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アメリカの高齢者の賃金増加

ピュー・リサーチ・センターの報告書によると、定年を過ぎて働くアメリカ人の割合は1980年代後半からほぼ倍増し、若い人との賃金格差は縮小していると、BNN Bloombergが紹介している。

アメリカの高齢者(白線)と、25歳から64歳(青線)の時給の推移

高齢労働者の時給は1987年の13ドルから22ドルへ、69%の増加の見込み。25歳から64歳の時給19%増加を比較すると対照的である。

高齢者の労働市場への参加率が上昇する一方で、他の年齢層の参加率は停滞または低下すると予想されている。高齢のアメリカ人がより長く働くようになった背景は、伝統的な年金制度は衰退の一途と、肉体労働を必要としない「年齢に優しい」仕事が増えている、と報告書は述べている。

セントルイス連邦準備銀行の調査によると、パンデミックの間、高齢労働者の労働力人口は減少し、「過剰退職」の波が押し寄せた。しかし、生活費の上昇やその他の要因から、これらの高齢労働者の一部は仕事に復帰している。

日本でも、これまで高齢者の働く場所や職業は限られていたと思う。しかし最近、様々な場所で働く高齢者を見かける。例えば、スピードと体力が求められる新幹線の車内を清掃するクリーンスタッフ。先日、高齢者のスタッフが高齢者の新人に、清掃方法を指導している光景を目にした。2030年には644万人の労働力が不足するといわれている日本。高齢者が今以上に活躍できる機会を作り出すことが求められている。

出典:BNN Bloomberg
https://www.bnnbloomberg.ca/older-americans-are-now-earning-almost-as-much-as-younger-workers-1.2011688
 
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