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FHDモニターからWQHDモニターに買えたらどうなったのか?

 おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。3月も上旬となり暖かい日が徐々に増えてきております。だんだんと春の足音が聞こえてきているのではないでしょうか?ただ、暖かくなると花粉も気になり始めますね。私は花粉症であるため2月中からヒノキ花粉が収まる5月中旬くらいまで空気清浄機が手放せない時期です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 さて、前回のブログですが、USBの規格に関してお話をさせていただきました。正直自分でブログを書いていても混乱していました。2023年現在ではUSBタイプA、タイプC、マイクロUSBタイプA、マイクロUSBタイプCがあり、ThunderboltというUSBタイプCと形状が同じであるにも関わらず互換性のないものまであります。なお、タイプBはかなり使用用途が限られているということもおわかりいただけたかと思います。また、これらのタイプに追加してUSBの世代も絡んできます。具体的に言うとUSBの世代によってデータ転送量の最大容量や給電能力の最大電力が決まっています。そのため現在は便利である反面かなりややこしい規格になっています。皆様もUSB関係の商品を取り扱ったり購入される際はどうぞお気をつけください

モニターの解像度とはなにか?

 では、今回の本題に入りましょう。実は私がモニターに関してブログを記述するのは今回で3回目になります。PCモニターに関してのブログは前編後編に分けて書かせていただきました。もしご興味がありましたらこれらのブログもご一読いただけると嬉しく思います。
 今回は後編で取り上げたWQHDモニターを実際に購入・使用した感想を中心にお届けできたらと思います。モニターを選ぶ際の注意点に関しては以前も書かせていただいたのですが、改めて列挙すると
・モニターサイズ
・応答速度
・液晶パネルの種類
・解像度
・リフレッシュレート

この5点に関して気をつけていただくと間違いのないモニター選びができるかと思います。

モニターサイズについて

 ではまずモニターサイズについて見ていきましょう。モニターサイズとは言うまでもありませんが、画面全体の大きさのことですね。2023年現在ではワイドモニターが一般的になり画面比率も16:9のものが一般的です。たまに16:10という普通のモニターよりも若干縦長のモニターも存在していますが、ゲーミングノートPCに多い印象ですね。デスクトップPC向けや家庭用ゲーム機向けのモニターを選ぶ際は16:9のモニターが多いでしょう。
 その中でも一番いいサイズとなるとどれが良いかがパッと判断のつく方は非常に少ないと思います。テレビだと32インチくらいあった方がいいかも知れませんが、PCの場合は32インチの場合大きすぎることがあります。
 適切なサイズは23~25インチあたりと言われていますが、なぜその大きさがいいのかというと、デスクトップPCで使用するような状況の場合、画面全体をひと目で視認できるサイズ感だからです。30インチを超えてしまうとデスクトップPCのような距離感でモニターを使用する場合、ひと目で画面全体の情報を確認することはできません。必ず目を動かすことになります。
 皆さんも映画館で映画を見るときに、スクリーンに近い席を取ってしまった結果、画面全体の情報が首を動かさないと全容が目に入ってこないため、作品に集中できなかったという経験はあるでしょうか?私は子供の頃、とあるアニメ映画を一番スクリーンに近い位置の座席で見たいとワガママを言って、親にその席を取ってもらったことがあるのですが画面に近づきすぎたためスクリーンの全容を捉えることができず、途中から作品を集中してみることはもちろん疲れを感じてしまい内容が全然入ってきませんでした。
 これと同じ現象がデスクトップPCの場合も起きてしまいます。ビジネス目的で表計算ソフトのセルをできるだけ多く表示したいという方はそれでも全く問題はないかも知れませんが、ほとんどの方はビジネスの他にも動画や映画をPCで鑑賞したり、ゲームをプレイする場合にも使用するはずです。複数の使用目的がある場合、どういう使い方をメインにするかによって最適なモニターサイズが変わってきます

応答速度とはなにか?

 では続いて応答速度についてのお話です。応答速度というのは色が黒から白に切り替わり、また黒に切り替わる際の速度のことです。単位はミリ秒(ms)が使用されます。よく商品の性能を見る際に「応答速度:1ms」という表記を見かけると思いますが、これは黒→白→黒と切り替わる時間が1ミリ秒で切り替わるという意味になります。ちなみに1ミリ秒は1000分の1秒です。ゲームで使用する際はプレイされるゲームにもよりますが対戦FPSゲームや対戦格闘ゲーム、レーシングゲームなど瞬時に判断を下す必要があるゲームの場合は1ミリ秒以下のもの、RPGのような映像美を楽しむものであれば5ミリ秒のもので問題ないと思います。一部のRPGやMMORPGなどはアクション性の高いものもあるため、できれば1ミリ秒の応答速度があるモニターを選ぶといいと思います。
 モニターの応答速度が遅いと残像感を感じたり、実際に画面に残像が表示されることもあります。映像・写真加工やビジネス向けにモニターを選ぶのであれば応答速度は遅くても問題はありませんが、人によっては残像感を感じる方もいらっしゃると思いますので、ゲーム以外の目的でも最大でも10ミリ秒くらいの応答速度のモニターを選ぶといいでしょう。

液晶パネルの種類とはなにか?

 続いて液晶パネルの種類です。これは色再現性はもちろんですが応答速度や価格にも影響します。主なパネルはTNパネル・VAパネル・IPSパネルの3種類があります。TNパネルは応答速度が速いため、先ほどお話したFPSゲームなどの高fps値をできるだけ維持する必要があるゲームに対して非常に相性がいい液晶パネルとなります。FPSゲームのように高fps値を維持する必要がない対戦ゲームもありますが、それらをプレイする際にもTNパネルは有利です。しかし、色再現性や視野角に関してはあまりよくありません。そのため、複数人で映画鑑賞をしたりMMOを含むRPGなどの映像美を重視するゲームには不向きです。TNパネルの特性上どうしても画面が白っぽくなるためです。対戦ゲームの場合は映像美や色再現性よりもどれだけ速く画面に反映されるかが勝負のカギを握るため応答速度の速いTNパネルが重宝されるというわけです。
 続いてVAパネルですが、このパネルに関しては黒の再現性が非常に高くTNパネルやIPSパネルでは表現できない漆黒を表現することが可能です。そのため映画鑑賞をしたり映像美を重視するゲームをプレイしたりするのに非常に相性がいい液晶パネルとなります。特にMMOを含むRPGでは夜やダンジョン内は暗い部分が表現されていることがありますが、漆黒を表現できるため映像への没入感が非常に高くなります。また、私の知る限りではIPSパネルの湾曲モニターは数が少なくVAパネルを採用したものが多い印象があります。価格帯止してはTNパネルと比較するとどうしても高くなりますが、IPSパネルと比較すると安価なものが多いですね。応答速度に関しても、ゲーミングモニターとしてでている製品に関してはTNパネルよりも少し遅いですが肉眼ではわかりません。ただ視野角は狹いため複数人で1つのVA液晶パネルを使用すると、角度によっては色が正しく再現されません
 IPSパネルは色再現性に優れ、ゲーミングモニターとしてでている製品に関しては応答速度もそこそこ速いものが出てきている印象です。もともと応答速度はそこまで速くないのですが、技術革新で表示が速くなりましたね。また視野角が広いため複数人で1つのモニターを見る場合にも重宝します。モニターの正面以外から覗き込んでも色がおかしく映ることはまずありません。また、湾曲モニターも数は少ないですが存在しているので、映像作品やゲームへの没入感も高まります。

解像度とはなにか?

 続いて解像度です。解像度とはなにかということですが、いわゆるFHDやWQHD、4Kという映像の美麗さを表す言葉のことになります。価格には当然影響しますが解像度によってモニターの最低サイズが決まります
 FHD解像度は横1920ドット×縦1080ドットの解像度です。少し前まではハイビジョン(HD)という解像度があったのですが現在ではFHDが一般的になりました。家庭用のテレビもFHDのものが多いですね。一般的なPCモニターは現在はFHDが一般的になりました。ゲーミングPCはもちろんですがビジネス向けのデスクトップPCやノートPCのようなグラフィックボードがないPCでもFHD解像度の出力が可能です。映像のデータ量が少ないため見る分にはどんなPCでも映像がカクつくことはまず考えにくいです。また、ゲームでも対戦ゲームはFHD解像度でプレイすると高fps値を維持しやすいです。
 WQHD解像度はいわゆる2Kと呼ばれる解像度で横2560ドット×縦1440ドットで構成されます。FHDと比較すると映像データのデータ量が約1.8倍になります。その分グラフィックボードの処理が重くなってしまいますが、FHD解像度よりも格段にきれいになった美麗な映像を楽しむことができます。映画や動画サイトの動画を楽しむことはもちろん、全体のドット数が増えるのでビジネス用途でも作業領域を増やすことができるようになり、効率よく作業を行うことができるようになります。ゲームに関しては映像美を楽しむMMOを含むRPGに向いています。が、最低サイズが27インチになるため対戦ゲームのような画面の状態を一瞬で把握して瞬時にどうするかを判断するゲームには向きません。映像の負荷が高くなるためゲームの画質設定を少し落とさないと高fps値を維持できなくなる場合があります。また、ドット数が増えるためマウスカーソルを小さく表示する設定にしていた場合、マウスカーソルが小さくて見失ってしまうこともあります。表示領域が増えるので当然価格もFHD解像度のモニターより高くなります
 4Kは別名UHD(ウルトラエイチディー)ともいいます。解像度は横3840ドット×縦2160ドットとなり、FHD解像度の約4倍の情報量を表示可能になります。そのため映像美はFHD解像度やWQHD解像度を大幅に凌駕しとても美麗な映像を楽しむことができるようになります。そのためWQHD解像度と同じく映像美のきれいなゲームや動画・映画を楽しむことに適しています。最近は対戦ゲームにも向いているような応答速度のものも出てきました最低サイズも32インチ以上になるため場合によってはデスクトップPCでのゲームを楽しむには少々大きすぎるサイズになりますね。映像の情報量が多くなるためどうしても高fps値を出すこと自体が難しくなります。そのため対戦ゲームで使用する場合はゲームの画質を落とす必要があります画面サイズが大きすぎるがゆえにどうしてもひと目で全体を把握するのが遅くなってしまいます。価格も当然ながら高くなります。また、4Kで高fps値を維持するためにはそれ相応のレベルの高価なグラフィックボードが必要になるため、買える方も結構限られてきます。またマウスカーソルは大きいサイズに設定していても見失う場合があります

リフレッシュレートとはなにか?

 最後にリフレッシュレートです。これは何かというとモニター側が1秒間に画面を更新できる回数をさします。単位はHz(ヘルツ)が使われます。一般的なモニターは最大で60Hzになっている物が多いですが、これは1秒間に60回画面を更新できるという意味になります。
 PCの映像は動いているものをそのままモニターに出しているわけではありません。皆さんはパラパラマンガをご存知でしょうか?昔学生時代に教科書の余白部分に絵を描いてパラパラめくってアニメーションするのを楽しんだ方もいらっしゃると思いますが、あれと同じ原理でPCの映像は動いているように見えています。
 よくフレームレートと間違う方がいらっしゃるのですがフレームレートはPCがモニターに向かって出す映像の枚数です。PCにかかる負荷は常に変動するためいつでも同じ枚数の静止画をモニターに向かって遅れるわけではありません。なのでフレームレートは平均値を見るのが一般的です。単位はfps(フレームパーセカンド)を使います。
 リフレッシュレートはモニターがPCから出力された静止画を何回更新できるかです。つまりどれだけ多くの静止画を受け取ることができるのかという値になります。リフレッシュレートは最大値を見ます。フレームレートとリフレッシュレートは似て非なるものですので、誤解なきようご理解ください。

その他の機能

 その他の機能としてHDRやPIP(ピクチャーインピクチャー)機能がありますが、HDRは現在販売されているモニター、特にゲーミングモニターにはすでに搭載されている機能になります。HDRは輝度(画面の明るさ)の最大値と最小値の比率を広げて、あたかも肉眼で見ているかのようなリアルな映像をモニター上で表現する技術です。モニターだけが対応しているといいというものではなく、使用するソフトやゲームがHDRに対応している必要がありますWindows11からはOS側でHDRに対応しており、ほとんどの映像とゲームがHDR機能を使って表示可能になっているので、OSとモニター両方のHDR機能をオンにすることによってより美麗な映像を楽しむことができるようになりました。
 PIP機能は1つのモニターに2台以上の機材の映像を同時に出力する技術です。例えばモニターを左右半分に区切って左半分にPCでプレイしている映像を、右半分に動画サイトの動画を同時に出力することができますモニター1台で複数の映像を同時に楽しめる反面、1つ1つの映像の大きさが半分になってしまうため私は使うことがない機能ですが、ビジネスシーンで左半分にプレゼンテーションのデータを写しつつ、右半分に表計算ソフトで作ったグラフを表示するという使い方もできます。

ディスプレイポートとHDMIについて

 では最近のモニターについている入力ポートについてお話させていただきます。現在売られているモニターは基本的にDP(ディスプレイポート)とHDMIポートの2種類が搭載されていることが多いです。DPとHDMIは両方ともコネクタの形や用途が似ているのでどう違うのかがわからないという方も多いかと思います。
 DPは基本的にPC専用のポートであると思っていただいて問題ありません。DPはPCからの映像や音声をケーブル一本でモニターへ出力するポートやケーブルです。モニターの最大リフレッシュレート値を出そうとするとDP使用一択となります。例えばモニターのリフレッシュレートの最大値が144Hzであった場合は確実に秒間144枚の静止画を受け入れることが可能になります。
 HDMIは汎用的な入力ポートです。映像と音声が1本のケーブルでモニターに出力できるというのは同じですが、モニター側のリフレッシュレート最大値よりも少なくなります。例えば144Hzのモニターに対してHDMIケーブルでの出力を行った場合、製品仕様にもよりますがだいたい100Hz~120Hzが最大値になります。ただ、DPがPC専用であったのに対してHDMIはPCからはもちろんですが家庭用ゲーム機やDVDプレイヤー・ブルーレイプレイヤーなどからも接続することができます映像作品を見て楽しむとか高fps値を常に維持する必要がないゲームはHDMIポートでの入出力で全く問題ありません

高リフレッシュレートを出すにはどうすればいいのか?

 最後に高リフレッシュレートのモニターを購入した場合に、そのリフレッシュレートをキチンと出すためにどうすればいいかをお話させていただきます。
 まず一般的にWindowsやゲーム機のシステムソフトではよく出回っている最大60Hzのリフレッシュレートに対応した設定になっていることが多いです。そのため購入してPCとモニターを接続したら、OSやシステムソフトの設定を確認して現在モニターのリフレッシュレートがいくつに設定されているかを確認しなければなりません。
 おそらく先ほどお話しした通り60Hzになっているかと思いますので、これを最大値に設定します。例えば144HzのリフレッシュレートのモニターにPCを接続しても最初はPC側のリフレッシュレートが60Hzになっています。これを144Hzに設定するとPCからモニターに対して1秒間に最大144枚の静止画を受け取ることができるようになります。この設定が意外とできていない方が多く高リフレッシュレートのモニターを購入したにも関わらず、それまで使っていたモニターと同じリフレッシュレートのまま気づかずに使用していたという方が割りといらっしゃいます。
 ただ、ゲームをプレイしている本人は相当なめらかな映像でプレイできていると思いこんでしまっていたり、せっかくいいモニターを買ったのに前と変わらないなという感覚を持ちつつ数年経ってしまったという方も多いです。趣味でゲームを嗜んでいる方はもちろんですが、プロゲーマーの方でも気づいていない方が結構います。モニターを新しく買い替えたときは必ずPCやゲーム機からモニターのリフレッシュレートの最大値が出ているかどうかを確認しましょう。

まとめ

 では今回のまとめです。まず対戦ゲームを中心にプレイされるという方は23~24.5型くらいのサイズのモニターが最適です。このサイズの場合は解像度は1920×1080ほFHD解像度がオススメです。FHDに画質を抑えることで高fps値を維持することが可能になります。液晶パネルは色再現性にそこまでこだわる必要がないため安価で応答速度の速いTNパネルがオススメです。
 ただ、画面が白っぽく映るため人によっては見えづらいことがあります。その場合はIPS液晶モニターで応答速度が1msのものを選ぶのもいいでしょう。ただし、IPS液晶になるとTN液晶よりも少し価格が高くなります。また、液晶パネルの特性上ビジネスでは使えるかもしれませんが、映像・写真加工など色再現性が必要な作業には向かない液晶モニターとなります。
 とにかく色再現性や映像を楽しむということよりも、できるだけ対戦ゲームで勝ちたい!プロゲーマーになりたい!という方に向いているのがTNパネルを使ったFHD解像度の23~25型モニターとなります。

 映画・動画鑑賞を中心にできるだけきれいな映像・迫力のある映像・没入感を求めたいという方にはVAパネルを使ったWQHD解像度か4K解像度の27型~32型モニターが最適でしょう。
 映画や映像美を追求したゲームというのは暗い部分を表現することが多く、夜間や洞窟内で照明が当たっていないか、明るさが弱い部分の黒、特に漆黒の表現に長けたVAパネルが最適だからです。また、VAパネルはその特性上湾曲モニターを作りやすいというのもあります。モニターを湾曲させることでモニターの中央までの目線の距離とモニターの左右両端までの目線の距離をほぼ同じ距離感に保てるため、映像への没入感が平面の液晶モニターよりも増します。その分映像の迫力も増すためPCで映画鑑賞をしたい方に最適です。また最近のゲームはMMOを含むRPGの場合、途中で3DCGによる美麗なムービーシーンが差し挟まれます。ムービーと呼ばれるだけあってまるで映画を見ているかのような感覚になります。そのため、ゲームではあっても映像美に特化したものやストーリー性の高いゲームはVAパネルが最適ということになります。
 また、解像度はFHD解像度よりもWQHD解像度がオススメです。FHD解像度よりも1.8倍のドット数があるWQHD解像度のほうがドットの大きさがより細かくなり、数が増えるため繊細な映像表現が可能になるためです。モニターの大きさはWQHD解像度の場合は27型以上の大きさになります。27型だとFHD解像度でもある程度きれいに見えますが、30インチを越えると今度はFHD解像度の場合ドットの大きさが大きくなり数も少ないため、映像の粗さが目立ち始めます
 WQHD解像度の場合は映像やゲームを楽しむ以外にもビジネス用途で恩恵があります。先ほどお話したようにドット数が増えるため必然的に作業スペースがFHD解像度に比べて広くなります。私も現在メインモニターでWQHD解像度、サブモニターでFHD解像度のモニターをそれぞれ使っています。メインモニターもサブモニターも同じ27型ですが、明らかに作業領域が広くなりました。WQHD解像度になることで文字がFHD解像度より細かく表示されますが、ドット数が増えているので特に読みづらさはありません
 そのためワープロソフトと表計算ソフトを同時に同じ画面に表示可能になり、結果作業効率が上がるというわけです。
 またWQHD解像度はPCに対してかかる描画負荷が4K解像度よりも軽いため、PCの描画性能がある程度あれば導入できます。4K解像度と比較すると運用もしやすくモニターの価格もそこまで高くはならないので映像・写真加工などの色再現性が必要な作業以外は特に問題なくこなすことができるでしょう。

 VAパネルと同じ用途に追加して映像・写真加工などの色再現性が必要になってくる場合はIPSパネルのモニターが最適です。黒の表現はVAパネルに負けてしまいますが、その他の色の表現はまず間違いなくIPSパネルのほうが勝っています。またVAパネルのように数多くはありませんが、湾曲モニターも存在しているため、映像美のきれいなゲームをプレイしたり映画鑑賞にもうってつけです。特に視野角の角度が非常によく、ほぼ水平から見ても若干白っぽく見える程度で液晶モニターの真正面にいなくてもキチンと色が正確に再現されます
 最近はTNパネルに取って代わるような形で、IPSパネルであるにも関わらず応答速度が1ミリ秒のものも増えてきており、とっさの判断が必要とされる対戦ゲームとの相性も良くなっています
 映像美を追求するのであれば4K解像度と組み合わせるのが一番いいでしょう。もし4K解像度と組み合わせるのであればモニターサイズは32型以上が適正になるため、置き場所を確保しておく必要はでてくると思います。
 作業スペースとしてはWQHD解像度より広くなりますが、逆に広すぎるため文字が小さく表示されて読みづらくなったり、マウスカーソルを最大に設定していても見失ってしまう場合があります。そのためPCに接続して使用する場合はOS側で文字の表示サイズを最低でも150%に拡大する必要が出てきます。
 また、4K解像度ともなるとFHD解像度の約4倍の情報量になるため、ゲームをプレイする際はそれ相応の処理能力を持ったグラフィックボードが必要になります。ゲームの表示もそのままだとFHD解像度に初期設定されていることが多いため設定変更を行わないとテキストが読めない場合も出てきます。
 PCも家庭用ゲーム機もハードウェア側が対応していないとモニターの解像度が4K対応の場合でも4Kで映像やゲームを楽しむことはできません。また、応答速度が速くなりリフレッシュレートが高くなるほど価格も高額になっていきます。そのため2023年3月現在ではまだ人を選ぶ性能になっているというのは否定できません。ですが、一度4K解像度の映像美を見てしまうともうFHD解像度やWQHD解像度には戻れなくなってしまうでしょう。すでに導入可能な環境が整っている方には32型のIPSパネルを使った4K解像度のモニターをオススメします。
 それでは今回のブログはここまでといたします。またご興味があればぜひお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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