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「SHOGUN」真田広之氏からの贈り物

 2024年9月16日
 久しぶりに真田広之氏を見た。米紙ワシントン・ポストデジタル版、エミー賞主演男優賞トロフィーを握りしめた日本が生んだハリウッドスター俳優真田氏、やや興奮気味のご様子が伺える。

 真田広之さん。思い出すのは「高校教師」だ。当時は(今もか)随分センセーショナルな内容だった。エンディング。ローカル列車の中、グレイのニット姿の高校教師の身体が、少女のセーラー服にもたれかかる。
 かれらは「想いを叶えた」のだろうか?
 
 恋にはさまざまな理由がある。
 叶わぬ恋、の方がむしろ多い。
 けれど
 いったん心に宿った思いは、理由を問わず、たやすく消すことはできないし、消そうとすればするほど苦しい。
 だから叶わぬ「想い」はそのままにそっとしておく。
 「痛み」を肩でかわすと
 風が香る。
 
 私は自分なりの「恋」論をそんな風に積み上げたような記憶があるような、この「恋」論は現在の私の、たった今の思いつきなのか、自分でもよくはわからない。
 
 影。
 天然色の笑顔は見えない涙で汚れている。
 Close to you

 真田広之氏プロデュース主演のテレビドラマ「SHOGUN」エミー賞作品賞主演男優賞、テレビ及び各種ネット記事が祝福モードに入っている。残念ながら私はこの作品についてほぼ何も知らない。少し前、「SHOGUN」が面白いらしいよ、と人づてには聞いていたのだが。

 エミー賞とは何?
 から本来なら追いかけるべきところを、甘えさせていただく。なにはともあれ、今回の真田さん及び関係者の皆さんの快挙を、自分のことのように誇らしいと素直にそう感じとっている。真田さんが長い時間の中で培われてきたであろうすべてに対し、日本人として、また、同時代を過ごさせていただいた者として、深く感謝したいと思う。

 真田さんが話された英語と拙訳を怖れ多いことではあるけれど、あえて、ここに書かせていただく。ヒアリング能力の不足により、細部間違っていると思います、大目に見てください。
 
 When people work together
    We can make miracle.
    We can make create a better future together.

 われわれは、団結しともに汗を流せば
 奇跡を起こせる
 われわれはよりよい未来をともに創造することが出来るんだ。

 2024年の真田広之氏の力強い言葉は、彼が私たち日本人に届けてくれた粋なプレゼントではないだろうか。

 1993年 
「高校教師」の青い想いを、懐かしい怒りと痛みと懺悔を、自分自身の古傷に触れるかのように、しばらくやさしく眺めていたい。

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