー群が役に立つかと期待したが、量子ゲート方式はまだまだか。
アニーリングも期待した程には実用性が無い。
生成AIが出てきた。これは良さそう。
これで日本語で眼の前の事象を、そのままプログラミングできる。
グラフ理論とPrologを、頭の中でイメージさえすれば日本語で書ける。
そういえば難解な技術資料を買うことも読むことも苦ではない。
今は、圏論と類体論と結び目理論をターゲットに粛々と。
エニグマ暗号機を解読する研究に使えそうだからだ。
(30歳のテーマに戻る)
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