![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102830631/rectangle_large_type_2_5c86a73e1256e814468d94f6d7c2392b.jpeg?width=1200)
VCT PAC 日本チームの試合感想・戦術考察「ZETA vs DRX」MAP2 PEARL
WEEK1 DAY1 「ZETA vs DRX」
MAP2 PEARL開始前の雰囲気
「やはりDRXは強かった…」と多くの日本のファンが感じた第1マップでした。それと同じくらい「ZETAもまだ本調子じゃないのかもしれない」と思った方も多かったと思います。
第1マップはDRXピックのアセント、第2マップとしてZETAがピックしたのはパールでした。あんまりZETAにパールの印象なかったんですが自分だけですかね?
MAP2 PEARL(PICK:ZETA) DRX 13 - 5 ZETA
![](https://assets.st-note.com/img/1681280059747-9fdv8JgeYj.png?width=1200)
MAP2 PEARLの感想
またしても圧巻のDRX劇場でした…前半はもう唖然としていた方も多かったんじゃないでしょうか。前半折り返しの時点でDRX 11-1 ZETAと圧倒的な攻撃力になすすべ無しといった感じでしたね。
DRXはこのリーグ内だと頭一つ抜けていそうですね。完成度が本当に高い。
戦術考察
まずはキャラピックから見ていきます。
両者で大きく違うのはまずセンチネルがいるかいないかですね。DRXはその分イニシエーターを2枠にしています。
そしてそのイニシエーターもZETAはスカイ、DRXはフェイド・KAYOとなっておりDRXのほうがより攻撃的な構成と言えます。
この先はおもしろかったラウンドを見ていきたいと思います。
前半 DRX Attack ZETA Defence
ラウンド4
DRXはAメインをハーバーの波と一緒に3人で詰め、エリアをコントロールします。
![](https://assets.st-note.com/img/1681282875828-raJIUHK90Y.png?width=1200)
ダッシュでローテートするDRXに対して、Aメインを取られたという情報しかないZETAは寄れません(KAYO、ハーバーのウルト読みで元からリテイク意識なのかもしれません)。
パールのBはロング設置された時点でリテイクがかなり難しいため、早い時間帯でAメインの取り返しや、B攻めの情報を取れないとラウンド取得は厳しくなると思います。
ラウンド6
このパールというマップの守りサイドの難しいところは「設置されたら解除が極めて難しい」ところにあると思います。
そしてミッドが2ルートあり、そこにも人を割かないといけないとなると設置妨害は極めて難しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1681283855923-WfaW6E3nFi.png?width=1200)
今回もラウンド4と同じくAメインを取られた後、ZETAがDRXの情報をつかめずAかBか分からなくなっている状況を作り出され、A攻めをそのまま通される結果になってしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1681284790027-AuqrViczOq.png?width=1200)
Aメインを完全に確保されて取り返せない場合、両メインの情報がないよりはリスクを負ってでも情報の確保は必要です。
個人的にはオペレーター1人にBを任せる場合はBリンク抜けを無視してメインにオペレーターを配置、コネクター進行に注意しつつA寄りに固めるのも一手だと思っています。
ラウンド8
この試合を通じてZETAはハーバーをまだ使いこなせていないのではないかと思うシーンが何回かありましたが、このラウンドもその1つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1681285690511-CVFZrIigLg.png?width=1200)
この場面、ZETAはハーバーのウルトを使っています。しかし誰も撃ち合える場所にいないのです。これはどう考えても無駄なウルトとなってしまっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681286074096-4JmIrJMhek.png?width=1200)
このようにリテイクの際に使う選択肢もあったと思うのですが、第1マップと同様にZETAは冷静じゃないのかなと感じる場面でもありました。
前半総括
マップ1同様にZETAがエリア取りに消極的であり、DRXがどちらにくるのかを一回も特定できないまま攻められ続けてしまった結果の11-1でした。
スカイだけでは索敵は足らないため、どこかでドライでエリアを取らなければいけないのですが、1マップ目のこともあり完全にDRXの雰囲気に飲み込まれていたように見えました。
後半 DRX Defence ZETA Attack
ラウンド15
ピストルラウンドとその次のボーナスラウンドを取ったZETAは相手の購入ラウンドにも武器を買い足し、ラウンドを取りに行きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1681287430371-oy2lXkbEmD.png?width=1200)
DRXはBを開け、Aをフェイドジェットで駆け上がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681287672078-MMaSRlmZWi.png?width=1200)
DRXはおそらくミッドを挟み込んで倒した後、3人Bメインから2人Bサイトから挟み込む作戦だったんだろうと思われますが、SugarZ3ro選手が全てをなぎ倒します(笑)。ものすごく強かった。
ラウンド17
![](https://assets.st-note.com/img/1681288009682-LbWq63vspq.png?width=1200)
注目してほしいのはこのヴァイパーMaKoの動きです。ラウンド開始後ZETAのAメインへのアクションはなく、ミッドにアクションがあるとなった瞬間1人でAメインを確保します。
![](https://assets.st-note.com/img/1681288361690-lTTtzYOKK6.png?width=1200)
ZETAがAメインを取り返す行動をとると、DRXはアートを捨てリンクの裏取りだけを警戒し、Aメインを死守すべくKAYOをヴァイパーのカバーに向かわせます。
メイン2人に撃ち合わせるという判断、アートを捨てる判断などハイリスクハイリターンですが勝つためには必ず必要な動きです。
このラウンドで両チームの精神的にも戦術的にも大きな差があると確信させられました。
後半総括
DRXは守りにおいてもアグレッシブで、ZETAは常に押し込まれる状況を作り出されていました。
また索敵がスカイしかいないというのも攻めるのが難しい部分だったと思います。積極的にエリアを取りに行けてない現状、ハーバーよりは別のイニシエーターでもいいのかなとは思いました。
MAP2 PEARL 感想考察まとめ
ZETAピックだろうとDRXの勢いは止められずといった印象で、英語実況の方も言われていましたが、まさにスノーボールゲームでした。
戦術面というよりやはり精神面が大きな差となっている気がします。強豪チームは1人1人が強気に撃ち合ったりエリアを取ったりする動きを戦術に組み込んでいます。ZETAも撃ち合いの強さでは誰一人劣っていないと確信しているので次の試合はもう少しアグレッシブな姿を見れると信じています。
というわけでZETAの初戦 vsDRXの感想まとめでした。最後まで読んでくれた方いらっしゃいましたら、ありがとうございました。
第1マップアセントの感想はこちらから