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鍛える前に整える

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。

運動指導と言うと、昨今ではパーソナルトレーニングジムや24時間ジムなどが増えているので、そういったところでのトレーニング指導を想像する人も多いことと思います。

ユーザー、指導者双方の目線から見て、運動やトレーニングできる場所が増えることは結構なことです。

しかし、メリットばかりではないというか、注意が必要な点もあります。

今回の記事ではそんな注意点について取り上げていきます。


鍛えられる状態にあるのか?

アスリート経験があるということは、一般的な人よりも身体の使い方は上手である可能性が高いです。

俗にいう筋トレにしても、ひとまずは何となく出来るというアスリートが多いものです。

しかしそれは一般的ではありません。

普通の人は、例えばいきなりスクワットをやれと言われてもまずできないことの方が多いです。

この事実を知っておくことがとても重要です。

そして、その出来ない理由が何なのかを考察する必要があるわけですが、何はともあれ、そもそも鍛えられる状態でない場合は、鍛えている場合じゃないということです。

トレーニングの原理原則も何もかも無視した指導(?)で、何が何でも筋トレをさせようとする脳筋トレーナーがいるのは頭が痛いところです……。


鍛える前に整える~身体~

そもそも何故鍛える必要があるのか?という問題はありますが、今回は何かしらの理由で鍛える必要があると仮定して話を進めます。

鍛える必要があるが鍛えられる状態にないというのはあまりにもざっくりとした言い方なので、もう少し踏み込んで考えていきましょう。

まず、身体の状態がそもそも鍛えている場合じゃないというパターンです。

これは例えば姿勢が悪かったり、どこかがやたらと緊張していたりするケースということです。

普段デスクワークばかりしていて肩や頸がこっているとか、猫背とか巻き肩とか、そういった場合はまずそもそもの身体の状態を整える必要があります。

この手順をすっ飛ばして重たいものを担がせるなんて言語道断です。


鍛える前に整える~動き~

次に考えるのは身体の動かし方が分かっているかどうかです。

これは先にも述べましたが、アスリートであればある程度すぐできることでも一般の人にはそれが難しいということが良くあります。

そして出来ないのがむしろ当たり前であるという思考でいるのがベターです。

この関節はこういう風に動くとか、こことここはこう連動するとか、身体の動きを脳に学習させていくことが大切です。

同じことを繰り返しますが、動き方が分かっていない、動きが整っていないのに、強度を高めても仕方がないのです。


鍛える前に整える~心~

そして忘れがちなのが、心の状態を整えるということです。

アスリートはもしかしたらバーベルを見たらニヤニヤする人もいるかも知れませんが、普通の人はちょっと怖いなと思ったり、出来るか不安だったりします。

心の緊張は身体にも影響しますから、自信を持ってトレーニングできる状態にせねばなりません。

ですから、まずは身体そのものの状態を整えて、そして動き方を整えて、この状態なら出来るかもしれないと思って頂けるようにしましょう。

結局トレーニングをするのは誰かと言うと、指導者ではなく指導対象となる人ですよね。

指導者だけが自信満々では意味がないのです。

トレーニングする人自身が自信を持って取り組める状況に整えていきましょう。

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