3歳児への接し方は、ヒトを生かす秘訣に通じる(読書メモ:子どもに伝わるスゴ技大全)
カリスマ保育士てぃ先生による「子どもに伝わるスゴ技大全」は、3才の息子の育児で悩みが尽きない私にとって、非常に参考になった。
てぃ先生が実際に試して効果のあった伝え方や、保護者が絶賛した斬新なテクニックが紹介されている。支度・片付け・食事などの状況別に網羅されていて参考にしやすく、スクスクと育ってほしいと願うすべてのパパに、ぜひ手に取ってほしい一冊。
コーチングの手法として一般に言われるような、WhyではなくWhatを聞く、人格を否定せず行動の問題について指摘する、褒めることで自己肯定感を高めモチベーションを上げるなど、子育てのコツは会社での人材育成においても当てはまるような。子育てのプロを目指すことで、対人スキルのプロになり得ると思い、部下を持つパパは必読とも言えそう。
具体的に参考になったテクニックは以下の通り。
- 叱るときは行動だけを叱る。悪い子という人格否定は自信を失うだけ。
- 子どもが叩くことに悪意はない。「手にタッチしてごらん」、とルールを決めて遊ぶことで、大人にかまってほしいという目的を達成できる。
- 「なんで片付けられないの?」と責めるのではなく、「どうして片付けられなかったんだろう?」と理由を探る聞き方をする。
- 「なんでそんなことしたの?」よりも、「何があったの?」と聞く。起こったことを言いやすくなり、困っていることや本当の気持ちを言いやすくなる。
- 「ママみたい!パパみたい!」は最強の褒め言葉
- 絵や作品をほめる時は、上手だね!よりも、好きなところをほめる
- できたことを言葉にするだけで、自己肯定感が高まる
- 行動そのものよりも、行動しようとした気持ちをほめる
- 隙間時間の遊び: 背中を複数の指で押して、何本の指で押しているでしょうか?
- 子どもに何かして欲しいときは、〇〇してくれたら嬉しいなと、子どもが主語でなく、私を主語にして伝える
- 走らないで!のような否定語を理解するのが難しく、歩こうね、とやることを具体的に伝える