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押し付けてはいけない

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。


自発的な学び

ここ最近、私自身もまだまだ学ぶことがあるなと、改めて実感しているところですが、学べば学ぶほど、また学ぶ必要があるというスパイラルに入っていきます。

結局学びに終わりはありませんし、探究したいという気持ちは無限に湧いてきます。


師と呼べる先生から学んだり本を読んだりして、それを受けて自分でいろいろと試し、いざ運動指導の場で活かしてみる……上手く行ったこととイマイチ上手く行かなかったことを分析し、また考える……また学ぶ……。


大変な仕事だなと言われることもあります。

そうですね、確かに大変です。

しかし、これが面白い、楽しい、有意義である、そしてもっと指導者としての力を向上させ、お客様や選手の目標達成のサポートが出来るようになりたい、そう思えるから、勝手に身体や心が動くのです。


勉強しなくてはいけない!という気持ちがないわけではありませんが、それは決して、誰かに言われたから思っていることではなくて、自分で勝手に自分に課したミッションを達成する為の話で合って、あくまでも自発的なものです。


自発的な取り組み

さて、運動指導者として日々精進する(勉強したり自分も多少は鍛えたり、など)ことは、当然のことではあるのですが、それは自己完結してよいものではなく、やはりお客様や選手に対して提供出来なければいけません。

ビジネス用語ではこれを「アウトプット」と呼び、勉強している段階を「インプット」と言いますが、大切なのはいかにアウトプットするかであるとも言われます。

しかし、ここで問題というかよくある勘違いがあるのですが、決して自分自身がどれだけ素晴らしいものをインプットしていても、押し付けるようにアウトプットしてはいけないということです。

「こうしなさい」、「こうじゃないとダメ」など、それが正論であっても行ってはいけません。

大切なことは、お客様なり選手なりが、自分自身で「こうしよう」、「こうした方がいいよな」と感じて、自発的に取り組むようになることです。

毅然とした態度で運動指導にあたる必要があったとしても、何から何まで上から目線で、強制力だけ働かせるような指導者は、本当の意味でいい指導者とは言えません。

いい指導者とは、お客様や選手が、自発的に取り組める心を育む人なのだと思います。


時には強制力が必要?

結局は伝え方なのだと思います。

正論も伝え方次第で嫌味に聞こえたり、ただの悪口に思えたりすることがありますよね。

「こうした方がいい」という事案があったとしても、「だから結果が出ないんだ」というニュアンスが混じってしまうと、多くの人はやる気をなくすか、イラっとします。

イラっとしたことが原動力になる場合もありますが、これは相手の性格によりますね。

この性格まで見事に読み切った結果の嫌味なら、素晴らしい指導ですが、そうでなければただのミスです。

「こうした方がいい」という事案に対しては、「そうすればこういう結果が出る」というニュアンスで伝えるのがベターでしょう。

もちろん、相手の性格を読みながら、ですが。


コミュニケーションを軽視するべからず

運動指導はつまるところコミュニケーションが重要です。

これは自分の気持ちを伝える為にということもそうですが、お客様や選手が自発的に取り組めるようになる道筋を示せるように、コミュニケーションを重ねるべきだということです。

一方的に思いを伝えることがコミュニケーションではありませんし、指導者の言うことが絶対だという考えも違います。

お客様や選手のことを第一に考え、指導者はそのサポート役だという構図が分かれば、きっと自発的によい態度で指導にあたれることでしょう。


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