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足部の骨を覚えよう④

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。

シリーズ物でお届けしている「足部の骨を覚えよう」も今回で第4弾となります。

ここまでの3つの記事の続きとなりますので、まだお読みでない方は、先に①、②、③と、目を通してから先へ進んでください。


ゆびの骨

第1弾では、後足部にあたる距骨踵骨を覚え、第2弾では、中足部立方骨舟状骨楔状骨(3つ)を覚えました。

前回の第3弾では、前足部のうち、中足骨という足のゆびに繋がっていく5本の骨を覚えました。


さて、ここまで頑なに「ゆび」と書いてきたのですが、この違和感にはお気づきでしたでしょうか?

「ゆび」と変換すると、恐らく「」と出ます。

これは間違いなく「ゆび」と読むのですが(ややこしい。笑)、漢字に注目しましょう。

「指」は「手偏」の漢字ですね。

つまり、「指」は、「手のゆび」を表す漢字なのです。

おそらく「手の指」と書いてしまうと「一番端っこ」みたいな重複した言葉になるのだと思います。


さて、では「足のゆび」はどう書くのか、答えが「趾」です。

実は一度記事で出てきた「趾骨(しこつ)」という言葉があります。まさしく「足のゆびの骨」という意味になります。

常用漢字ではありませんが、特に人間は手と足の役割が大きく異なりますから、漢字が異なるのも納得ですね。


ということで、今回覚える骨はズバリ「趾骨」です。


趾骨の構成

趾骨は、中足骨に近い順から、基節骨(きせつこつ)中節骨(ちゅうせつこつ)、そして末節骨(まっせつこつ)の3つから構成されますが、母趾(ぼし、おやゆび)だけは、中節骨がなく2つで構成されています。

これは手と同じ構造ですから、覚えておくとよいでしょう。

今回覚える語句はここまでです。

丁寧に、ひとつひとつ覚えていきましょう。


趾骨が動くか?

手と違って足のゆびはそれほど器用に動きませんが、身体を支えるうえで非常に重要ですから、前回記事で紹介した中足骨と連動して、上手く動かせるようになると、姿勢や動きの改善が期待できます。

趾骨に対して意識が向きにくいという方は、ひとつずつ触ってあげるとよいでしょう。

趾骨はどの側からも触診できる骨ですし、感覚が鈍っているのであればつまんでやればよいのです。

そして痛くない範囲で、ゆびを広げたり、曲げたり伸ばしたりしてみましょう。

そうすればゆくゆくは自分の意志で動かせるようになります。


足へ意識を向けよう

まずは触ってやるところから始めるというのは、他の足部の骨にも同じことが言えます。

「あ、ここにこんな骨があるんだな」と認知するところが全ての始まりです。

教科書を眺めるだけよりも確実に理解が深まりますし、触りながら教科書を読めば更によい学びとなるでしょう。


このシリーズの冒頭にも書きましたが、足は基本的に地面と唯一接する場所ですから、大切にしたい部位です。

専門書で挫折してしまった方も、ここまで学べばきっとまた専門書を読んでも大丈夫です。

恐れず、大切な「足」の学びを深めてください。


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