誰に恥ずかしい?
輪に入れずに
でも憎まれもせずに
少しだけ疎まれつつも
誰のことも特に嫌えずに
そんな自分が恥ずかしかった
気がつくのもいつも遅く
靴紐を結んでいる間に
みんな行ってしまった
でも、誰に?
誰に恥ずかしい?
もうみんな行ってしまったのなら
あの苦々しさも
砂と一緒に舞い上がりきったはずだ
私は許されたくて
いつも詩を書いている
だから悲しみは紛らわさず
恐ろしさも笑い飛ばさずに
心を裸にして生きていく
言葉の端々に
居場所を灯しながら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?