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WCS 世界コスプレサミット2023日本最終予選 【地方予選なしの一発勝負】①

先日から続いた大雨の影響で、関東の道路状況は芳しくなく、高速道路での事故や、一般道路の冠水による通行止めなどの被害が響いている。

そしてこの全国列島に襲った大雨は参加者にも影響が?
予選参加チームだったHeroic / Knightが予選会場へ向かう途中に事故にあい、参加断念という残念なニュースをツイッターで発表した。

https://twitter.com/HeroicKnight12/status/1664768955490381824

これによって当初の6組から5組での予選会となる。
当日は晴れ渡った天気。
会場となるノースプラザはさいたま市にある会場。
ホールだけでなく、市役所機能や図書館などもある総合市民利用施設である。
今回はAnison Classic Japanの公演の前後に行う形での予選会となる。

ノースプラザ
会場前
受付前


観戦数は30人前後。WCSの日本予選会では併設したイベントによって観客の人数が上下するが、以前ではイベント併設ながらもこれより少ない観客での最終予選会はあった。今回は運営が変わって準備期間の短いなかでの開催だけに、イベント併設でなく、ほぼ単独による予選会開催でこの人数は予想範囲と言える。

FRAN氏

進行役は今回の運営代表、新しい日本オーガナイザーであるFRAN氏。
採点の審査員としても参加する。
他に、sky★Reさん、麗華 (REIKA)さん、Kさんの4人による審査で競うことになる。

sky★Reさんは2016年日本代表者でコスプレ関連の仕事もしているお方。

sky★Reさん
sky★Reさん

麗華 (REIKA)さんもコスプレイヤーとして国内外にゲストコスプレイヤーとして活躍しているお方。

麗華 (REIKA)さん

Kさんはオーストラリア出身でオーストラリア代表としてWCS参加したコスプレイヤーで現在は東京在住とのこと。今回の審査員に選ばれた。

Kさん


「 琉演」マヒオ、万鯉子さんによる『イノサンRouge』でマリー=ジョセフ・サンソンと マリー・アントワネットを演じた。

基本的には会話劇中心での内容。フランス革命時のマリーアントワネットと処刑人のマリーでのやりとり。最後はギロチンで処刑するところまでのストーリー。
ドレスの早着替えを2度挑戦。ドレス、衣装の凝り具合はコスプレ衣装製作においても注目。

琉演はすでに何度も日本代表になる実力チームであり、その内容は安定さを感じさせた。


ちなみに運よく衣装の一部を撮影させていただいた。
元々、経験のあるチームゆえに衣装に対しても実力はあるのを感じた。



「GR2」Kaor!♡、びすこさんで「TIGER&BUNNY」での挑戦
ブルーローズとファイアーエンブレムの氷と炎のタッグという、一見珍しい組み合わせで行いました。
事件解決に現れた二人のやり取りを行う構成。
これも会話劇中心で展開し、人混みを表現した背景をテレビタイトルなどに代えるアイディアなどを披露。

衣装の質感がリアルで、実際のアニメのようなイメージを与えてくれた。



「そえじまリゥリゥ」リゥリゥ、副島和樹さんによる
「デジモンアドベンチャー」
これも会話劇というか一人語りという内容のパフォーマンス。
アグモンと再び再開するも、ウォッチが反応しないことに落胆する太一、そこにミュージカルかのようにOPをうたいだし、そこから背景から登場するグレイモンという構成。
アグモンは舞台からみてクオリティ高く感じ、後半のグレイモンも迫力を感じさせるには十分のクオリティだった。あのサイズを作り上げるのはかなりの試行錯誤があったのかと思う。

個人的に残念なのはグレイモンはこの後半の登場シーンのみで、せっかくの二人組パフォーマンスにおいてはもったいない感じを受けた。



「チーム大連立」駄チワワ、寅さんによる「新世紀ゾイド」での参加。

このチームの特徴である段ボール工作がメインのため、他の参加者とは違う特色があり、コスパフォの幅を広げる存在としては貴重といえる。
話の内容は、平成初期のクリスマスの子供部屋でのおもちゃが動き出すという展開。
全体的にコント仕立ての内容で、アイアンコングが某人気プラモデルのガン〇ムのプラモをもちだして、カノントータスに攻撃でうやむやにするネタや、ミニ四駆がゾイドを売り上げで駆逐されたことを揶揄する台詞など。当日はミニ四駆が動いてカノントータスにぶつかる予定だったらしいが、運悪く動かず。こういうハプニングも舞台ならでは。
最後は母親が出てきて、おもちゃだちが止まって、子供がおもちゃちらかしたと怒られるというオチ

衣装というより造形オンリーなので、評価が分かれるところだが、ダンボールという軽い素材を使い、重量制限を抑える効果もあり、それゆえに他のチームより大がかりな物量で舞台で利用できるのが強みと言える。
また、造形から造形への演者への移動も軽さゆえに可能としている。

おもちゃ箱からアイアンコング
ラジカセの後ろから登場というシーン
カノントータスが反撃するシーン


「だいき&くにトン」
週刊ジャンプの「僕のヒーローアカデミア」より
王道の殺陣ベースでのパフォーマンス。
本編のあるシーンを入れ込んでのストーリ仕立てで、ステージを駆け巡り、最後は二人で合わせて台詞を決める形でフィニッシュ。

ジャンプ系は他のコスパフォでも多くやるジャンルで、殺陣もよくあるパターンなゆえに競争が激しいジャンルと言える。
ただ今回は他のパフォーマンスが殺陣がなく、最終予選では珍しい傾向かもしれない。

造形も汚しの部分にこだわりを感じ、それを殺陣の動きで崩れなかった点で衣装点でも高く評価されたかもしれない。

以上の5組によるパフォーマンスが終え、舞台裏での衣装審査へと移る。

この間にAnison Classic Japanの公演が行われるため、結果発表見たい人は一度退出し、2時間後に再び戻ってくる必要がある。
このスケジュールに関しては正直疑問に思う。
できることなら、衣装審査はあらかじめ終えてからのパフォーマンスにして、集計作業を30分以内にする。その30分において宣伝タイム、パフォーマンスタイムなどをいれるパターンが王道なのだろうが、今回は運営が変わったばかりの最初の予選大会のため、そこまでの準備できなかったと想像できる。
せめて、その間の時間に今回のスポンサーたちの宣伝タイムを導入して、それでつなぐこともできなかったろうか。スポンサーとしてもその方がありがたいと思う。
ここら辺の段取りに関しての疑問が次の結果発表にも表れるのだが。。


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