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現在のゲーム販売方法とはどういうものなのか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。9月8家を迎えました。今日は珍しくお昼にブログを更新しています。東京オリンピック・パラリンピックは終了しましたが、半年後には北京で冬季オリンピックが開催されます。その半年後、つまり来年の夏にはカタールでFIFAワールドカップが開催されます。今秋と来春のうちに世界各国でカタールワールドカップに向けて最終予選が繰り広げられ開催国のカタール以外の出場国がすべて決定します。カタールでのワールドカップ終了後に大きな大会があるかどうか調べてみたところ、2023年にFIFAの女子サッカーワールドカップがオーストラリアで開催され、その翌年にはフランスのパリでオリンピック・パラリンピックが開催されます。私はサッカーが好きで、冬季オリンピック・パラリンピックも開催されるためしばらく退屈することはなさそうです。今年の11月中旬には私が長年プレイしているMMO-RPGの追加ディスクも発売され、新たな冒険が私を待っています。

さて、前回のブログでは自作PCに関してざっくりとですが、メーカー製PCと比較してどう違うのか?とか、自作するにあたってのメリットをお話させていただきました。PCを自作する目的は様々だとは思いますが、基本的にゲームやクリエイティブなことをする方はメーカー製PCよりも自作PCにするほうがいいと思います。ゲーミングPCを使うという手もありますが、ゲーミングPCはあくまでゲームに特化したPCです。動画編集や音楽制作、3D-CADを動かすのであればお手頃価格のゲーミングPCでは若干パワー不足を感じるかも知れません。ゲームがプレイできて動画編集も快適にやりたいという方は少々お高くはなりますが、CPUもGPUも現時点で最高クラスのものを用意するといいと思います。メモリは16GBで充分ですね。32GB搭載しておられる方もいらっしゃるのですが、ゲームをプレイしたり動画の編集やエンコードを行うだけであれば2021年の時点では16GBで問題ありません。ただ、VTuverの方に関して言えばゲームの内容に追加して配信ソフトとご自身のアバターを表示しなければなりません。2Dモデルであれば16GBで充分とは思いますが2Dモデルでも複数表示したり3Dモデルを使用する方であれば32GBのメモリは必要になるかと思います。ご自身の使用方法にあったメモリ領域を選択するようにしてください。メモリは大容量過ぎると逆に動作が若干遅くなる場合もあるようです。

さて、前置きが長くなりましたが、ゲームの販売方法についてのお話をさせていただけたらと思います。皆さんはなにかものを購入するときにお店で料金をお支払いすると思います。それが野菜でも肉でも道具でもサービスでもです。何を当たり前のことをと思っていらっしゃるかも知れません。しかしゲームにおいては少し違っています。ゲーム黎明期ではゲーマーはほとんどの方がゲームセンターへ出かけていき、最新ゲームをプレイしていました。喫茶店にもゲームが入ったテーブル型筐体が設置されており、こちらは営業職のサラリーマンが出先で得意先との打ち合わせや商談が終わり、会社に戻るまでの間にコーヒーブレイクをしつつ、ゲームに興じているということもありました。現在もビデオゲームに関してはほとんどのゲームが100円でプレイできると思います。ゲームセンターのビデオゲームコーナーに行くと、画面にどのようなゲームなのかをアピールするデモンストレーション画面(デモ画面)が表示されており、客であるプレイヤーがそのデモ画面を見て、興味を惹かれれば100円を入れてゲームをプレイします。要するに100円でプレイ権を購入し、ゲームオーバーになるまで楽しむことができるわけです。

では家庭用ゲーム機やPCゲームではどうでしょうか?家庭用ゲーム機やPCゲームにもデモ画面は存在しています。しかし、ゲームセンターと違いデモ画面を拝むことができるのはゲームソフトを購入したあとです。ゲームソフトを購入するきっかけになるのは主にテレビCMやゲーム雑誌のレビューになると思いますが、結局のところテレビCMはメーカーがゲームソフトのいいところだけを15秒間使って一方的に視聴者に押し付ける形になります。ゲーム雑誌のレビューに関してもレビュアーとなる編集者の主観が混ざってしまうはずなので、一応客観的な視点でレビューをされてはいますが、実際にプレイしてみて合う合わないが出ることもあります。しかし、ゲームは実際に触ってみて初めて評価できるものです。テレビCMや他人のオススメでも自分に合わないことがあるかもしれません。そんな商品に対して5,000~8,000円の対価を支払うのはなかなか躊躇する方もいらっしゃるのではないでしょうか?無論躊躇しない方もいらっしゃるとは思いますが。

しかし、ファミリーコンピュータやスーパーファミコン、ニンテンドー64ではゲームメーカーはこのようなアピール方法しか取れませんでした。なぜなら、ゲーム供給媒体がROMカートリッジだったからです。ROMカートリッジの中身はマスクROMです。マスクROMに関してはこちらでお話させていただいておりますので、まだの方はぜひお読みください。ところがそんなゲーム業界に革命が起きます。SONYのプレイステーションの登場でこれまでゲーム供給媒体の主流であったマスクROMはほぼ絶滅し、CD-ROMなどの光ディスク媒体へと移行します。光ディスクROMに関してはこちらでお話させていただいておりますので、まだの方はぜひお読みくださいね。

CD-ROMなどの光ディスク媒体を使用することでマスクROMよりも安価で大容量のゲームを制作できるようになりましたが、ゲームの体験版をゲーム雑誌の付録としてつけることが可能になりました。それまで発売前のゲームや新作ゲームをプレイするためには、ゲーム販売店などの好意による試遊台を使ってプレイし、自分に合うゲームかどうかを吟味する必要がありましたが、体験版をつけられるようになったおかげで発売前のゲームの代替の操作感覚をユーザは事前に知ることができるようになりました。気に入ったゲームに対して的確に対価を支払うことができるようになったわけです。各ゲームメーカーもゲーム本体にプラスして自身のメーカーが近々発表予定のゲームを事前に体験してもらい、また気に入ってもらったら購入してもらうということができるようになっていきます。

そして現在、ゲームの販売方式はこの体験版をさらに進化させた方法に変化しています。まずソフトに関しては無料でダウンロード・インストールすることができるようになりました。そしてユーザはそのゲームをある程度までプレイすることができます。先ほど申し上げた体験版ですね。ですが、無料で遊べる範囲のソフトはそれ用に作ってあるわけではありません。製品版と全く同じものを無料でダウンロード・インストールできるのです。しかしこれではゲームメーカーに1銭も売上が入っていません。ではどうやって売上を上げているのでしょうか?

それを解決するのがライセンスです。ライセンスとは直訳すると免許ということになりますが、コンピュータの世界ではソフトの使用権といいます。ゲームセンターの例で出した100円を投入して(支払って)ゲームプレイ権を購入するのと同じです。ゲームセンターと少し違うのはデモンストレーションの段階である程度までゲームをプレイできるという点です。もしユーザが気に入ればゲームのライセンスを購入します。するとライセンスコード(プロダクトコード)がメールで送信されてきます。そのコードを入力することでゲームにかかっていたロックが解除され、ゲームに入っているすべてをプレイすることが可能になります。何とも効率的な販売方法ですね。ユーザもメーカーも納得の上で売買が行われるわけです。

最近ではオンラインでのゲームプレイが当然のようになってきています。そこでソフトをライセンスで販売したあともサーバやネットワークルータなどのインフラを維持するために月額料金の支払いを求められたり、ダウンロード・コンテンツとしてメーカーが追加で制作したデータを追加料金を支払うことで追加しゲームを拡張することが可能になります。端的に言えば新エリアや新キャラクター、新ステージや新BGMの追加などです。ゲームのジャンルに関わらず使える販売方法ですので、明らかにネット対戦や協力が必要なさそうなゲームでもインターネット環境が必須と書かれているものもあります。メーカーも最近ではゲームセンターよりも家庭用ゲーム機やPCゲームを優先してリリースし、ダウンロード・コンテンツを利用して売上を上げています。本来ゲームセンターでリリースされるようなジャンルのゲームは先にゲームセンター向けにリリースし、ある程度の売上が上がったら家庭用ゲーム機やPC向けに要素を追加してゲームを販売するのが普通でした。

スマホゲームでも一部のタイトルを除いてアプリそのものは無料で配布しています。無料で配布しても特に機能制限を行ってはいません。というわけで厳密にはライセンス販売形式ではありません。ではどうやって売上を上げているかということになりますが、スマホゲームをしたことがある方はもうピンときていると思います。機能を制限するのではなくプレイできる時間を制限するわけです。ゲームにはスタミナという要素があり、ゲームを進めていくと徐々にスタミナが減っていきます。スタミナが0になるとそれ以降しばらくゲームを進めることができなくなります。スタミナは30分や60分単位で少しずつ回復していきますが、スタミナがなくなるたびにゲームの世界から現実へ引き戻されます。我慢できる人はそれでも無料でプレイすることを選ぶと思いますが、やはり先へ進めたいという欲求がある人はそこで現金をゲームに課金し、スタミナが回復するアイテムを購入します。ゲーム内でアイテムを使用するとスタミナが全回復し即座にゲームを再開できます。

また、課金することでより強いレアなキャラクターなどを入手する機会も増えたり強力な武器や防具を入手することも可能になります。スマホゲームは一人でストーリーを楽しみつつ、他のプレイヤーとの対戦も可能なようにできています。対戦の結果得られるものが称号とか自分が集めているアイテムであったりします。アイテムが一通り揃うと何らかのご褒美が得られるため、ハマった人は何万円もそのゲームに課金してしまうことになります。一時期社会問題になったこともありますね。現在では様々な対策が打たれているためそれほど問題にはならなくなりましたが、課金のし過ぎには気をつけなければなりません。

というわけで最近のゲーム販売方法は商品ではなくプレイ権を売るようになってきています。ビジネスソフトでも一緒で使い勝手を見てもらった上でユーザがライセンスを取得するために購入・課金しメーカーがそれに答える形で使用権限をコードやアイテムとして販売しています。ゲームを含めソフトウェアは実際に使ってみなければわからないものです。必ず納得した上でメーカーに料金を支払いましょう。では次回のブログですがプログラミングについて少しお話したいと思います。昨今学校の授業でもプログラミングに関して学習するようになりました。しかしプログラムとはそもそも一体何なのでしょうか?プログラムの謎に迫ります。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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